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合祀墓(ごうしぼ)の種類と値段を解説!失敗しない4つのコツと注意

Oct 13 2022

「合祀墓(ごうしぼ)」とは、他人のお骨と併せて埋葬する「合祀」に用いられる墓のことを意味します。代表的な合祀墓の種類や値段の相場を知り、自分や家族にとって最適な合祀墓を見つけましょう。後悔しない合祀墓選びをするためにも、是非ご参考ください。

「合祀墓(ごうしぼ)にはどんな種類があるの?」

「種類が多くて、どうやって選べばよいか分からない・・・」

そんなお悩みをかかえていませんか?

合祀(ごうし)とは、他の人の遺骨と一緒に埋葬する形式の名称で、核家族化が進みお墓の管理が難しいと言われている近年において注目されている方法です。

合祀の概要や選ばれるケースなど、詳しくは「合祀(ごうし)とは?納骨堂の違いからメリット・デメリットまで徹底解説!」の記事も参考にしてください。

合祀に使われる墓のことを「合祀墓(ごうしぼ)」と呼びます。合祀墓のスタイルは場所により様々で、代表的なものだけでも5つの形式に分けられます。

合祀墓の形式 特徴 費用
合祀型 最もスタンダードな合祀 骨壺を開けて合祀する

2.5万円~10万円

集合安置型 骨壺はそのままに、他の人と同じスペースに安置する

10万円~20万円

個別安置型 大きな合祀墓の中に、個々の納骨室が用意されている

20万円~30万円

自然葬型 自然樹をシンボルとするお墓

3.5万円~10万円

慰霊碑型 納骨スペースの上に慰霊碑や像が供えられている

2.5万円~30万円

それぞれに異なるメリット・デメリットがあるため、後悔なく選ぶためにも、生前に故人の希望をしっかりと聞いておくことが大切です。

また、お墓の形式以外にも値段・供養方法・宗教観など、合祀墓を選ぶ際におさえておきたいポイントがあります。

「合祀墓とはどういったものなのか?」「種類や費用は?」といった基本的な情報から、選ぶ際の4つのポイントや実際の探し方まで、合祀墓のすべてを分かりやすく解説していきます。

合祀墓を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

合祀墓(ごうしぼ)とは「他人のお骨と併せて埋葬」する納骨方法

「合祀墓」とは、合祀の際に用いられる墓のことを意味し「合葬墓(がっそうぼ)」や「共同墓」とも呼ばれます。一般墓や納骨堂とは異なり、一つの供養塔に対して様々な遺骨を埋葬するのが特徴です。

種類 供養塔 特徴
合祀墓 1つ ・1つの大きな供養塔に多くの人が埋葬される

・遺族の管理を必要としない(永代供養墓)

納骨堂 個別 ・個別の遺骨スペースと供養塔がある

・遺族の管理を必要としない(永代供養墓)

一般墓 個別 ・霊園や寺などにある、家系のお墓

・管理や手入れは家族が行う

合祀墓の需要は年々増加傾向にあります。その背景には、都市部への人口集中・核家族化・少子化など様々な要因から、家族だけでお墓を管理すること自体が難しくなっていることがあるでしょう。

ひと昔前までは当たり前となっていた、「家系でお墓を代々継いでいく」という考え自体が、時代と共に変わり始めていることが伺えます。

合祀墓のメリットとデメリット

家族を合祀墓に供養することは、メリットがある一方で配慮しなければならないデメリットもあるため慎重に検討していくことが大切です。

合祀墓を選ぶメリット 合祀墓を選ぶデメリット
・費用が安い

・お墓の管理や供養を管理者に任せられる

・継承のことを心配しなくてもよい

・墓じまいの必要がある

参考記事:墓じまいとは?墓じまいの流れから費用の内訳・マナーまでを完全紹介!

・お墓の引っ越しなどやり直しがきかない

・親類への相談や報告が重要になる

いつでも綺麗な状態が保たれ、心細さがないという点においては、合祀墓を選ぶことは故人にとってもメリットがあると言えるでしょう。

それぞれの具体的な内容については「合祀(ごうし)とは?納骨堂の違いからメリット・デメリットまで徹底解説!」の記事にて紹介していますので、こちらも参考にしてください。

合祀墓の選びでおさえておきたい4つのポイント

後悔しない合祀墓選びは「見た目以外の部分にも配慮する」という点がカギとなります。その上で、おさえておきたい4つのポイントを重要な順に並べると以下の通りです。

ポイント 概要
1.供養方法 納骨後、故人の遺骨がどのように管理され供養されていくのか
2.宗教観 故人の信仰や宗派によって、最適な合祀墓は異なる
3.費用面 価格は抑えられるものの、お墓の形式により差が生まれる
4.交通アクセス 合祀墓でもお墓参りはできるので、想定した選び方を

合祀墓は一般墓と比べて、供養塔が大きいため印象に残りやすいという特徴があります。そのため、供養塔など墓全体の雰囲気を重視して選んでしまいがちです。

もちろん供養塔や施設の雰囲気も重要ですが、目に見えない部分にも配慮すべき点は多いということを頭にいれて合祀墓選びを進めていくことが推奨されます。

供養方法:納骨後の流れは、管理者により様々

「どのくらいの周期で供養してくれるのか」「遺骨はどのように安置されるのか」など、供養の方法については必ず事前に確認し、納得のいく合祀墓を選びましょう。

合祀墓は、場所により納骨後の供養の流れや遺骨の取扱いに違いがあります。

供養の仕方の例 遺骨の取り扱いの例
・毎朝経典を読誦

・年に1度、総追悼法要をする

・毎日、献花と焼香を行う

・年に数回、合祀墓法要が行われる

・骨壺ごと収蔵する

・骨壺から出して他の人の骨と混ざる形で収蔵

・一定期間を過ぎたものは、骨壺から出す

基本的に永代供養墓ですので、埋葬後遺族の管理を必要としません。一般墓とは異なり管理や供養を管理者に一任するからこそ、納骨後の流れを正しく知っておくことが大切です。

似たような雰囲気の合祀墓でも、施設によって供養の仕方・遺骨の取り扱いは異なります。どのような供養を希望するかを事前に検討し、希望に合った合祀墓を選びましょう。

費用面:価格を抑えたいなら合祀型

骨壺のまま収蔵することにこだわらない「合祀型」と呼ばれる納骨方法の合祀墓を選ぶことで、費用を大幅に抑えることができます。

合祀墓は、他の埋葬方法と比べて費用を安く抑えることができるという大きなメリットがありますが、費用相場は3.5〜30万円と幅があります。

費用に大きな影響を与えるのは「納骨方法」です。遺骨を骨壺ごと埋葬する合祀墓と、骨壺から出して納骨する合祀墓があり、個人のスペースを要する形式ほど費用が高くなる傾向にあります。

より詳しい金額や合祀墓の種類については、本記事の「合祀墓の種類と費用(相場は3.5万円~)」に記載しています。

宗教観:故人の信仰や宗派は重要

故人が生前信仰していた宗教がある場合には、それを尊重した合祀墓選びをしてあげることが大切です。信仰が深いほど、「自分と同じ宗派の考え方で弔ってほしい」と思う方が多いからです。

現在国内にある合祀墓の多くは仏教の宗教観の元で法要されるものが一般的で、日々の法要や年に数回の法典も仏教の教えに則り行われています。

そのため、合祀墓の中には特定の宗派のみの受け入れを行っている施設もあるでしょう。

しかし一般的には、信仰や宗派を問わず多くの人を受け入れる施設が大半で、どのような宗教観を持った人でも受け入れてくれる寛容性が高いのが合祀墓です。

受け入れてくれる場所が多い分迷ってしまいますが、故人が深い信仰を持っていた宗派がある場合には、その気持ちによりそった合祀墓選びをしてあげると良いでしょう。

交通アクセス:お墓参りをする時のことを想定する

合祀墓は基本的に清掃や法要など遺族による管理は必要ありません。しかし、年に1度程度お墓参りをするという人も多いため、交通アクセスも合祀墓選びの1つのポイントです。

・故人のゆかりの地

・故人の思い出の場所

など、故人の生前に思いを馳せて立地を選ぶ方が大半です。

さらに絞りこんでいく際には、「車がなくても行きやすい」「最寄駅からのアクセスが良い」を選びましょう。故人と話がしたいと思った時に、気軽に足を運べる合祀墓を選ぶのがおすすめです。

