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合祀墓の費用は4〜30万円!埋葬方法ごとの違いと費用の抑え方

Oct 18 2022

合祀墓の相場は3.5万〜30万円といわれており、費用の違いには「埋葬方法」や「墓のデザイン」などが大きく関わっています。費用の詳しい内訳や、価格を極限まで抑えた合祀墓の選び方など、合祀墓にまつわるお金問題について分かりやすく解説します。

「合祀墓の費用を詳しく知りたい」

「もっと安く済むと思ったのに、高額な合祀墓ばかりで困っている」

合祀墓の値段について、このようなお悩みの声は多く聞かれます。

合祀(ごうし)とは他の人の遺骨と一緒に埋葬する形式の名称で、合祀に使われる墓のことを合祀墓(ごうしぼ)と呼びます。

合祀を選ぶメリットの1つに『価格を安く抑えられること』がありますが、合祀墓の相場価格を見てみると、3.5〜30万円と幅が広いのが特徴です。

【合祀墓の費用相場】

合祀墓の形式 特徴 相場
合祀型 最もスタンダードな合祀 骨壺を開けて合祀する

2.5万円~10万円

集合安置型 骨壺はそのままに、他の人と同じスペースに安置する

10万円~20万円

個別安置型 大きな合祀墓の中に、個々の納骨室が用意されている

20万円~30万円

自然葬型 自然樹をシンボルとするお墓

3.5万円~10万円

慰霊碑型 納骨スペースの上に慰霊碑や像が供えられている

2.5万円~30万円

このように、合祀墓といっても複数の種類や埋葬の方法があります。上記はあくまでも相場なので、選び方によっては個人用墓と同じように100万円近い出費となってしまうケースも少なくありません。

当記事では、合祀墓の値段を大きく左右する3つのポイントについて解説しています。

ポイント 概要
埋葬方法 遺骨をどのような形で埋葬するのか
供養の仕方 日々、どのような供養を行ってくれるのか
墓のデザイン 供養塔やシンボルなど墓のデザイン

これらのポイントが費用に与える影響を解説し、それぞれの相場や価格を抑えるための方法など、合祀墓の費用に関するあらゆる情報をわかりやすく解説します。

合祀墓の値段はどのような要素で決まるのかを知ることで、合祀や埋葬などに関する知識が深まり、自分の希望にあった適切な価格の合祀墓選びが可能となるでしょう。

合祀墓選びに迷っている方はもちろん、合祀という選択肢に興味がある方も、是非最後までお読みください。

合祀墓の費用相場は3.5~30万円

合祀墓に埋葬する際にかかる費用は、3.5〜30万円が相場とされています。これは一般的な個人向け墓地や納骨堂などに比べて非常に安価と言えるでしょう。

納骨の種類 費用相場
合祀墓 3.5万円~30万円
個人用墓(既存) 20万円前後
個人用墓(新規) 150万円~200万円
納骨堂 30万円~

合祀墓以外のお墓の種類や費用について詳しくは「意外とお葬式以上にお金が掛かる「お墓に関する費用」|やさしいお葬式 (y-osohshiki.com)」の記事も参考にしてください。他の納骨方法と比べて安価ではあるものの、場所によって費用の差が大きいのも合祀墓の特徴です。合祀墓の費用の内訳について詳しく確認しましょう。

合祀墓の費用の内訳は「永代供養料」「納骨料」「その他の費用」

合祀墓の費用は、大きく3つに分けて考えることができます。

項目 概要 相場
永代供養料 永年に渡って供養するための費用

2万円~30万円

納骨料 遺骨を納めるための費用

1万円~

その他の費用 オプション応じて発生する費用

5千円~

内訳の項目名はあくまでも一例で、場所によっては異なる呼び方をすることもあります。また、それぞれの項目に対して費用を発生させるのではなくトータルで○○円と値段設定をする所もあるなど場所によりけりです。

「合祀墓の費用相場」とはこれらの合計金額のことであり、納骨をするためにかかる費用として総額でいくらかかるのかを意味します。合祀墓の値段を比較する際には、この合計金額を基準とするのが一般的です。

それぞれの項目について、総額に占める割合の大きい順に詳しく解説していきます。

合祀墓の種類や選ぶ際におさえておきたいコツについて事前に確認されたい方は「合祀墓(ごうしぼ)の種類と値段を解説!失敗しない4つのコツと注意」の記事も参考にしてください。

永代供養料:永年に渡って供養してもらうための費用

「永代供養料」とは、お墓の管理を永代に渡ってお任せするための費用のことです。場所により金額に差はありますが、合祀墓にかかる費用のほとんどを永代供養料が占めるケースも珍しくありません。

・お寺など合祀墓を管理する施設の格式や規模
・埋葬の仕方(合祀型、集合安置型、個別安置型)
・墓の種類(慰霊碑、自然葬)

具体的には、上記3つの要因が永代供養料を左右しています。日々読経を欠かさない・大規模な法典を行うなど、供養に対する宗教観が強い施設ほど、永代供養料が高くなる傾向にあります。

合祀墓は「永代供養墓」であり、永代に渡って遺骨の供養を委託する埋葬方法です。そのため、施設の維持管理という意味合いで永代供養料が発生し、埋葬・供養の仕方によって金額に差が生まれるのです。

具体的な費用相場については、「埋葬の仕方」と「墓の種類」を選ぶことで把握できます。

詳しくは、本記事の「合祀型の相場は2.5万円~10万円」「集合安置型の相場は10万円~20万円」「個別安置型の相場は20万円〜30万円」で解説しています。

また、永代供養墓とはどのようなものなのか・一般的なお墓との違いなど詳しくは「永代供養とは?永代使用との違いから永代供養の種類・メリットデメリットまで徹底解説!」の記事にて解説していますので参考にしてください。

納骨料:遺骨を納めるための費用

「納骨料」とは納骨手数料とも呼ばれ、合祀墓に遺骨を納める・埋葬する際の費用として徴収されます。埋葬時に読経を行う僧侶へのお布施や管理者の人件費として使われることが一般的です。

個人向けのお墓のように納骨式を行う場合などは納骨料として数万円程度の上乗せがありますが、多くの合祀墓は複数人まとめて埋葬を行うため高額な徴収は行われません。

個人向けの墓地に埋葬する際に発生する納骨費用については「納骨費用の疑問&不安を全解説!費用を抑える為に知るべき7つのコツ」の記事で詳しく解説しています。

その他:彫刻料や戒名などオプション応じて発生する費用

最も金額が少ないのは「その他」のオプションや追加料金の部分で、場合によっては1円もかからないというケースもあるでしょう。

オプションの種類や費用を表にまとめました。

名称(一例) 概要 費用相場
彫刻料 墓誌や墓石に名前を刻むための費用

5千円~

戒名付け 直葬を選んだ場合など戒名がない場合、改めて僧侶に戒名をつけてもらうための費用

参考記事:戒名とは?浄土宗の戒名の特徴から他宗の特徴、生前戒名まで徹底解説!

5万円~

プレート代 個人名の入ったプレートを置くための費用。自然葬に多い

3万円~

お焚きあげ 遺品を神聖な炎で焚きあげて供養する儀式

5千円~

納骨供養 僧侶による読経などを含んだ納骨の儀式を個別に行うための費用

3万円~

一時預かり 合祀せずに一時的に個別安置してもらう際の費用

2万円~/年

護持会費

(ごじかいひ)

お墓の清掃や供養等にかかる維持管理費。合祀墓のような永代供養墓でも稀にかかる場合がある

5千円~/年

個人向けの墓へ埋葬する際や納骨堂を利用する場合、「心付け」として数千円~数万円の現金を渡す風習があります。しかし合祀墓の場合は例外で、見積もりの金額とは別でお金を渡すことはほとんどありません。

多くの合祀墓が郵送という形で納骨を受け付けており、埋葬後お墓参りをするまで現地で顔を合わせることがないという特殊性が心付けの文化がなくなった理由だと考えられています。

もちろん、心付けは気持ちなので渡すことに問題はありませんが、渡さないことで失礼にあたるということもありませんので、ご安心ください。

合祀型の相場は2.5万円~10万円

埋葬方法として「合祀型」を選んだ場合の永代供養料相場は2.5万円〜10万円で、合祀墓の3つの供養方法の中で、永代供養料を最も安価に抑えることができます。

「合祀型」とは骨壺を開けて遺骨のみを埋葬する、合祀墓において最もスタンダードな埋葬です。地面の下や仏像の中など、遺骨を入れるための大きなスペースに骨壺から出した遺骨を入れ埋葬します。

すでに埋葬されている他の人の遺骨の上から、新たな遺骨を注ぎ込むイメージなので、必然的に遺骨同士が混ざり合う形になります。

合祀型×慰霊碑

埋葬方法で合祀型を選んだ際の、慰霊碑墓には以下のような種類がありますが、どちらのデザインでも、相場は2.5万円~10万円程度です。

墓のデザイン 特徴 費用相場
慰霊碑

(墓誌、墓石、墓碑)

・一般的なお墓を大きくしたような見た目

・名前を刻むことができる場合が多い

2.5万円~10万円
仏像 ・仏様の内部や足元に埋葬

・名前を刻むことはできない場合が多い

埋葬箇所の上のデザインの違いなので、どちらが良いかは故人や家族の好みで判断して構いません。

遺骨は合祀しているものの、供養のために個々の名前が入った灯籠やお札、木版プレートなどを用意してくれる場所もあります。その場合は永代供養料とは別に費用が発生します。

合祀型×自然葬

埋葬方法で合祀型を選んだ際の、自然葬には以下のような種類がありますが、相場はいずれも3.5万円〜10万円程度です。

墓のデザイン 特徴 費用相場
シンボルツリー

(桜、ツツジ、クスノキ など)

・木の根元に埋葬スペースがある

・名前を刻むためのプレートが併設されていることが多い

3.5万円~10万円

ガーデンタイプ ・埋葬スペースの周りが庭園のようになっている

・名前を刻むためのプレートが併設されていることが多い

合祀型であっても、自然葬に限定すると相場が若干上がります。これは、慰霊碑と比べて自然葬を行っている場所が限られることや維持管理費が理由でしょう。

自然葬は、近年人気が高まっている方法なので、自然葬に対応する場所が増えれば相場も変わってくる可能性があります。

集合安置型の相場は10万円~20万円

埋葬方法として「集合安置型」を選んだ場合の永代供養料相場は10万円〜20万円で、「合祀型」より若干高めに価格が設定されています。

「集合安置型」とは骨壺のまま埋葬した後に合祀型へ移行する、近年人気の高まっている形です。埋葬スペースに骨壺を並べる形で安置し、契約の期間内は骨壺から出されることはありません。

一定期間経過後、骨壺から出して遺骨のみを合祀型と同じ方法で埋葬します。「墓の管理のことを考えて合祀墓を選びたいが、すぐに他の人と共に埋葬されることに抵抗がある」という方に好まれています。

集合安置型×慰霊碑


埋葬方法で集合安置型を選んだ際の、慰霊碑墓には以下のような種類がありますが、どちらのデザインでも、相場は10万円〜20万円程度です。

墓のデザイン 特徴 費用相場
慰霊碑

(墓誌、墓石、墓碑)

・一般的なお墓を大きくしたような見た目

・名前を刻むことができる場合が多い

10万円~20万円

仏像 ・仏像の足元などの納骨スペースに埋葬

・名前を刻むことはできない場合が多い

個人のスペースに安置しておく年数によっても差がありますが、合祀型と比べて高めに値段が設定される傾向にあります。

これは、遺骨を合祀する場合と比べて安置のためのスペースを確保することに加えて、年数が経過した後に合祀として埋葬し直す手間があるからです。

集合安置型×自然葬

埋葬方法で集合安置型を選んだ際の自然葬には以下のような種類がありますが、相場はいずれも10万円程度です。

墓のデザイン 特徴 費用相場
シンボルツリー

(桜、ツツジ、クスノキ など)

