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合祀(ごうし)とは?納骨堂の違いからメリット・デメリットまで徹底解説!

Feb 16 2021

合祀という埋葬方法をご存知でしょうか?読み方は「合祀(ごうし)」で、他の人と遺骨を合わせて埋葬する方法です。少子化が進む中、お墓の管理が不要な合祀に注目されています。本記事では合祀の意味や費用、納骨堂との違いについて紹介致します。

皆さんは合祀(ごうし)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?合祀とは他の人の遺骨と合わせて埋葬することです。核家族化や都市部への人口集中などでお墓の管理が難しいと言われている近年において注目されており、様々なメリットがあります。この記事では、合祀のメリットやデメリット、納骨堂との違いなどについて詳しく解説していきます。

合祀とは?

合祀(ごうし)とは、火葬をした後の遺骨を個別のお墓に埋葬するのではなく、他人の遺骨と合わせて埋葬することです。お墓の継承者がいない場合などに選択されることが多く、近年注目が集まってきています。

合祀の由来とは?

合祀とは、もともと神道の言葉で複数の神様を合わせて祀ると言う意味です。現在では遺骨を他人の遺骨とともに埋葬すると言う意味で使われており、合祀の他に合葬と言う言い方をされることがあります。

ただし、最初から合祀をするのか、それとも個別に遺骨を安置してから最終的に合祀をするのかなどの選択肢があります。

納骨堂との違いはなにか?

合祀を行うお墓のことを合祀墓といい、一つの大きな供養塔に対して様々な人の遺骨を埋葬します。このように遺族の管理を必要としないお墓のことを永代供養墓(えいたいくようぼ)と言います。

納骨堂も合祀墓同様に管理が必要ではないため、永代供養墓のくくりになりますが、合祀墓とは違う点があるため確認してみましょう。

まず納骨堂には大きく分けて下記のような種類があります。

●ロッカー型
●仏壇型
●自動搬送型(機械型)
●位牌型

それぞれの納骨堂では個人の遺骨を納めるスペースが設けられており、他の方の遺骨と合わせられるわけではないため、故人だけに対してお参りができると言う利点があります。ただし、納骨堂でも三十三回忌や五十回忌までは個別に安置し、それ以降は合祀すると言うものが多いため最終的には合祀されるタイプが多いです。

また、自動搬送型は土地が狭くても多くの遺骨を納骨できるため、比較的アクセスの良い立地であることが多いなどそれぞれのタイプでメリット・デメリットが異なるため契約前に確認しておきましょう。

永代供養墓については、こちらの記事もご参考ください。

永代供養墓とは?基礎知識・費用・探し方・注意点を完全解説!

永代供養墓にはどんな特徴がある?種類や費用相場などを徹底解説

合祀になるケース

では、具体的に合祀を選択するケースにはどのようなことが考えられるのでしょうか。合祀は主にお墓の継承を望まない場合や家族事情による遺骨の整理を行わなければいけない場合、無縁仏としてやむをえない場合が考えられます。ではそれぞれのケースごとに詳しく見ていきましょう。

お墓の継承を望まない永代供養

まずはお墓の継承を望まない永代供養の場合です。お墓は名義人が死亡した場合、名義人の子どもや配偶者がお墓を継承することが一般的です。お墓は祭祀(さいし)財産となるため、継承する人のことを祭祀承継者と言います。

祭祀承継者はお墓の管理などを行う必要がありますが、少子高齢化のため継承する人が見つからない場合や、先祖代々のお墓が遠方にあるため管理が難しいと言うようなことが考えられます。このような場合は合祀とすることが多いです。

また、経済的・体力的事情で自分の子どもにお墓の管理を任せることに気が引けてしまうような場合など、子どもへの負担を減らしたい際に永代供養という選択が取られることがあります。

家族事情による遺骨の整理

先祖代々受け継いでいるお墓の場合、今まで埋葬されてきた骨壷がカロート(納骨室)に収められているので、新しい遺骨を埋葬するスペースが確保できなくなってしまいます。このような場合には、今までの埋葬されている骨壷から遺骨を取り出し、一つの骨壷へ合葬します。

無縁仏として止む終えない場合

最後はお墓の継承者がいなくなってしまったことで、そのお墓が無縁仏になってしまった場合です。お墓は通常その土地に対してお墓を管理している墓地管理者に年間の使用料を支払っています。平成11年に「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」の改訂が行われ、墓地管理者は使用料を支払われていないお墓を撤去することが可能です。ただし、勝手にお墓を撤去することはできず、下記の手続きが必要になります。

まずは無縁仏を撤去する旨を官報へ掲載します。そして、お墓に立て札などで官報と同様の内容を掲載します。これらを行なった上で、1年間お墓の関係者が名乗り出なかった場合に改葬許可申請を行政に提出し認められた上で初めて撤去が行われます。

合祀の種類や費用相場

では合祀にはどのような種類があるのか、合祀をしたいと考えているけどどのくらい費用がかかるのかなど合祀を行う上で気になるポイントは多いと思います。ここではそれらについて詳しく見ていきましょう。

合祀の種類

合祀墓の種類には、墓石の代わりにモミジや桜の木をシンボルとする自然葬タイプの合祀墓、納骨するスペースの上に慰霊碑が備えられている慰霊碑型の合祀墓、最初は個別スペースに埋葬し最終的に合祀するタイプなどがあります。個別タイプが設けられている合祀墓の方が費用が高くなる傾向にあります。

合祀の費用相場

合祀にかかる費用は35,000円から300,000円程度だとされています。個人のお墓を建てるよりも費用はかなり安く抑えることができることが合祀最大のメリットとも言えますが、その費用の内訳についても見ていきましょう。

一般的な葬儀費用に関しては、「葬儀費用はどうやって決めれば良い⁉︎葬儀に掛ける費用について」もご覧ください。

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合祀にかかる費用

永代供養料

合祀にかかる費用の一つは永代供養料です。永代供養料とは、お墓の管理を永代に渡ってお任せをするための費用です。通常のお墓の場合には、年間の利用料金を支払いますが、合祀の場合には利用料金ではなく永代供養料を支払います。永代供養料は合祀を行うお寺の格式や、墓地の立地によって金額が大きく異なります。

納骨料

二つ目は納骨料です。納骨料とは遺骨を合祀墓に納骨する際にかかる費用で、僧侶に読経してもらうため、お布施などがかかる必要があります。

彫刻料

三つ目は彫刻料です。彫刻料とは戒名などを墓誌に刻んでもらうための費用になります。これらの費用は合祀の場合、ひとまとめになっていることが多いので、どのようなセットプランになっているのかしっかりと確認しておきましょう。

上記のほかに戒名をつけてもらうための戒名料が必要です。戒名はランクによって大きく費用が異なるもので、数万円から1,000,000円以上かかるものもあります。

戒名については、やさしいお坊さんでもご相談を受け付けております。

合祀のメリット

合祀を行うメリットには、個人のお墓よりも費用が安いという点やお墓の管理や供養を管理者に一任できるという点、お墓の継承を考えなくて良い点などが挙げられます。では、それぞれのメリットを具体的に見ていきましょう。

費用が安い

合祀のメリットの一つ目には、費用が安い点が挙げられます。通常のお墓を新しく建てる場合には、諸々の費用を合わせて相場として1,000,000円から2,000,000円程度かかると言われています。しかし、合祀の場合には先ほど紹介した通り、35,000円から300,000円程度だと言われているため、半分以下で抑えることが可能です。

お墓の管理や供養を管理者に任せられる

合祀のメリットの二つ目は、お墓の管理や供養を管理者に任せられるという点が挙げられます。お墓の立地にもよりますが、山の中などの場合、定期的に掃除や雑草刈りをしないと隣のお墓にまで迷惑をかけてしまう場合があります。

お墓が近所なら問題ありませんが、引っ越しや仕事の関係でお墓に定期的に行くことが難しい人も多いと思います。合祀の場合は管理者が全て行ってくれるので、管理の心配はありません。

また、宗教にもよりますが仏教の場合は人が亡くなった後には、初七日法要や四十九日法要、五七日法要などの法事法要を行うことがあります。法事法要では、お墓まで親戚一同が集まって執り行うことが一般的なので、準備や手続きなどにかなりの時間を要することが考えられます。しかし、合祀ではプランの中に含めることで行いたい法事法要を行ってもらうことが可能です。

継承のことを心配しなくても良い

合祀のメリットの三つ目は、お墓の継承のことを心配しなくても良いという点が点が挙げられます。お墓は相続税が課せられない祭祀財産というものになります。お墓の名義人が亡くなった場合、その名義人の代わりに管理費用などを支払ったり法事法要を執り行ったり、遺骨とお墓の管理をしなければいけません。

お墓を継承する人のことを祭祀承継者と言いますが、祭祀承継者は被相続人の指定や被相続人の子どもなどがなるのが一般的です。また、親戚以外の人も祭祀承継者になることはできますが、墓地によっては三親等以内までなど契約で決まっている可能性があるので、事前に確認しておきましょう。

最近では核家族化や未婚率の上昇により、お墓を誰に継承してもらえば良いのか、継承してもらう人がいないなどの問題が増加してきました。合祀の場合にはお墓の継承問題は起こらないので、継承者がいない方におすすめです。

合祀のデメリットや注意点

では逆に合祀を行うデメリットや注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。合祀を行うことで墓じまいをしなければいけなかったり、周囲を事前に説得しておく必要があることなど、具体的に見ていきましょう。

墓じまいの必要がある

もしすでにお墓に埋葬されている遺骨を合祀したい場合には、今現在のお墓を墓じまいする必要があります。墓じまいとは、遺骨を取り出してお墓を解体・撤去することです。

墓じまいを行うには、墓石を解体・撤去するための工事費と魂抜きのお布施などが必要になります。墓石の大きさや材料、お墓がある立地や重機が使用できるかどうかなどで金額は変わりますが、100,000円から1,000,000円程度が相場だと言われています。

また、墓じまいを行うには改葬許可申請書や埋蔵(埋葬)証明書、受入証明書などの書類が必要となってきます。墓石の解体には石材店に依頼する必要があり、魂抜きには僧侶といつ行うかなどの取り決めも行わなければいけません。そのため、スケジュール調整が大変になる可能性があるので注意してください。また、墓じまいを行う際は親戚などに事前に墓じまいをすることを相談し、同意を得ておくようにしましょう。

もし自分で墓じまいの手続きを進めるのが不安の方は、墓じまい代行サービスなどもあるのでぜひ検討してみてください。 複数の業者から見積もりを提出してもらうのがオススメです。

墓じまいについては、「墓じまいから永代供養にするまでの流れ、永代供養墓の種類・選び方から注意点まで徹底解説」「お墓についての一番の悩み:墓じまいを完全解説」もご覧ください。

他の方と遺骨が混ざるためやり直しができない

合祀は他の人の遺骨と合わせて埋葬するため、一度合祀してしまうと遺骨を取り出すことができなくなります。そのため、改葬などのようなお墓の引っ越しも行うことができなくなります。もし本当に合祀をして良いのかどうか悩んでいるような場合には、注意が必要です。

親類への相談や報告が重要になる

最後は親類への相談や報告が重要になるという点です。墓じまいを行って合祀を行う場合、先祖代々のお墓をとじてしまうことになるので、事前にしっかりと親戚や関係者の方に相談をしておくことで余計なトラブルを招くリスクが減ります。勝手に墓じまいをしてしまうことで、実はお墓まいりに来ていた人がいた場合や墓じまいに抵抗がある人など、できる限り事後ではなく事前に報告しておきましょう。

合祀についてのまとめ

ここまで合祀について様々なメリットやデメリットについて解説してきましたがいかがだったでしょうか?

「合祀」について重要となるポイントを下記にまとめました。

【合祀とは?】
●火葬をした後の遺骨を個別のお墓に埋葬するのではなく、他人の遺骨と合わせて埋葬することです。

【合祀になるケース】
お墓の継承を望まない永代供養の場合
●先祖代々受け継いでいるお墓に新しい遺骨を埋葬するスペースが確保できなくなった場合
●お墓の継承者がいなくなり無縁仏となってしまった場合

【納骨堂との違い】
納骨堂では個人の遺骨を納めるスペースが設けられている

【合祀の種類】
●墓石の代わりにモミジや桜の木をシンボルとする自然葬タイプの合祀墓
●慰霊碑が備えられている慰霊碑型など

【合祀の費用】
35,000円から300,000円程度

【合祀の費用内訳】
●永代供養料
●納骨料
●戒名などを掘る彫刻料

【合祀のメリット】
費用が安い
●管理や供養が不要
お墓の継承問題が起こらない

合祀の注意点
●埋葬されている遺骨を合祀したい場合は、墓じまいの必要があり、100,000円から1,000,000円程度の費用がかかる。
墓じまいに関しては「意外とお葬式以上にお金が掛かる「お墓に関する費用」もご参考ください。
●遺骨が混ざるためやり直しがきかない
親類への相談や報告など理解が必要になる

最近ではお墓を管理することが難しかったり、お墓の継承者が見つからないなどの問題点からお墓を持たないような選択肢を選ぶ方が増えてきています。もしお墓のことで悩んでいる方は、合祀という方法も検討してみてはいかがでしょうか?

 

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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