死亡宣告から納骨までの流れ

死亡宣告後は、遺体の腐敗を防ぐ為にも「葬儀・火葬」をスムーズに執り行うことが求められます。一方で埋葬・納骨に関して考え始めるのは火葬後、諸々の手続きが落ち着いてからでも問題ありません。

死亡宣告から、実際に合祀墓に納骨するまでの流れを確認しましょう。

流れ ポイント
1.葬儀社の決定 一番最初に遺族がやるべきこと

参考記事:プロが教える葬儀種類の”正しい”選び方!6つの特徴〜費用の全情報

2.通夜、葬儀、火葬 お別れの儀式を済ませ、火葬までは目安として3日以内

参考記事:

これさえ知れば大丈夫。通夜の知識と遺族・参列者のマナー!

仏式葬儀とは?一般的なマナーや葬儀の流れについて徹底解説

火葬を完全解説!準備・必要物・手続き・必要な時間・マナー!

3.合祀墓選び 生前に具体的な場所まで決めて置けるとベスト

希望だけでもしっかりと聞いておくとスムーズ

4.問い合わせ 合祀墓の施設に問い合わせ、空き状況や費用・流れを確認
5.遺骨を合祀墓へ運ぶ 骨壺は、自家用車での運搬が可能
6.納骨 供養料を納め、納骨してもらう

参考記事:納骨とは?納骨式の時期と準備・流れと費用を完全解説!

まず大前提として、お墓に埋葬するためには火葬を済ませてご遺体をお骨の状態にする必要があります。そのため、「1. 葬儀社の決定」「2. 通夜、葬儀、火葬」が済まないことには納骨することはできません。

「3. 合祀墓選び」「4. 問い合わせ」については、生前に済ませておけるのであればそれがベストです。本人の気持ちをくんだお墓選びをしましょう。

合祀墓選びを「1.葬儀社の決定」「2.通夜、葬儀、火葬」と同時進行で進めても問題ありませんが、死亡後遺族がやらなければならないことは非常に多いため、無理は禁物です。

埋葬については、「火葬後、諸々の手続きが終わり相続問題などを全て解決させてからゆっくりと考え始める」という方も多く、焦らずに心の余裕ができたタイミングでの取り掛かりで構いません。

合祀墓の決定から、実際の納骨までの流れを確認しましょう。

納骨したい合祀墓を決める

希望の合祀墓が決まったら、実際に問い合わせをします。ホームページだけでは分からないことがあった場合は、質問するのもよいでしょう。

・現在の空き状況

・いつ、どのように持っていけばよいか

・納骨時に必要なもの

・費用

この4点については、必ず確認をしてください。話を聞いた上で、「この場所に決める」という場合には納骨の日程について先方と相談をしましょう。

納骨時の持ち物を用意する

画像引用先:川崎市

合祀墓を管理する施設によっても異なりますが、一般的には以下の5つの用意が必要です。必要な書類を指定された方法で、施設側に提出し手続きを進めましょう。

・遺骨(骨壺ごと)
・納骨自認書
・諸費用
・火葬執行証明済の火葬許可証
・依頼主の本人確認書類のコピー

納骨自認書とは、1度収めた遺骨は返却できない旨を記した契約書のことで「納骨契約書」「永代供養契約書」とも呼ばれます。後々のトラブルを防ぐためにも、契約書にはしっかりと目を通して下さい。

火葬執行証明済の火葬許可証とは、役所から発行される火葬許可書に火葬を執行したことを認める印が押されたものです。一般的には「埋葬許可書」とも呼ばれますが、名称は「火葬許可書」ですので注意しましょう。

骨壺の入った箱と一緒に遺族に渡されることが一般的で、合祀墓でない場合でも納骨の際に必要となりますので大切に保管してください。

遺骨を合祀墓へ運ぶ

骨壺を運ぶ際の決まり事は特にありませんので、自家用車でも公共交通機関を使って運んでも問題ありません。移動させる時は、箱ごと大きめの袋に入れるなど周りへの配慮は忘れないようにしましょう。

骨壺自体はそこまで重い物でもありませんが、丁重に扱うことが求められるため、自家用車やタクシーのように持ち歩く時間をなるべく短くできる方法を取ることが推奨されます。

合祀墓によっては、宅急便にて書類や遺骨を送るよう指定される場合もあります。遺骨を配送サービスで送ることは、法的に問題となる行為ではありません。

しかし、宅配業者によっては遺骨の配送を受け付けていない所もあります。トラブルを防ぐ為にも施設の方針に沿って手続きをするようにしてください。

納骨からお参りまで

合祀墓への埋葬では、一般的なお墓のように親族が集まって納骨式をすることはありません。合祀墓の施設に骨壺ごと遺骨をお預けして、施設の定めるタイミングで納骨されるのが一般的です。

施設によっては、一人一人に簡易的な納骨の儀式を行ってくれる場合もありますので事前に確認しておきましょう。納骨後、完了した証明書や書類の控えが送られてきた場合には大切に保管します。

多くの永代供養墓は好きなタイミングでお参りをすることができますが、お花やお供えなどは、施設によっては不可としているケースもあるため、事前に確認を取っておくと良いでしょう。

納骨の定義や納骨式の詳細については「納骨とは?納骨式の時期と準備・流れと費用を完全解説!」の記事も参考にしてください。

合祀墓の種類と費用(相場は3.5万円~)

合祀墓への埋葬にかかる費用の総額は、3.5〜30万円が相場です。これは合祀墓の基本的な費用であり、戒名つけ・個別供養など特別なオプションをつける場合にはさらに追加で費用が発生します。

施設によっても異なりますが、基本費用の内訳は主に3つの項目に分かれます。

永代供養料 お墓の管理を永代に渡ってお任せするための費用。お寺の格式や合祀墓の種類によって大きく異なる
納骨料 納骨する際にかかる費用で「お布施」と同様に、お寺への感謝の気持ちを表す為にお渡しする
彫刻料 墓石やお札などに、故人の戒名を刻んでもらうための費用

それぞれの項目についての詳しい内容を、全体に占める割合の大きい順に確認していきましょう。

永代供養料(えいたいくようりょう)

費用全体の中に占める割合として最も大きいのは「永代供養料」です。合祀墓の場合、お墓のタイプによって金額に差が出ることが多いため、種類と費用は一緒に考えていくべき項目だといえるでしょう。

永代供養料について考えていく際、おさえておきたいポイントは2つあります。

1.埋葬の方法 遺骨をどのように埋葬するのか ・合祀型

・集合安置型

・個別安置型

2.シンボルの種類 埋葬場所にどのような象徴(シンボル)があるのか ・慰霊碑型

・自然葬型

まずは「施設に納めた遺骨がどのように埋葬されるのか」という部分から考えていき、次に「どのようなシンボルの合祀墓を選びたいか」を検討することで、大よその相場を導き出すことができるでしょう。

埋葬の方法3種とシンボルの種類2種を、それぞれ需要の高い順に特徴と費用の相場を紹介します。

【埋葬の種類】合祀型

特徴 骨壺から出して、他の人の遺骨と一緒に埋葬
費用相場 2.5万円~10万円

骨壺から遺骨を取り出して埋葬するため、他の人の遺骨と混ざり合う形で供養されるのが「合祀型」の特徴です。占有スペースがない共有のお墓となるため、費用を最も抑えることができます。

【埋葬の種類】集合安置型

特徴 最初は骨壺ごと安置

一定期間が経過後、骨壺から出して埋葬

費用相場 10万円~20万円

骨壺のまま安置・供養が行われますが、17回忌まで、33回忌までなど一定の期間が経過すると合祀されるのが「集合安置型」の特徴です。

期間は施設によって異なりますが、骨壺の状態でいる期間が長いほど料金も高くなる傾向にあります。

【埋葬の種類】個別安置型

特徴 納骨スペースに骨壺ごと安置し、永年に渡り他人の骨と一緒にならない
費用相場 20万円~30万円

「個別安置型」では、永年に渡って骨壺の状態で供養されるため、他の人の遺骨と混ざり合うことはありません。合祀墓といってもパーソナルスペースが保たれており、納骨堂に近い供養の形です。

しかし故人だけに対してお参りができる納骨堂とは違い、個別安置型であっても合祀墓では個別の仏壇や位牌は設置されません。また、一度納骨した後は返却できないという点も納骨堂との大きな違いです。

【シンボルの種類】慰霊碑型

特徴 納骨スペースの上に、石碑や仏像等のモニュメントがある
費用相場 2.5万円~30万円

遺骨を埋葬するスペースの上に、お釈迦様や仏像などのモニュメントや、石碑・慰霊碑などが建てられているお墓です。合祀墓の中では最もスタンダードで、一般的な墓地と同感覚でお墓参りが可能です。

【シンボルの種類】自然葬型

特徴 墓標の代わりに、桜の木や紅葉といった木をシンボルとする
費用相場 3.5万円~10万円

樹木草型や樹木葬とも呼ばれるこの形式は、遺骨を埋葬するスペースの上に木や花が植えられています。故人が自然に帰っていく様子をイメージしやすい・明るい気持ちでお参りができると人気が高まってる埋葬方法です。

一般的なお墓と比べた時のメリットやデメリットなどより詳しく知りたい方は「最近人気の樹木葬とは?その歴史や種類から費用相場や注意すべきポイントまで徹底解説!」の記事を参考に、自然葬・樹木葬に対する知識を深めてください。

納骨料 相場:1万円~

納骨料とは・・・
遺骨を合祀墓に納骨する際にかかる費用

僧侶の読経などにかかるお布施として使われることが多い

納骨料とは、お骨を納めることに対する費用で「納骨手数料」とも呼ばれます。合祀では、「管理者のタイミングで複数人まとめて埋葬が行われる」ことが主流です。この場合、納骨料は1万円前後で済みます。

施設によっては故人一人一人に対して読経供養をし簡易的な納骨式をおこなう場合もあり、この場合にはお布施として納骨料に1万円~2万円料金が上乗せされる傾向にあります。

 彫刻料 相場:5千円~

彫刻料とは・・・
墓誌や墓石などに、戒名を刻んでもらうための費用

永代供養料に含まれていることも多い

故人が埋葬される合祀墓に、名前や戒名を彫刻するための費用です。合祀墓の種類によっては、彫刻そのものを行っていない場合もあるためその際は徴収されません。

Q&Aで知る、合祀墓のお墓参りマナー

お墓参りは、葬儀やお通夜とは違い厳格なルールや守るべき作法のような縛りこそありませんが、一人一人のマナーが重要視されます。

お供え物の量 故人の分だけでOK。持ち帰りについては施設に確認。
他の人のお花があったら? 参拝やお供えの場所は共同。基本は勝手に触らない
お墓参りの頻度 決まり事は特にない。自分の気持ちを大切に。
墓石の清掃 基本的に必要ない

合祀墓へのお墓参りだからこそ、知っておきたい4つのマナーを頭に入れて、自信を持ってお墓参りに望みましょう。

持っていく墓花の選び方やお墓参りのマナーについては「お墓参りのお花で知るべき2つの配慮!種類・相場・生け方をマスター」の記事も参考にしてください。

お供え物は故人の分だけでよい?

合祀されているとはいっても、お参りの際に他の人の分までお供え物を用意する必要はありません。「一般のお墓に行く時と同じ量の花・同じ量のお供え物」と覚えておきましょう。

お花であれば、1つの花立てに5本程度の花束を用意するのが無難です。食べ物や飲み物は、1人分かつ少量(フルーツであれば1〜2つ、お菓子であれば1袋 等)に留めてお供えするのがマナーです。

他の人のお花やお供えものがあったら?

他の人が供えたお花やお供え物には、基本的に触れないようにしましょう。空いているスペースに自分の持ってきたものを供え、入りきらない場合にはお参りの間だけ手向けて持ち帰るのがマナーです。

合祀墓の場合、参拝する場所・線香やお供え物を置く場所は共同となります。一か所に多数の方の遺骨が埋葬されているため、時期によっては他の参拝者と時間帯が重なってしまうこともあるでしょう。

どのくらいの頻度でお墓参りをするの?

永代供養として埋葬している以上、供養は管理者にお任せしている形ですので、義務感ではなく、自分がお墓参りをしたいという気持ちになった時に参拝しましょう。

「お墓参りがしたい」「故人と話がしたい」と会いたいなという気持ちになったタイミングで参拝する人が大半ですので、回数にこだわる必要はありません。

合祀墓によって年に数回程度、大規模な法典を行う場合があります。法典のスケジュールに併せてお墓参りをするという方も多いため、確認してみましょう。

墓石の清掃などは不要?

永代供養として埋葬している以上、個別の管理は必要ありません。施設のルールに則り管理されているため、勝手に墓石を洗う・草花の手入れをするといった行為は避けましょう。

その分お墓参りの際に、「合祀墓をいつも綺麗に管理してくれていることへの感謝」を管理者の方に伝えるようにしているという声も多く聞かれます。

合祀墓探しで失敗しない為の2つのコツ

合祀墓探しで大切なのは、「比較」と「プロの意見」です。この2つのポイントをおさえることで、満足度の高い納得できる合祀墓を選ぶことができるでしょう。

比較 複数のお墓を比較することで、自分の希望を明確化できる
プロの意見 多数の経験からなるプロのアドバイスでより良い判断を

納骨後にやり直しができない合祀墓だからこそ、お墓選びは慎重に進めていくことが大切です。それぞれのポイントをより具体的に紹介します。

一つでなく3社以上のお墓を比較検討する

合祀墓は、場所によって「納骨のタイミング」「埋葬の仕方」「供養の仕方」などに大きな差があるからこそ、複数を比較しながら検討を進めていくことがカギとなります。

複数の合祀墓の詳細を見比べることで、それまでぼんやりと抱いていた理想をより具体的にすることができるでしょう。そのためにも、少なくとも3社以上のお墓を比較しながら検討していくことが推奨されます。

どうしても「金額」と「お墓の見た目」に目がいってしまいがちですが、大切なのは「納骨後の対応」です。

似たようなお墓でも、細かい部分まで見比べることで、違いが特徴が見えてきます。埋葬後、どのように供養してほしいかをよりハッキリと意識するためにも、必ず比較をしてください。

自己判断せずプロの意見を聞く

お葬式やお墓選びなどの仏事については、専門知識を持ったプロに相談することで、後悔なくスムーズに埋葬まで執り行うことができるでしょう。

お墓の扱いなど個人だけでは判断がつかないことも多く、「どうするのが良いのかわからないまま埋葬できずにいる」「埋葬まで終わったが思っていた供養と違った」という声も聞かれます。

やさしいお葬式では、「お墓探しサービス」として一般墓地・永代供養・納骨堂・合祀墓の案内サービスを行っています。地域の担当者が、供養形態や費用などご家族のご希望に合うお墓をピックアップしてご案内します。

まとめ

当記事では、合祀墓の選び方や費用の相場・埋葬までの流れについて解説しました。

キーワード ポイント
合祀墓 他人の遺骨と併せて埋葬する(合祀)際に使われるお墓のこと
選び方 見た目や金額も大切ですが、埋葬後のことを視野に入れた検討が大切

・供養方法・・・納骨後、故人の遺骨がどのように供養されていくのか

・宗教観・・・故人の信仰や宗派によって、最適な合祀墓は異なる

・交通アクセス・・・合祀墓でもお墓参りは可能

埋葬までの流れ 利用する合祀墓の管理者によって異なる

郵送or自ら、骨壺ごと合祀先に持ち込むのが一般的

合祀墓の種類 埋葬形式 合祀型:2.5万円~10万円

集合安置型:10万円~20万円

個別安置型:20万円~30万円

「合祀型」は最も安価。骨壺の状態が長いほど、費用が高くなる。
埋葬場所 慰霊碑型:2.5万円~30万円

自然葬型:3.5万円~10万円

立像や墓石の下に埋葬する「慰霊碑型」が主流
相場 永代供養料:2万円~30万円

納骨料:1万円~

彫刻料:5千円~

(永代供養料は、選ぶ合祀墓の種類によって差が出る)

合祀墓は、一般的な個人用のお墓と比べて非常にお手頃な価格で埋葬までを執り行うことができます。永代供養で残された家族への負担がないことなどから、近年注目されている埋葬方法です。

納骨後の取り扱いや日々の供養の仕方など、管理者によって大きな差があるため、必ず複数のお墓を比較した上で検討を進めていきましょう。

                    

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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