家樹(かじゅ)というサービスがあるのをご存知でしょうか?家樹は専門家が戸籍などから美しく装飾された家系図を作成してくれるサービス。自分探しのツールや贈答として利用される場合も。家樹のコース内容や料金について詳しくご紹介していきます。
現代ではなかなか耳にすることの少なくなった家系図。
家系図と聞いても「何に使うの?」とピンとこない方もいるかもしれませんが、実際には家系図を利用する場面やメリットがいくつもあるのです。ただ、自分で家系図を作成するのは至難の業。そんな時に利用をオススメしたいのが、家系図作成サービスの「家樹」です。この記事では、話題の家系図作成サービスの「家樹」について徹底的に解説していきます。
INDEX
話題の家系図作成サービス「家樹(かじゅ)」とは?
最近では、「自分のことをもっと理解するためにご先祖様について知りたい」「結婚や妊娠をきっかけに家族に贈りたい」「終活のために家系図を手元に置いておきたい」など様々な理由から、改めて家系図の存在が見直されているようです。今回は今話題の家系図作成サービス「家樹」についてご紹介していきます。
また、終活に関しては『終活コラム』でも詳しくご紹介しています。
家樹とは?
家樹とは、株式会社家樹が運営する家系図作成サービスです。家樹を運営する株式会社家樹は、司法書士、行政書士で設立された国内最大級の家系図作成専門会社で、自力で行うのはなかなか限界のある家系図の作成を戸籍調査などから代わりに行ってくれます。また、様々なニーズに合わせた4つの家系図作成プランがあり、予算に合わせ、専門家の監修のもと自分のご先祖様や自分のルーツについて探求することができます。
【公式】家系図作るなら家樹-Kaju-|東京の家系図作成専門会社
家樹の成り立ち
家樹は株式会社家樹代表の田代隆浩さんによって作られたサービスです。田代さん自身がもともと司法書士、行政書士として働く上での業務の一環として家系図の作成を行っていました。納品時のデザインやサービス内容によってはサービス化が可能であると考えたところから生まれました。また、家系図は英語でfamily treeと表記することから、家樹というサービス名になりました。
「自分のルーツを辿る旅」というコンセプトのもと、ご先祖様ゆかりの地を巡るといったちょっとした小旅行体験の提案や、後世に自分の家系について話をするなど、家族や自分の起源に思いを馳せるきっかけづくりをしています。
家樹の特徴
家樹の特徴は、まず戸籍調査のみ実施するプランから、戸籍以上のご先祖様の調査まで幅広くサービスを展開している点です。さらに、ただ単にデザインの美しい家系図を制作するのではなく、サービスを利用した人に新しい体験をしてもらうことを目的にしています。
また、家樹の家系図はデザインの美しさもさることながら、自分探しや大切な人への贈り物など重要なツールとしても使用できる点もポイントです。たとえば、自分は一体どこからどのようにして生まれてきたのだろうかという疑問を解決したり、両親や近親者に贈ることで、家族の間で新たにコミュニケーションの種が生まれるかもしれません。家樹の家系図をきっかけとして、追体験や新しい経験が生まれることに期待しているのです。
家樹のサービスと料金
それでは家樹のサービスを利用すると具体的にどのようなプランが用意されていて、どのようなことを依頼できるのでしょうか。家樹のサービスについてご紹介していきます。
家系図サービス
家樹の家系図サービスには4つのプランがあります。
エントリープラン
1つ目は、「エントリープラン」と呼ばれる戸籍調査に特化したプランです。幕末あたりのご先祖様の戸籍を入手することができるため、ご先祖探しの第一歩のプランと言えます。エントリープランにも4種類あり、1家系〜全家系までと調べる家系の数によって料金が変動しますが、約30,000円〜150,000円程度で依頼が可能です。
エピソードプラン
つづいて、2つ目のプランが、「エピソードプラン」です。エピソードプランは、戸籍取得からさらに踏み込んで、専門家が情報をまとめて本にしてくれるプランです。エピソードプランは大きく分けて、本格家系図セットとシンプル家系図の2つの種類があります。2つの違いとしては納品物の内容です。
シンプル系図セットは、納品物として以下のようなものがあります。
●家系図
●ルーツの案内
●収集した戸籍原本
●USBメモリ
●保存箱
●家族の歴史聞き取りシート
一方で、本格家系図セットは、ここに以下をプラスした内容になっています。
●和綴じ系譜
●家族の歴史年表
●生没年月日一覧
なお、気になる価格帯ですが、調査対象が全家系であるのか、1家系調査であるのかで料金が変わります。仮に全家系を対象とした場合、本格家系図セットでは498,000円。シンプル家系セットでは298,000円です。一方、1家系を対象とした場合、本格家系図セットでは118,000円、シンプル家系セットでは69,800円です。
ストーリープラン
そして3つ目のプランが、「ストーリープラン」です。このプランは、すでに戸籍調査が完了している人が利用できるプランで、実際に専門チームが現地へ赴いたり、文献などを用いて追加調査してくれます。「自分の苗字にはどんな由来があるのだろうか」「自分のご先祖様はどのような場所で暮らしていて、どのように日々を過ごしていたのだろうか」そんな風に、ただ戸籍を知るだけではなく、ご先祖様が生きていた頃の出来事やその背景についてまで知り、自分にまで落とし込むことができるプランです。
ストーリープランにも、3つ種類があり、文献調査のレベルが「基本的な文献調査プラン」「高度な文献調査プラン」「最高レベルの文献調査プラン」と分けられています。
【基本的な文献調査プラン】
基本的な文献調査プランでは、家樹が独自に持つデーターベースから情報を集め、文書にまとめてくれるというもので、おおよそ200年前ぐらいまで遡ることができます。料金は118,000円で、納期は3ヶ月程度となっています。
【高度な文献調査】
高度な文献調査プランでは、国立国会図書館や国立公文書館などの東京の図書館や資料館を活用し、郷土調査も同様に行うプランです。自分のルーツを徹底的に知りたい人や、家系図作成を1度限りで終了させたいと考えている方におすすめです。また、遡れる期間も1,000年前までが目安となり、さらに昔の時代にまで踏み込んだ調査が行われます。なお、料金は480,000円程度です。
【最高レベルの文献調査プラン】
最高レベルの文献調査プランでは、高度な文献調査プランの内容に加え、菩薩寺や本家へのインタビューなどの現地調査も含まれており、自分の起源探しを限界まで行いたい方向けの内容になっています。納期は半年〜1年程度で、料金は988,000円とコストもそれなりにかかってきます。
プロジェクトプラン
そして、家樹によるラスト4つ目のプランが、「プロジェクトプラン」です。このプランは、他のプランの内容がセットになったプランです。プレミアムプランには5つの種類があり、「ご先祖様の調査範囲」「戸籍調査範囲」「文献調査のレベル」といった3つの要素で料金が変動します。つまり、「ご先祖様の調査範囲」「戸籍調査範囲」の範囲が1家系であるのか、全家系であるのか、また文献調査のレベルが基本なのか、高度なのかによって異なります。その上での相場としては、おおよそ224,000円〜2,300,000円となっています。最高ランクですと、10,000,000円も超える高額プランも用意されています。
プラン料金一覧
家樹のプラン料金を下記にまとめました。
プランを決める際はのポイントは「家系図をどの範囲まで知りたいか?」を考えて検討することです。手軽に家系図だけを入手したい方は、低価格の「エントリープラン」を。もう少し、踏み込んで調査を依頼したいのであれば「エピソードプラン」などです。また「エピソードプラン」以上ですと、納品物に和綴じ系譜や保存箱も付きます。贈答やプレゼントとして依頼する場合は「エピソードプラン」以上がおすすめです。
プラン名 | 料金(税抜き) | 納期目安 | 特徴 |
エントリープラン | 29,800円〜150,000円 | 2~4カ月 | ・幕末まで遡り、必要最低限に絞った家系図 ・低価格で手軽に家系図を作成したい方 |
エピソードプラン | 69,800円〜298,000円 | ・専門家が収集したデータをまとめるプラン。最古の先祖や名字などの由来をまとめたルーツ案内も付属 ・家系図だけでは物足りないという方 |
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ストーリープラン | 118,000円〜988,000円 | 3ヶ月~1年 | ・専門家が現地へ行き調査をおこなう本格的なプラン ・ 家系図作成を一度で完結させたいという方 |
プロジェクトプラン | 224,000円〜10,000,000 | 4ヵ月~2年 | ・戸籍以上の専門的な文献・現地調査を行う一大プロジェクトプラン。 ・ 最高度の調査を依頼したいという方 |
家系図とは?