・木の根元に埋葬スペースがある

・名前を刻むためのプレートが併設されていることが多い

10万円前後

ガーデンタイプ ・埋葬スペースの周りが庭園のようになっている

・名前を刻むためのプレートが併設されていることが多い

自然葬の多くは、合祀型か個別安置型なので、一定年数のみ骨壺で安置させる「集合安置型」の自然葬を取り扱う場所はあまり多くありません。

個別安置型でも、区画タイプで夫婦やペットと共有できるタイプであれば一人当たりの価格は抑えられるので、そちらを検討するのもおすすめです。

個別安置型の相場は20万円~30万円

埋葬方法として「個別安置型」を選んだ場合の永代供養料相場は20万円〜30万円で、合祀の供養方法の中で最も高額です。

「集合安置型」とは、大きな合祀墓の中にある個々の納骨スペースに骨壺ごと安置されます。永代に渡って、「合祀型」のように他の人の遺骨と混ざり合うことはなく、納骨堂に近いイメージです。

但し、納骨堂のように個々の供養塔はなく、納骨後の返還もできないため「合祀」に分類されます。

個別安置型×慰霊碑

埋葬方法で個別安置型を選んだ際の慰霊碑墓には以下のような種類がありますが、どちらのデザインでも相場は20万円~30万円程度です。

墓のデザイン 特徴 費用相場
慰霊碑

(墓誌、墓石、墓碑)

・一般的なお墓を大きくしたような見た目

・名前を刻むことができる場合が多い

20万円~30万円

仏像 ・仏像の足元などの納骨スペースに埋葬

・名前を刻むことができる場合が多い

個別安置型では、どのようなデザインの慰霊碑や仏像でも名前を刻むことができる傾向にあります。場所によっては、個別の位牌や小型の観音像を用意してくれるため納骨堂のような感覚でお参りできるでしょう。

基本的に骨壺の状態での安置となりますが、分骨安置の場合には木箱や布袋などへ骨壺から遺骨を移し替える方法もあり、選択肢が広がります。

個人のスペースを必要とする分、合祀と比べて利用できる人数が限定的です。交通アクセスの良い場所など人気のお墓はすぐに受付終了となることもあるため、生前予約などを上手に活用しましょう。

個別安置型×自然葬

埋葬方法で個別安置型を選んだ際の自然葬には以下のような種類がありますが、相場はいずれも20万円程度です。

墓のデザイン 特徴 費用相場
シンボルツリー

(ハナミズキ、アジサイ など)

・埋葬時に植樹し、故人に対して1つ低木や草花を植えることが多い

・名前を刻むためのプレートが併設

20万円~

ガーデンタイプ ・庭園の一画を買い取るイメージ

・名前を刻むためのプレートが併設

個別の植樹や区画を割り当てるタイプの安置は、利用できる人数が限られるため他と比べて価格が高めになります。立地条件によっても価格が左右されやすく、都市部や交通の便が良いエリアでは50万円以上かかるケースもあるでしょう。

合祀墓の費用を決める3つのポイント

上項で解説したように、合祀墓の費用の大半は「永代供養料」が占めています。この永代供養料を決めるポイントは以下の『3つの違い』です。

1.埋葬方法の違い 遺骨をどのように埋葬するか
2.供養の仕方の違い 埋葬した遺骨を、日々どのように供養をするのか
3.墓のデザインの違い どのような場所に埋葬するのか

それぞれの値段の差が、具体的にどういった内容の違いに繋がるのかを比較し、検討を進めるのが大切です。3つのポイントについて、金額に与える影響の大きい順に確認しましょう。

埋葬方法の違い

納骨後、遺骨をどのように埋葬するかによって値段の違いが発生します。個人スペースの有無が最大の焦点となるでしょう。

埋葬方法 特徴 費用
骨壺のまま 個別安置型と呼ばれる埋葬法

・永年に骨壺から出されることはない

高い

安い

骨壺以外で個別埋葬 ・木箱や布袋など、骨壺よりコンパクト

・手元供養と併用した分骨のみ対応というケースも多い

一定期間だけ個別 集合安置型と呼ばれる埋葬法

・一定期間経過後は、合祀型として扱われる

他の人の遺骨と同じ場所 合祀型と呼ばれる埋葬法

・骨壺から出し、他の遺骨と同じ場所に埋葬

合祀と聞くと、骨壺から出して他の人の遺骨と混ざり合う形で埋葬されるイメージが強いですが、ニーズに合わせて多用な埋葬方法が出てきています。

とは言え個人のスペースを確保するとなると、どうしても価格が上がってしまうのが現状です。

埋葬方法にこだわらず他の人の骨と同じ場所でも構わないという場合には価格を最大限、抑えることができるでしょう。

供養の仕方の違い

埋葬後、どのくらいの頻度でどのような供養をしているかによって値段の違いが発生します。供養の内容は場所により差が大きい部分ですが、頻度が高く大規模な法典が行われるほど値段が高くなることが多いでしょう。

供養の仕方 特徴 費用
大規模な法典がある ・年に数回、遺族を招いた法典が行われる

・お布施や心付けを納める必要がでてくることも

高い

安い

毎日供養する ・原則として、毎日供養が行われる
月の決まった日に供養 ・月の中で決まった日に供養が行われる。

・頻度は、場所により異なる

特に決まりはない ・供養の日程について公表されておらず、管理者のタイミングで行われる

・頻度は、場所により異なる

供養とは「死者の冥福を祈ること」を意味します。

・お供えものをして線香をあげる

・僧侶による読経など

・お参りをして故人への思いを馳せる

このように供養の形には様々ありますが、一般的には「亡くなった人と向き合い祈りを捧げる行為」の総称として使われる言葉です。

故人の成仏を祈るために、年に数回、大規模な法典を催す場所は供養に対する意識が高く、日頃から充実した供養を受けることができるでしょう。

法典はなくとも毎日決まった供養を行う場所も多く、このように供養が充実している場所ほど人件費や維持管理費がかかるため、費用は高めに設定される傾向にあります。

墓のデザインの違い

地域や交通アクセスなど立地条件にもよりますが、慰霊碑は古くから需要があるため取り扱っている場所が多く、値段が安い傾向にあります。

墓のデザイン 特徴 費用
自然葬 ・「樹木葬」とも呼ばれる

・従来のお墓のイメージとは異なり、木や草花に囲まれている

・近年、需要が高まりエリアが増加傾向にある

参考記事:木や樹に関するお葬式を聞いたことがありますか?近年人気の樹木葬について、特徴や長所短所を徹底解説!

高い

安い

慰霊碑 ・個人向けのお墓を大きくしたイメージ

・取り扱いのある場所が多い

自然葬は、近年ニーズが高まっているものの全体としてはまだまだ受け入れ場所が多くありません。植物が育ちやすい環境が整っているある程度の大きさの土地が必要になるため、開拓のハードルが高いのもネックです。

その点慰霊碑タイプは、合祀墓専用の施設だけでなくお寺の一画や納骨堂の一画など様々な場所で取り扱いがあります。多くの選択肢の中から選べることに加え、価格も安価に抑えられるでしょう。

費用を抑えた合祀墓選びなら「公営合祀墓」

埋葬にかけるお金を少しでも減らしたい場合には、「公営」の合祀墓を検討してみるのも一つの方法です。

  公営合祀墓 民間合祀墓
特徴 ・市区町村の自治体が管理

・誰でも利用できる訳ではない

・宗教法人が管理

・合祀墓施設の大半は、民間

費用 安い 高い

公営の合祀墓は管理を国や地域が行っているため、民間の施設と比べて安価に利用できる傾向があります。

価格が安価である一方で、供養に関しては必要最低限度の対応に留まることや埋葬の種類が選べないなど民間の合祀墓とは異なる点も多いため、慎重に検討しましょう。

公営と民間の合祀墓の特徴や価格の違いを詳しく解説します。

公営と民間の合祀墓の違い

公営と民間の合祀墓の最大の違いは、供養などの宗教行為が行われるか否かです。

公営の施設は、「市区町村や県が管理する埋葬施設」であるのに対し、民間合祀墓の大半は「宗教法人が供養のため納骨を受け入れる場所」と、目的が大きく異なります。

そのため、民間の合祀墓では管理者による定期的な供養等の宗教行為が行われますが、公営の合祀墓では年に数回程度の献花に留まるケースが大半です。

それぞれの特徴を表にまとめました。

  公営合祀墓 民間合祀墓
価格 安い

相場:5万円

高い

相場:3.5万円~30万円

少ない 多い
供養 ほとんどない 定期的に行われるのが一般的
埋葬方法 大半が合祀型のみ 場所により選べる
墓参り 施設内に入ることができない場合も多い 自由に参拝が可能

一般的に公営の合祀墓は、引き取り手がなかった遺体や身元不明者など、自治体が火葬した遺骨に対して使われる場合も多く、一般の募集は狭き門だといわれています。

大前提として、民間の合祀施設は、多くはありません。民間施設のように居住地を問わないなどの自由度もありませんので、お住まいの地域によってはそもそも公営の合祀墓がない場合もあります。

費用の点などから、どうしても公営の合祀墓を利用したいと希望する際には、市区町村の役場に相談してみましょう。

合祀墓の費用に関して知っておくべき情報5つ

自信を持ってお墓選びをするために、是非知っておきたい「合祀墓の費用に関する5つの情報」をQ&A方式で紹介します。

質問 答え
費用が安すぎる場所は選ばない方が良い? No:埋葬方法や供養、施設の雰囲気を重視しよう。
地域による値段の差はあるの? Yes:都市部の方が高い。
埋葬してくれる遺骨の量に違いがあるって本当? Yes:安いと思ったら、分骨価格というケースもあり。
合祀墓に対して何か補助金が出ることはある? No:合祀墓だからという特別な補助金はない。
あとから管理費などを徴収されることはない? Yes:基本は永代供養なので管理費はない。

それぞれの回答について、より詳しく確認しましょう。

費用が安すぎる場所は選ばない方が良い?

価格が相場よりも安いからといって、一概に施設として周囲よりも劣っているということはありません。

納骨の受け入れは、埋葬及び供養を目的としたもので、管理者によっては「お気持ち程度で構わない」と考える人もいます。そのため、価格と供養の充実度は必ずしもイコールとは限らないのです。

合祀墓選びで大切なのは、「埋葬方法」や「供養の仕方」です。価格が安いことが逆に不安だと感じる場合には、実際に現地に出向いて雰囲気を確認してみましょう。

地域による値段の差はあるの?

あくまでも傾向ではありますが、地方と比べて都市部のほうが合祀墓の費用総額が高いとされています。

これは、土地の価格や土地にかかる税金・人件費の相場など、多くの要因が「都市部」と「地方」とでは異なることが原因です。

多くの合祀墓は、居住地から離れている場所でも郵送等で納骨を受け入れています。埋葬する土地にこだわらないという場合は、遠方の合祀墓も視野に入れて検討してみるのも一つの手です。

埋葬してくれる遺骨の量に違いがあるって本当?

骨壺に入っている全ての遺骨の埋葬が原則ですが、中には少量の遺骨にのみ対応したプランを設定している施設もあるので注意しましょう。

合祀墓の中には、複数のプランを設定している場所があり埋葬方法やお墓のデザインなどで異なる価格が設定されています。同じ埋葬方法でも値段に違いがある場合、遺骨の量による違いが考えられるでしょう。

・少量、自宅の仏壇に供えておきたい

・アクセサリーに加工して身に付け、残りを合祀する

・故人の希望に沿って散骨するが、お墓参りもしたいので半分は合祀する

このように、遺骨を複数の方法で埋葬するのは決して珍しいことではなく、少量の遺骨に対する合祀プランを用意している合祀墓も存在します。

同じ施設のプランで値段に違いがある際や価格に不安が残る場合は、問い合わせをし確認するとよいでしょう。

遺骨をご自宅へ置く場合は、あらかじめ注意すべきポイントをしっかりと抑えて、トラブルを未然防止するように心掛ける必要があります。詳しくは「遺骨の自宅への置き方【イラスト図解】知るべき重要課題と6つの注意」の記事も合わせてご確認下さい。

合祀墓に対して何か補助金が出ることはある?

合祀墓に埋葬した場合に限定した、国や市区町村からの補助金制度はありません。但し、故人が生前加入していた医療保険の種類によって「葬祭補助金」や「埋葬費」として数万円の補助金が出る場合があります。

また、健康保険組合など会社の福利厚生によっては、葬儀や埋葬に対する補助金制度を設けている場合もあるため、もらえる補助金があるか今一度確認しましょう。

家族が亡くなった時にもらえる給付金については「忘れてはいけない!?申請すれば頂ける葬祭費・埋葬料とは?給付金制度の概要と申請時のポイント」の記事で解説しています。

合祀墓への埋葬でも給付対象となる制度もありますので、もらい忘れのないよう確認しておきましょう。

あとから管理費などを徴収されることはない?

合祀墓は「永代供養墓」に該当するため、定期的な管理費の徴収は行われません。

しかし、「その他:彫刻料や戒名などオプション応じて発生する費用」で解説したように、場所によっては管理費のような形で何かしらの定期的な費用の徴収が行われる可能性もゼロではありません。

契約時の書類にしっかりと目を通すことに加えて、口頭での確認もとっておくと安心です。

費用面も含め、合祀墓選びもプロに相談しよう

お葬式やお墓選びなどの仏事については、専門知識を持ったプロに相談することで、後悔なくスムーズに埋葬まで執り行うことができるでしょう。

特に合祀墓については、「周囲に相談しづらい…」「お墓の紹介サービスに合祀墓は該当しないのではないか?」と思い、ご自身やご遺族だけで悩みを抱えているというケースも少なくありません。

やさしいお墓」では、「お墓探しサービス」として一般墓地・永代供養・納骨堂・合祀墓の案内サービスを行っています。地域の担当者が、供養形態や費用などご家族のご希望に合うお墓をピックアップしてご案内します。

費用面を含め、埋葬方法・供養の仕方・お墓の種類に至るまで、納得できる合祀墓を選ぶためにも、自己判断せず専門知識の豊富なプロの意見を参考に検討してみませんか?

まとめ

当記事では、合祀墓の相場価格や内訳・費用の抑え方など「合祀墓のお金」について解説しました。

キーワード ポイント
合祀墓の費用 ・「永代供養料」「納骨料」「その他」に分けられる

・合算した金額で比較するのが一般的

永代供養料 ・総額の中で最も大きな割合を占める

・「埋葬」「供養」「墓のデザイン」の違いにより変動

埋葬方法 ・個人の専用スペースがあるほど高額

・骨壺から出して遺骨のみを合祀するのが最安

供養の仕方 ・施設により内容が大きく異なる

・供養が充実している程、高額になる傾向

お墓のデザイン ・昔ながらの慰霊碑タイプが安価

・自然葬は地域による値段の差が出やすい

合祀墓にかかる費用の大半は「永代供養料」が占めており、「埋葬」「供養」「墓のデザイン」によって金額が大きく異なります。

費用を最低限に抑えるためには、合祀型でシンプルな慰霊碑を選びましょう。また、条件は多々ありますが公営の合祀墓を検討するという手もあります。

まずは「どのように埋葬されたいか・どの程度の供養を求めるのか・お墓のデザイン性」など合祀墓に対するイメージを膨らませ自分の希望を明確にし、後悔のないお墓選びをしましょう。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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