急な葬儀に備えて喪服を揃えておきたい…そんなときは、ユニクロで喪服を購入するという方法があります。店舗はもちろんオンラインでも自分にあったサイズを選ぶことができます。本記事ではユニクロで喪服を用意する方法を注意点も含めてご紹介しています。
ユニクロは株式会社ファーストリテイリングが展開する、高品質な服をリーズナブルに販売しているファッションブランドです。店舗も多いため、普段から愛用している方も多いのではないでしょうか?
ユニクロでは、普段使いの衣服だけでなく喪服も揃えることができます。どのような特徴があるのかを押さえて、必要に応じて活用してみましょう。
INDEX
喪服とは?
まずは喪服について基本的な内容をご紹介します。喪服にも種類があるため、いざという時に間違えずに着用することが大切です。
喪服とは?
喪服とは、葬儀・告別式や法事など弔事の際に着用するスーツのこと。礼服の一種です。国によって喪服の色には種類がありますが、日本では基本的に黒色が主流になっています。
仕事時に着用するスーツも黒が多いため、ビジネススーツと混同する方もいらっしゃいますが喪服とは別物です。喪服はビジネススーツよりもかなり深い黒色に染まっており、光沢がありません。それに対してビジネススーツはグレーに近い色合いを持ち、喪服より光沢もあります。そのため、色が似ているからといって喪服ではなくビジネススーツを着用しないように気をつけましょう。
この喪服は以下の3種類に分類できます。
正喪服
最も格式が高いとされているのが「正喪服」です。モーニングコートやタキシードが当てはまります。葬儀で正喪服を着用するのは、基本的に喪主やご遺族などの主催者側です。3親等までの親族は正喪服を着用し、それ以外は後述の準喪服を着用しましょう。
ただし、近年ではそこまで縛りが強くないため、葬儀以外の法要等では喪主側でも後述の略喪服を着用することもあります。
準喪服
正喪服に次いで格式が高いのが「準喪服」です。基本的には、喪服といえばこの準喪服のことを指しています。男性の場合はブラックスーツ、女性の場合は黒のワンピースやアンサンブルなどを準喪服として着用することが多いです。
葬儀等において参列者側の喪服の格式は、主催者側の格式よりも低い、あるいは同じである必要があります。近年では喪主側でも準喪服を着用することがあるので、参列者が正喪服を着用しないように注意しましょう。
基本的には準喪服であるブラックスーツがあれば葬儀等には対応できると考えて大丈夫です。
略喪服
最も格式が低いのが「略喪服」です。これはダークスーツとも呼ばれており、ビジネスシーンや就活等の日常で普段使いできます。普段使いができるため、正喪服や準喪服とは異なりそこまで深い黒色ではありません。
このように格式は低いので通夜のみに参列する場合に着用することがほとんどです。もし急な不幸の報せを聞いて喪服の準備ができなければ、取り急ぎこの略喪服を着用すれば問題ないでしょう。
また、葬儀についての不明点や疑問は『やさしいお葬式』から24時間365日無料相談も承っています。喪服など服装についてだけでなく、作法についてなども不安な点があればお気軽にご連絡下さい。
ユニクロで喪服を用意する方法
<ストレッチテーラードジャケット>
喪服には上記のように様々な種類があります。しかし、こうした喪服を揃えようと思うと意外にお金がかかることが多いですよね。特に葬儀では香典の準備もあるため、急な訃報に対してはなかなか準備しにくいかもしれません。
そこで、ユニクロでの喪服購入を検討してみてはいかがでしょうか。都内を中心として全国に店舗があるため急に喪服が必要になっても手軽に調達できます。何より価格がお手頃なところも魅力的でしょう。
自身のサイズを計る
喪服の購入前に、自分に必要なスーツサイズを把握しておきます。ユニクロの喪服は細かくサイズ調整することができるので、あらゆる体型の人にフィットしたものが購入できるでしょう。
展開サイズ
具体的には以下のサイズから選べます。
XS・S・M・L・XL・XXL・3XL・4XL
ジャケットはパターンオーダーが可能
ユニクロは、ジャケットに関してはサイズを採寸してから注文できる「パターンオーダー」で購入できます。ユニクロのパターンオーダーは約2,000通りに対応しているため、ご自身にぴったりのサイズがきっと見つかるはずです。
ユニクロの喪服は店舗にサンプルがあるため、できれば足を運んで試着をしてみると良いでしょう。ここで自分のサイズに合わせてスーツを調整し、だいたい3日後くらいに受け取れます。
パンツに関しては既製品ですが、丈直しが可能です。こちらも試着をした方が確実でしょう。
オンラインショップで注文する
上記のようにサイズを計ったら購入します。できれば店舗で試着して購入するのが安全です。しかし、時間がなかったりする場合はユニクロのサイトからオンラインで購入することもできます。試着しなくても自分のサイズ感を正しく把握できていれば、フィットするスーツを注文できるはずです。
ユニクロで喪服を用意する際のメリット
それでは具体的に、ユニクロで喪服を用意することのメリットについてご紹介しましょう。
価格が安く高品質
ユニクロの喪服は、通常の紳士服店等で購入するよりもリーズナブルです。