そもそも家系図とは、簡単に言うと一族の関係者とその位置関係を記したものです。たとえば、自分が実際には接したことのないご先祖様や、自分が所属している家族というコミュニティを改めて俯瞰するきっかけになるものです。使用用途としては、自分のご先祖様について知りたいという希望や、自分の根源を探るなどがあります。
ただ、実際にご先祖様について知るためには、自分より先に生まれた親族に聞いてみるか、戸籍を遡って調べるかの方法に限定され、さらに戸籍の保存されている期限にも限りがあるため、自力で漏れなく網羅的に調査するには限界があるとされています。
まとめると、家系図は、家族とのつながりを正しく知るための重要な資料としての役割と、自分の根幹になる部分を辿るきっかけになる役割を持ち、家樹はこの家系図の作成をお任せできる会社なのです。
家系図の魅力
家系図の魅力としては、以下のような点が挙げられます。
●自分の起源となるご先祖様の情報がわかる
●相続の準備としても良いツールになる
●自分の死後、伝承物として家族に引き継げる
●贈り物としても活用できる
人間は誰かから生まれ、その子供もまた子孫を残していく、その連鎖を記すものが家系図です。自分は一体どのような先祖の元に生まれてきたのだろうかと考えた時に、家系図のように一目で情報がまとまっているものは重宝します。また、親族の繋がりがわかりやすくまとめられているため、終活の一環として相続などの話をする際にも利用でき、自分の死後も子どもや孫へと引き継げるというものロマンの1つかもしれません。
さらに、誰かのために贈るプレゼントとして準備できる点も家系図の魅力と言えるでしょう。お世話になっている両親へのサプライズや、子供への教育にも有効なツールとして使用が可能です。
家系図についてさらに詳しく知りたい方は「家系図を作るには?家系図の作り方からメリットデメリットまでを完全解説!」をご覧ください。
また、相続についてのご相談は『やさしい相続』から24時間365日無料相談を行っております。
家樹で得られるもの
家樹で得られるものとしては、大きく分けて「自分探しの旅」と「両親や親戚への贈答品」の2つが挙げられます。
自分探しの旅
家樹を利用することで、自分の親族やその関係性、ご先祖様の日常を垣間見ることができます。公的な資料の家系図から仕入れることのできる内容は、情報として信ぴょう性も高く非常に興味深いでしょう。また、ご先祖様ゆかりの土地を知ることで、自分にとっても少し特別感のある場所になるかもしれません。
そういった場合に、自分の過去をふりかえるのと同じように、ご先祖様の軌跡を辿ることで、自分とのつながりを改めて考え直してみるよい機会になったり、「そもそも自分とはなんだろうか」と考える上でもよい刺激になると考えられます。
両親や親戚への贈答品
家樹の家系図を両親や親戚への贈答品として贈る人もいます。
たとえば、結婚や出産を機会に感謝の気持ちを伝えるためのプレゼントとして渡す方もいるようです。実際、家系図をみるだけではわからない情報がたくさんあります。ただ、家樹ではプランによって調査内容がかなり深掘りされたものにもなるため、両親や親戚が知らなかった情報も入ってくる可能性もあります。そうなると家族間での会話のきっかけになったり、家族同士の理解をさらに深める上でも有効な手段であると考えられます。
家系図ができるまで
家系図作成から納品までの具体的な流れについてご紹介していきます。
申込書類への記入
まず無事プランが決まると申込書類へと必要情報を記入します。なお、店頭でも郵送でも申込手続きが可能です。申込書類に関しては、申込キットというものがあらかじめ用意されており、中に家系図作成申込書と委任状、個人情報取扱同意書が入っているため、情報を記入した書類を準備します。また、家系図で使用する家紋も申込で指定することができます。
家系調査
申込書類の提出が終了すると、続いて家系の調査に移ります。家系図作成に向けてご先祖様について調べてくれます。全国の市区町村に保存されているご先祖様の戸籍を代行取得することで、幕末まで遡り、ご先祖様を辿ることができます。
家系図の下書きの確認
一定の情報を入力し終えた段階で、一度家系図の下書きをサービス利用者が確認する必要があります。下書きはメールもしくは郵送で届きます。新たに編集が必要な場合においても、この下書きの段階で準備しておく必要があります。また、下書きの段階であれば、差額のお支払いのみで他のプランに移行することができます。
納品
家系図の下書きも無事完了すると、家系図や系譜を元に製本作業が行われます。そして、最終的に手元には、家系図、系譜、家族の歴史年表、家系図データの入ったUSB、生没年月日一覧、収集した戸籍謄本、ルーツの案内が渡されます。これらのアイテムには、今まで知ることのなかった自分のルーツについて知ることのできる情報が詰まっており、また編集や不明な点があったとしてもアフターフォローまできちんと行ってくれるため安心です。
家系図作成サービス「家樹」についてのまとめ
家系図作成サービスの「家樹」についての重要ポイントをまとめました。
【家樹の特徴】
●戸籍調査から戸籍以上のご先祖様の調査まで幅広いサービスを展開している。
【家樹の料金プラン】
●家系図のプラン内容やボリュームによって異なる。基本プラン29,800円~から依頼可能。
●「シンプル系図セット」「本格家系図セット」や文献調査など、豊富なプランから自分にあったものを選択できる。
【家系図を作る意味】
●自分の起源となるご先祖様の情報がわかる
●相続の準備として
●自分の死後、伝承物として家族に引き継げる
●贈り物としても活用できる
【家樹で得られるもの】
●自分の過去を振り返り自分自身を考え直すきっかけになる
●両親や親戚、結婚祝いとしての贈答品
- 【家樹で依頼から納品までの流れ】
①申し込み(『【公式】家系図作るなら家樹-Kaju-|東京の家系図作成専門会社』) - ↓
②家系調査 - ↓
- ③家系図の下書き確認
- ↓
- ④納品(家系図、系譜など)
最近では家系図という言葉すらあまり聞かなくなってきましたが、家樹の家系図作成サービスを利用することで、自分のルーツに迫ることができたり、家族や大切な人へ、節目のプレゼントとして贈ったりすることができます。一度は手を合わせたことがあるであろう、自分のご先祖様の生き様を知ることで、自己理解も深まるのが家樹のポイントです。気になる方は、利用相談にものってもらえるので、まずは気軽にお問い合わせをしてみましょう。
【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール