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火葬の時間はどれくらいかかる?一般的な火葬の所要時間から火葬の流れ、待ち時間の過ごし方まで完全解説!

Feb 27 2021

亡くなった後に行われる火葬。大人や子供によって火葬にかかる時間は異なります。本記事では火葬の歴史や火葬にはどれくらいの時間がかかるのか目安、お骨上げの手順。また火葬の前に棺に入れられるものなども含めて解説しています。

人が亡くなるとご遺体は火葬され、遺骨になった状態でお墓に埋葬されますが、葬儀の流れはだいたいわかっていても火葬の流れはよくわからない、というかたがいらっしゃると思います。今回は、火葬にかかる時間や流れ、それらに伴う手続きや儀式などについてお伝えします。

火葬とは?

火葬とは、ご遺体を焼いて遺骨の状態にすることです。火葬後の遺骨は、骨壺とよばれる専用の器に入れて持ち帰り、後日お墓に埋葬されます。一般的には葬儀が終わった後に火葬する場合が多いですが、一部地域では火葬して遺骨の状態にしてから葬儀を行う骨葬もあります。

火葬をする理由

昔は火葬より土葬するほうが多かったのですが、ご遺体を埋葬するための土地が不足したり、土葬後に発生する衛生問題などの理由により、徐々に土葬から火葬へと移行しました。現代におけるご遺体の火葬率はほぼ100%に近い状況ですが、一部の地域や宗教上の理由などにより、少数ながら現在でも土葬を行っているところがあるようです。

火葬後は、土葬を同じように埋葬します。埋葬に関しては「埋葬について理解を深めよう!必要な書類や火葬から埋葬までの流れ」の記事もご参考ください。

火葬は24時間以上経過してから行う

実は、火葬に関して法律で禁止されていることがあります。それは「死後24時間以内は火葬することができない」というものです。このことは「墓地、埋葬等に関する法律(通称:墓埋法)」の第3条に明記されています。

「なぜこのような条文があるのか?」ということですが、それは「亡くなったはずのご遺体が蘇生する可能性があるから」です。

墓埋法は昭和23年(1948年)に制定されましたが、戦後間もない混乱期だったこともあり、医療体制も整っていなければ死亡診断の技術も発達していませんでした。そのため仮死状態の人を死亡と誤診することもあったようで、火葬中のご遺体が蘇生するという痛ましい事件も起こったそうです。

現在は医療技術が発達しており、様々な角度から死亡診断を行うため誤診はあり得ないに等しいのですが、法改正がないところを見ると、誤診の可能性はゼロではないということなのでしょう。

また、妊娠中に胎児が死亡した場合は、妊娠週数が24週以降であれば24時間以内の火葬はできません。胎児は身体が未熟で火葬すると骨が残らない可能性もありますが、火葬場によってはできる限りの対応(低温で短時間の火葬など)をしてくれるところもありますので、事前に火葬場に確認をとってから決めるといいでしょう。

感染症が原因であれば24時間以内に火葬が可能

なお、死因が感染症(一類、二類、三類および新型コロナウイルスを含む新型インフルエンザ等感染症)の場合は、死後24時間以内に火葬できるとされています。(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律による)特に一類感染症については「24時間以内に火葬するものとする」と明記されていますので、24時間以内に火葬しなくてはなりません。

葬儀を行わずに火葬をする「直葬」

生活様式の変化から、最近では葬儀を行わずに火葬場へ直行する「直葬」という形式も増えています。

直葬については、下記記事もご参考ください。

火葬のみで葬儀を行う「直葬」を完全解説!
葬儀をしない火葬の流れ・費用・メリット・デメリットを完全解説!

また、葬儀方法についてのご相談やご質問は、やさしいお葬式でも24時間365日無料でご相談を承っています。

火葬にかかる時間

火葬にかかる時間はケースによってまちまちです。ここでは、火葬にかかる時間と火葬炉についてお伝えします。

火葬にかかる平均的な時間

火葬にかかる時間は一般的に1時間前後といわれています。ただし、これはあくまでも火葬している時間だけなので、お骨上げをして火葬場を出るまでの時間を含めると2時間くらいかかることが多いです。昔に比べると、火葬の技術もかなり発達したということになるのでしょうね。火葬の時間は故人の体型や副葬品(柩に納めた品物など)によって変わります。

以下に火葬時間の目安を記しておきます。

●大人の場合 約1時間~1時間30分
●子どもの場合 約40分
●赤ちゃんの場合 約20分

時間が変わる火葬炉の種類

火葬場には火葬炉とよばれるものがあり、柩を納めて点火することで火葬がはじまります。台車式とロストル式という2種類の炉がありますが、日本の火葬場では台車式を採り入れているところが多いです。2つの炉には以下のような違いがあります。

また、火葬場の使用料金については「火葬場の使用料金とは?地域で大きく違いのある火葬場の使用費について」の記事で詳しくご紹介しています。

台車式

●柩をチェーンコンベアで納めて火葬する
炉は2重構造(柩を焼く炉とガスを無害化させるための炉)
遺骨を人型の状態で残しやすい
●ロストル式に比べて、不完全燃焼のリスクや臭いを減らすことができる
●火葬が終わるまでの時間が長い
●衛生管理が楽な分、設備費用は割高

ロストル式

●ロストルはオランダ語で火格子という意味
●柩をロストルの上に置いて火葬する
遺骨は下にある受け皿に落ちる仕組みのため、人型で残すことが難しい
●台車式に比べて火葬中の臭いや音が大きい
●火葬が終わるまでの時間が短い
衛生管理が大変な分、設備費用は安価

火葬の流れ

柩を炉に納めて焼くだけが火葬ではありません。ここでは、出棺(火葬前の儀式)からお骨上げまでについてお伝えします。

出棺

出棺は、安置してある柩を火葬場へ移動させることをいいます。柩を霊柩車に載せて火葬場へ移動する場合と、柩を台車に載せて斎場内の火葬炉へ移動する場合がありますが、どちらのやり方であっても故人とお別れできる最後の場となります。

出棺の流れ

①柩の蓋を開け、生前に愛用していた品や生花などを納めます。
②蓋を閉められた柩は、遺族や親戚、親しい友人などが柩を持って霊柩車まで運んで載せます。
③火葬場へと出発します。
④霊柩車を先頭に喪主や僧侶、遺族の代表者が続き、親族や友人などはその後になります。

ちなみに、霊柩車には葬儀業者だけが乗る場合と遺族(喪主)も一緒に乗る場合があり、移動の際の序列はケースによって様々です。出発の際に係員から案内がありますので、それに従えば問題ありません。なお、出棺前には喪主が挨拶して会葬のお礼を伝えるのが一般的ですので、あらかじめ挨拶文を用意しておくといいでしょう。

火葬場や霊柩車の運転手へ心づけのお金を渡す場合があります。詳しくは「葬儀・葬式の心付けとは⁉火葬場や霊柩車の運転手などに渡していた心付けについて」をご覧ください。

火葬場へ向かうのは基本親族のみ

また、火葬場へ向かうのは、故人との関係が深い遺族や親族のみがほとんどです。例え親しい友人であったとしても、出棺を見送るまでとするのがマナーです。遺族からお声かけがあった場合は別ですが、自分から同行を願い出るのはあまり好ましいものではありません。

筆者の体験で恐縮ですが、故人のご友人(それも複数人)が出棺直後に「自分たちもお骨上げにも参列したい」と言って聞かず、遺族や葬儀業者が対応に苦慮するという場面に遭遇したことがあります。

出棺は、故人がこの世からあの世へと旅立つ厳粛な儀式です。自分の気持ちよりも遺族の気持ちを最優先にするのが社会人としての礼儀であり、それが故人への供養にもつながるのではないでしょうか。

火葬許可証の提出

火葬場に到着したら、受付に火葬許可証を提出します。係員が案内してくれるケースがほとんどですので、指示通りにすれば問題ありません。なお、火葬許可証は事前に役場で交付されます。火葬許可証については後述致します。

納めの式と火葬

納めの式とは、炉前で行う儀式のことで宗教により内容は異なります。仏式の場合は、火葬炉の前に柩を安置して所定の場所に遺影と位牌を飾ると、僧侶の読経が始まります。喪主から順に焼香し、参列者の焼香が済んだことを確認したのち全員で合掌します。

柩を炉に納めると火葬が始まりますが、扉が閉まる際に再度合掌します。火葬が始まった後は別室で待機することが多いですが、係員から案内がありますので指示に従いましょう。

お骨上げ

お骨上げとは、火葬の終わった遺骨を骨壺に納める儀式のことです。お骨上げにつきましては、次項で詳細をお伝えします。

お骨上げとは?

ここでは、お骨上げとは何か、お骨上げの方法や流れなどについてお伝えします。

お骨上げとは?

お骨上げとは、遺骨を骨壺に納める儀式のことです。お骨上げには、全ての遺骨を納める全集骨と、遺骨の一部を納める部分収骨とがあり、関東では全集骨が、関西では部分収骨が多いです。

地域の風習や宗教の違い、納骨に備えて分骨するかしないかなどによってお骨上げの手順も変わりますので、わからない場合は事前に葬儀業者や火葬場に聞いてみるといいでしょう。きっと適切なお骨上げの手配をしてもらえるはずです。

お骨上げの流れ

火葬が終わると収骨案内のアナウンスが流れますので、収骨室前に集まります。参列者が収骨室に入ると、台車に載った遺骨が運ばれてきます。係員から遺骨について説明を受けたのち、遺骨を骨壺に納めていきます。

お骨上げをする時は、故人と関係の深い順から行うのが一般的で、2人1組になって行うのが原則です。最初に足元の骨から納めていき、最後に故人との関係が一番深い人が、喉仏の骨を納めてお骨上げが終わります。

お骨上げに箸を使う理由

お骨上げに箸を使う理由ですが、「この世からあの世への橋(箸)渡し」という意味があるといわれています。お骨上げは遺骨を直視することになるため、大人でも恐怖心を感じるかもしれません。その場合は、係員に事情を話せば収骨室の外で待つことも可能です。

火葬場での注意

また、火葬後の遺骨および台車は高熱となっており、火傷をする可能性がありますので注意が必要です。特にお子さんを連れてお骨上げをする場合は、お骨上げの時だけ誰かにお子さんの面倒を見てもらうか、お子さんと一緒に外で待つようにしたほうがいいでしょう。

お骨上げ後

お骨上げが終わると係員が白木の箱に骨壺を入れ、錦袋(きんたい)というカバーのような布をかけた状態で遺骨が渡されます。この時に骨壺自体が熱くなっていることもあるので、落とさないように注意しましょう。箱の中には、骨壺と一緒に火葬済の証明印が押された火葬許可証が入っていることが多いです。これは後日埋葬許可証になるものですので失くさないようにしてください。

また、昔と比べると、最近は遺骨の取り扱いや供養の考えかたなどが変化してきています。稀ではありますが、故人の意向や遺族親族との関係などから「火葬後の遺骨を引き取りたくない」との申し出るケースもあるようです。遺族が遺骨不要と申し出た場合は遺骨の放棄とみなされ、条例で定められている場合を除き、火葬場で処分することになります。ただし、放棄を申し出た後にそれを撤回することはできませんので、放棄を考えている場合はあらかじめ遺族全員の意思を確認した上で放棄するかしないかを決めましょう。

火葬の際に棺に入れられるもの

棺に入れられるもの

棺の中には、生花や生前に愛用していたもの(副葬品)などを納めることができます。「火葬なんだから燃えるものなら入れてもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、実は副葬品については制限が設けられていることが多いのです。

棺の中に入れていいものとしてあげられるのが生花です。祭壇に飾られていた生花を係員が棺に納めやすいように整えて用意してくれますので、手に取って棺に納めましょう。薄手のものであれば、紙類なども入れて大丈夫です。過去に筆者が参列した葬儀では、お孫さんが折り紙で作られた白い薔薇や、色鉛筆で描かれた似顔絵、便箋にしたためたお手紙などを納めていました。悲しいお別れの場のはずなのに、なぜか心が温かくなったのは、きっと故人に対するお孫さんの優しい気持ちがあふれていたからなのでしょうね。

棺に入れてはいけないもの

反対に、棺に入れてはいけないものとは何でしょうか。棺の中に入れてはいけないものは、大きく分けると以下の3つです。

●不完全燃焼の原因になるもの
●環境汚染につながるもの
●設備の破壊や故障につながるもの
 

不完全燃焼の原因になるもの

不完全燃焼の原因となる恐れがあるものとして、おにぎりや果物などの食品類、本などの紙製品があげられます。食品は「故人があの世でお腹を空かせないように」との想いから入れられるようですが、場合によってはそのままの形で灰になって出てくることがあるそうです。紙製品でも、ハードカバーの厚手の本や、千羽鶴などをそのまま入れたりするのはやめましょう。

また、硬貨や眼鏡などの金属類も入れてはいけないものの中に入ります。仏式の場合、三途の川の渡し賃として六文銭を納める風習があり、現在は紙に印刷したものを納めるようになっていますが、中には本物の硬貨を入れるかたもいるそうです。金属類は冷却に時間がかかるため、火葬時間そのものが長引く原因になりますので注意しましょう。

また、お子さんを火葬される際に、親御さんが副葬品としてぬいぐるみやおもちゃなどを入れられることがあるそうです。我が子を失った悲しみは筆舌に尽くしがたいものがあると思いますが、副葬品として棺に納めることはせず、祭壇に飾ってあげるようにされてはいかがでしょうか。

環境汚染につながる恐れがあるもの

次に、環境汚染につながる恐れがあるものとして、プラスチック製品やゴム類などがあげられます。これらを火葬してしまうと、ダイオキシンなどの有害物質が発生するばかりか、遺骨に製品の色が付いてしまうこともあります。愛用していた衣類などを納める場合は、できる限り不燃物となる素材やパーツなどを取り外してから納めることが大切です。故人を想って入れた副葬品で故人の遺骨を傷めてしまうのは本末転倒です。

設備の破壊や故障につながる恐れがあるもの

そして、設備の破壊や故障につながる恐れがあるものとして、ペースメーカーなどの医療機器や瓶などのガラス製品、ライターなどの火気類などがあげられます。火葬中の熱で爆発する危険がありますので、故人がペースメーカーを装着していた場合は、あらかじめ葬儀業者や火葬場の係員にその旨を伝えておきましょう。

お酒やたばこを嗜んでいた故人の場合、一升瓶やライターなどを納めるケースもありますが、万一爆発事故が起きて炉が損傷した場合は、高額な損害賠償を請求される可能性があります。係員から副葬品についての案内があるとは思いますが、事前に入れていいものといけないものがあることを知っておけば、棺に納める副葬品の選別にも役立つと思います。

ちなみに、副葬品として写真を入れることにはいまだに賛否両論があるようです。「写真を入れると写っている人もあの世に連れていかれちゃうから絶対ダメ‼」という考えをお持ちのかたは、今でも少なからずいらっしゃいます。お別れの時に揉めてしまっては、故人も安心して旅立てなくなってしまいます。写真を納めることの是非については、事前に遺族の間で話し合って決めておかれたほうがいいでしょう。

火葬が行われる時間帯

火葬が行われる時間帯は午前中に集中することが多く、特に混雑するのは正午前後の時間帯だといわれています。火葬場が開いている時間は午前10時から午後4時というところが多く、午後の遅い時間に火葬を行った場合は、その日のうちに収骨できない可能性があります。

また、火葬中に精進落としの席を設けて会食し、お骨上げをした後で初七日法要を執り行うというケースが多く、告別式から初七日法要までを1日で終わらせるためには、午前中から儀式および火葬を行う必要があるのです。

なお、混みあっているからという理由で早めに開場することはあっても、夜間に火葬を行うということはありません。火葬場と斎場が一緒もしくは近くにある施設の場合は、夕方からお通夜で斎場を使うかたがいるからです。

季節の変わり目や連休明けなどは火葬の件数が多くなり、希望の日時では予約が取れないこともあります。火葬場の予約は葬儀業者を通して行うことがほとんどですので、希望がある場合は早めに伝えてくことをおすすめします。万一希望が通らなかった場合の代替え案も一緒に考えておくといいでしょう。

火葬の待ち時間の過ごし方

前述のとおり、火葬にはそれなりの時間がかかります。ここでは、火葬時の待ち時間の過ごし方についてお伝えします。

控室やロビーで待つ

火葬場に控室がある場合は、参列者は控室で待機するのが一般的です。控室の利用については、葬儀業者が前もって手配してくれることがほとんどで、火葬場によっては喫茶店や売店が併設されているところもあります。おにぎりやサンドイッチなどの軽食やお菓子、香典袋などの葬儀必需品などが販売されています。

また、ロビーに飲み物の自動販売機が設置されているところもあります。控室では、故人との思い出などを語り合って静かに過ごし、騒々しい会話は慎むようにしましょう。

精進落しの食事を食べる

本来の精進落としは、忌明け(四十九日)の時にこれまで食べていた精進料理から普通の食事に戻すことをいいますが、現在では火葬中もしくは火葬後にとる食事のことを精進落としというケースが多いです。火葬中に控室でケータリングを利用して会食するか、近隣の料理店に移動して会食するのが一般的です。

前者の場合は葬儀業者に手配を依頼できますが、外部で会食する場合は自分で予約する必要があります。特に外部の場合は、精進落としの席で利用する旨をきちんと伝えましょう。海老や鯛などのおめでたい食材を使わないなどの配慮をしてもらうことができます。

精進落としの席では、喪主もしくは遺族を代表するかたが会葬者へお礼を伝えるのがマナーとされていますので、予め挨拶文を用意しておくことをおすすめします。アルコールが提供されることも多いですが、儀式中であることをわきまえ、節度ある量を嗜むようにしましょう。なお、精進落としの席に僧侶をお招きする場合は、上座に着席していただくのがマナーです。席順に失礼のないよう配慮しましょう。

火葬の手続き

ご遺体を火葬するには、事前に様々な手続きが必要です。ここでは、火葬までの手続きについてお伝えします。

死亡届を出して、火葬許可証の交付を受ける

ご遺体を火葬するには火葬許可証の交付が必要ですが、まずは死亡したことを届け出ることが先です。死亡届と火葬許可証の発行手続きは同時に行うことが可能です。提出先は故人の本籍地か死亡地、または届出人の所在地(住民登録している住所地)のいずれかにあたる市区町村役場です。

なお、火葬許可証が発行されていない場合は火葬を行うことはできませんので忘れずに申請しましょう。火葬許可証の発行に必要な書類は死亡診断書か死体検案書で、届け出の際は印鑑を持参します。印鑑は認印で問題ありません。

死亡届の提出方法

死亡届に記載する届出人になれるのは、同居の親族、親族以外の同居者、家主、地主、家屋管理人、土地の管理人などです。ただし、実際に役場の窓口に提出しに行く人は上記以外のかたでも構いません。委任状も不要ですので、葬儀業者が提出を代行してくれるケースが多いです。

死亡届は24時間提出可能ですが、夜間や休日などは預かり扱いとなるため、火葬許可証の発行は後日になるので注意しましょう。なお、死亡届は故人が亡くなってから7日以内に提出することが義務付けられています。ちなみに、国外で死亡した場合は3ヶ月以内です。正当な理由がないまま届け出るのを忘れてしまった場合は、5万円以下の過料が科される場合がありますので気をつけましょう。

火葬許可証については「火葬するには火葬許可証が必要!発行の流れや再発行について解説」もご参考ください。

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火葬の時間についてのまとめ

ここまで火葬にかかる時間についてお伝えしてきました。

「火葬の時間」について重要となるポイントを下記にまとめました。

【火葬とは?】
●ご遺体を焼いて遺骨の状態にすること
●葬儀が終わった後に火葬する場合が多い
●一部地域では火葬して遺骨の状態にしてから葬儀を行う骨葬もある

【火葬をする理由】
●土葬による土地不足や衛生問題などが理由

【火葬にかかる時間】
大人の場合 約1時間~1時間30分
子どもの場合 約40分
赤ちゃんの場合 約20分

【火葬までの流れ】
①出棺
②火葬許可証の提出
③納めの式
④火葬
⑤お骨上げ

【火葬の際に棺に入れられるもの】
●入れられるもの
・生花
・紙類(薄手)

●入れられないもの
不完全燃焼の原因になるもの
・環境汚染につながる恐れがあるもの
設備の破壊や故障につながる恐れがあるもの

ご遺体を火葬するには届出が必要なこと、柩に納める副葬品には制限があること、火葬が終わるまでには時間がかかること、火葬場での節度ある振る舞いやお骨上げの方法など、火葬を終えるまでにはたくさんの決まりごとやマナーがあることがわかりました。

火葬は、誰でもいつか経験する時がやってきます。そして、いずれは自分も火葬される立場になります。この世で最後のお別れとなる火葬が、故人や遺族にとって、そして参列者にとって厳粛かつ温かいものとなるよう、心を込めてお見送りすることが必要なのかもしれません。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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