他のスーツ専門店で略喪服を購入しようとすると、約2万〜5万円程度かかります。喪服のレンタルであっても2万円程度となることが多く、あまり着用する機会の無い服にかける価格としてはやや高いと言えるでしょう。
しかしユニクロであれば、上下の喪服を揃えても2万円程度で済むことが多いです。しかも先述の通り、オーダースーツを購入することもできるのでサイズや着心地も自分に合わせることができます。正喪服であれば別の専門店で揃えた方が良いですが、略喪服であればユニクロでも十分と言えるでしょう。
必要な衣服だけ購入できる
<感動パンツ セットアップ可能>
専門店で喪服を購入する場合、ジャケットとパンツが上下セットになっていることも多いです。そうすると、例えば「パンツのサイズだけが合わない」というようになったら一式全てを買い換えないといけないかもしれません。
しかしユニクロでは、ジャケット・パンツ・シャツ・ネクタイ・ベルトなどを全て個別で購入できます。そのため、すでに手持ちの喪服がある場合でも必要な分だけを買い足すことができるのです。あまり使い機会が少ない喪服だからこそ、必要最低限の費用だけで購入できるのは魅力的ですね。
ユニクロで喪服を用意する際のデメリット
このようにお手軽で高品質な喪服を購入できるユニクロですが、もちろん良い点ばかりではありません。
あくまで「略喪服(礼服)」であることを忘れない
上記でご紹介したユニクロの喪服はあくまでも略喪服にしかすぎません。そのため、参列者側の場合は取り急ぎ準喪服の代わりに着用するということを忘れないようにしましょう。
確かにユニクロの略喪服も品質は良いのですが、それでもやはり専門店で購入するような喪服と比べると若干質感がカジュアルになりすぎている可能性もあります。
遺族側は正喪服を着用する
また、ご遺族側に関しては略喪服で葬儀を行うわけにはいきません。正喪服で主催するのが正式な形ではあるため、あらかじめ揃えておきましょう。略喪服と比べると正喪服の価格はかなり上がり、品物によっては10万円程度になることもあります。大きな出費にはなりますが、参列者を出迎える立場の方としてはきちんとした喪服を着用すべきです。
小物系は別で揃える必要がある
ユニクロで揃えられるのはあくまでもスーツやワンピース、シャツといったメインの衣服です。靴やバッグなどの小物系に関しては、基本的にユニクロには無いと考えておいた方が良いでしょう。
もちろん数珠や袱紗などもありません。スーツ等であればユニクロでもなんとかなりますが、小物類に関しては、あらかじめ販売店を探しておくか購入しておくなどで対応した方が良いでしょう。
葬儀時の服装に関する基本的なルール
<シルクネクタイ>
ユニクロで喪服を購入した場合でも、基本的な服装のルールは同じです。そちらも合わせて確認しておきましょう。
男性の服装
まず男性の場合です。黒の喪服を着用し白いワイシャツ姿が基本となります。ネクタイは黒無地の物を選び、タイピンは必要ありません。その他、靴下・バッグ・靴なども黒で統一しましょう。
女性の服装
<スーピマコットンストレッチシャツ(長袖)>
続いて女性の場合です。黒のスーツあるいはワンピースを着用します。スーツの場合は白いシャツを着ます。ワンピースの場合は肌を露出しすぎないようにしましょう。男性と同様に靴・バッグなどの小物も黒を身につけ、ストッキングも黒で統一します。また、アクセサリーに関しては結婚指輪以外の金属類は外しておきましょう。身につけるとしても、シンプルな一連タイプのネックレス等のみです。
女性の喪服については「急な葬儀での服装はどうする?注意点の多い女性の喪服を徹底解説!」の記事もご確認ください。
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ユニクロで喪服を用意する方法についてのまとめ
以上がユニクロで喪服を用意する際の注意点等についてです。最後に今回の内容を簡単に振り返っておきましょう。
【喪服とは?】
●葬儀・告別式や法事など弔事の際に着用するスーツ
●日本では基本的に黒色が主流
【喪服の種類】
●正喪服
最も格式が高いとされている喪服
●準喪服
正喪服に次いで格式が高い喪服。喪服といえばこの準喪服のこと
●略喪服
最も格式が低い喪服
【ユニクロで喪服を用意する方法】
●自身のサイズを計り店舗で購入する
●ユニクロのサイトからオンラインで購入することもできる
【ユニクロで喪服を用意する際のメリット】
●価格が安く高品質
●必要な衣服だけ購入できる
【ユニクロで喪服を用意する際のデメリット】
●あくまで「略喪服(礼服)」であることを忘れない
●小物系は別で揃える必要がある
【葬儀時の服装に関する基本的なルール】
●男性の場合
・黒の喪服を着用し白いワイシャツ姿が基本
・その他、靴下・バッグ・靴なども黒で統一する
●女性の場合
・黒のスーツあるいはワンピースを着用
・ワンピースの場合は肌を露出しすぎないようにする
ユニクロはリーズナブルで高品質な服を購入できるため、私たちの生活にとって欠かせないファッションブランドとなっています。そんな身近なユニクロで喪服も取揃えることができるのは非常に便利です。
もちろん正式な物は別途購入する必要はありますが、急な訃報に対して素早く高品質な喪服を購入できるユニクロはいざという時に活躍するでしょう。
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール