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形見分けの基本はこれで完璧!渡す側・貰う側のルールとマナーを解説

Jan 16 2023

形見分けとは、親族や友人など故人と縁の深かった人に遺品を分ける風習です。形見を通して故人を偲ぶ目的で行われますが、相続税との兼ね合いや高級な品を巡るトラブルも聞かれます。皆が温かい気持ちで形見分けができるよう、マナーやルールを学びましょう。

「形見分けって何をすればいいの?」

「遺産・遺品・形見の違いが分からない・・・」

故人を偲んでもらうために、生前親交が深かった遺族・親族・友人などで形見を分けることを「形見分け」と呼びます。

形見分けをするかどうかは「故人の思い」や「遺族の考え方」を尊重して決めるべきことであり、必ずしも行う必要はありません。

とはいえ、亡くなった方の愛用していた品物を見ていると、生きていた頃を想い出し懐かしい気分に浸ることができますよね。故人を想い出し偲ぶことは、供養の過程において非常に重要な事です。

そんな形見分けですが、実は贈る側・貰う側共に注意しなければならないルールやマナーが存在します。故人が愛用していた品だからといって安易な気持ちで形見分けを行うと、税金問題や親族トラブルに発展するケースもあります。

当記事では、形見分けのやり方や適切な時期といった基本的な情報だけでなく、ルールやマナーなど知っておきたい情報を分かりやすくまとめました。

「トラブルなく、皆が温かい気持ちになれる形見分けをしたい。」

「形見分けをするべきか悩んでおり、一般的な見解を知りたい。」

「遺族として仏事をそつなくこなすため、形見分けについての知識を付けたい。」

このようなお悩みを抱える「贈る側」の遺族の方が、自信を持って遺品と向き合うことができるようになる記事となっています。

また、

「形見分けを貰いたいが、どのタイミングで声をかければいいか分からない」

「貰った形見は、積極的に使うべきなの?」

このような形見分けを「貰う側」の方に向けた内容についてもふれており、形見分けについての全般的な知識を確認するのにピッタリです。

「形見分けをスムーズ&スッキリと終わらせたい」という方は、是非最後までお読み頂き、お役立てください。

形見分けとは「故人が大切にしていたものを分ける事」

形見分けとは、「生前親交が深かった遺族・親族・友人などで形見を分ける」という日本独自の風習です。このような風習が生まれたのには、3つの理由があります。

1.故人を供養するため
故人が残した品物を見ると、故人との様々な思い出が脳裏に蘇ることでしょう。形見を通して故人を思い出す・心の中に故人を生かしておくことは、故人にとって喜ばしいことであり「供養に繋がる」と考えられてきました。
2.物には魂が宿ると考えられているため
身に着ける物には持ち主の魂が宿るとされており、故人の魂の宿ったものを近親者で分け合ったのが形見分けの始まりだという説もあります。

形見を手元においておくことで、お守りのように「宿った故人の魂が守ってくれる」と感じる人もいれば、「故人の意思や教えが刻み込まれている」と魂の思いを受け継ぐ人など様々です。

3.生前の恩を返すため
価値の高い遺品を「生前に受けた恩を返す」という意味合いで、親交の深かった人に配っていたと言われています。

このような理由から、故人が生前大切にしていた遺品や愛用品を「形見」として弔問客に配ったことが形見分けの始まりだと言われています。

あたりまえのように行われてきた形見分けですが、近年では「必ずしもやらなければならない仏事ではない」という認識へと変化しました。

「形見を手元に置き 想いを馳せることで、いつまでも故人が、皆の心の中に生き続ける」このことが、故人の供養に繋がるという考えの元、遺族・故人の意思を尊重した形見分けのスタイルに落ち着いています。

形見分けで選ばれることの多い遺品

故人が残した品であれば、愛用していた日用品や趣味の物など 何でも「形見」と呼ぶことができます。その中で、形見分けで選ばれることの多い遺品とはどのような物が多いのか確認しましょう。

昔は、衣類(着物)を形見にすることが一般的でした。その名残から、形見分けのことを「袖分け(そでわけ)」「裾分け(すそわけ)」と呼ぶ地域もあります。近年でも、故人が愛用していた衣類は形見分けとして人気の高い品物です。

・金銭的な価値が高すぎないもの

・生前の故人を思い出せるもの

・まだ使うことができるもの

基本的には、これらの条件を満たす遺品が「形見分けの品物」として選ばれる傾向にあります。形見分けの品として人気の高いものを表にまとめました。

カテゴリ 具体例
故人が愛用していたもの 衣類、服飾小物(バッグ、ベルト、財布、アクセサリー、時計)、文具(万年筆、ブックカバー)
故人が作ったもの 絵画、手芸作品、故人が撮影した写真
故人が気に入っていたもの 置物、書籍、趣味の収集物(切手、釣り具、模型)

他にも、故人が写っている写真を形見として大切に保管するケースもあります。

詳しくは「形見分けで配って良いもの・悪いもの」で解説しますが、価値が高すぎるものは「遺産」として扱わなければならず、相続税や贈与税なども絡んでくるため、形見分けの品物としては適しません。

形見分けをする時期

形見分けは「四十九日法要の後、遺族が落ち着いたタイミング」で行われることが主流です。時期の決まりが設けられている訳ではないため、遺族の心の整理が付き「遺品整理」について動きはじめた時に考え始めればOKです。

但し、「形見分けを忌中に行うべきではない」という考え方もあるため、宗教上の「忌明け」を迎えたタイミングを1つの目安として考えるのもよいでしょう。

宗教・宗派 忌明け 概要
仏式 没後49日目 忌明けを意味する「四十九日法要」より前は、故人を偲ぶ期間であると考えられている

参考:四十九日法要とは?四十九日の意味から法要の流れ、準備すべきものや費用まで完全解説!

神式 没後50日目 「五十日祭」という、故人を守護神として定め祀る儀礼を経て忌明けとする
キリスト教 没後30日目 キリスト教に忌中という概念はないが、没後30日目の追悼ミサが1つの節目となることが多い

「忌中」とは、故人を偲ぶための期間のことです。喪に服す期間の終わりを意味する「忌明け」は、このように宗教によって考え方が異なります。

忌中について詳しくは「忌中とは?喪中との違いやその期間、忌中に気をつけるべき出来事や忌中明けにするべきことを完全解説!」で解説しています。期間内の過ごし方や、忌明けの仏事についての理解に役立つ記事です。

声をかける範囲

形見分けとして形見を配る範囲・声をかける範囲については、故人の生前の交友関係や親族との関わりの深さで判断しましょう。

・遺品を渡すことを、故人が喜んでくれるであろう相手

・故人を偲ぶ気持ちがあり、形見を大切にしてくれそうな人

・故人の思いを引き継いでくれそうな後輩や部下

このような考え方をベースに、遺族で話しあって声をかける範囲を検討します。一般的には、「二親等までの親族」や「家族が名前を覚えるくらい親交があった友人」にのみ声をかけるというケースが多い傾向にあります。

形見を贈られることを「重い・・・」と感じる方も少なくありません。数年に1度しか会わないような関係性だった親族や、顔見知り程度の知人にまで声をかける必要はないでしょう。

相続の順位や範囲について詳しくは「遺産相続は配偶者が最優先!順位を決める4つのポイントと割合を解説」の記事も参考にしてください。相続のケース別順位と割合を分かりやすく解説しており、形見分けの声かけを検討する上での参考にもなるでしょう。

形見分けで配って良いもの・悪いもの

故人の残した遺品であれば何でも「形見」とできる訳ではありません。法律上の観点から、形見分けとして配ることを避けるべきものも多いため、品物選びには注意が必要です。

形見分けの品物を選別するためには「遺品と遺産の区別をつける」ことがポイントとなります。「遺産」は「相続」を伴うものであり、形見分けとして配ることはできません。

キーワード 概要
遺品と遺産の違い 遺品・・・故人が残した所有物すべて

遺産・・・故人が残した財産 形見分けNG

遺品と遺産のボーダーライン 遺品・・・金銭的価値が110万円以下

遺産・・・金銭的価値が110万円以下

遺品か遺産か迷ったら ・プロの査定を受ける

・法定相続人全員に判断を仰ぐ

形見分けが相続トラブルの原因とならないよう、形見分けで配って良い品物・悪い品物について正しい知識を身につけましょう。

遺産相続の基本的な考え方については「【遺産整理の手続き】内容・ポイント・業務依頼先の特徴と費用も解説」の記事で解説しています。トラブルを未然に防ぐためにも、相続に関する正しい知識と遺産の取り扱いについて確認しましょう。

遺品と遺産の違い

「遺品」とは、故人が残した所有物すべてを指した言葉です。一方で、「遺産」や「形見」とは、遺品という大分類の中にあるカテゴリーの1つです。


「遺産」とは、金銭的価値・財産価値が認められる遺品のことで、遺産を貰いうけることを法律では「相続」と呼びます。遺産を相続する場合、その価値に応じた「相続税」を納める義務も発生します。

そのため、形見分けの品としては「遺品の中でも遺産に該当しないもの」を選ぶことが最良です。遺品であっても、遺産に該当しない物であれば貰い受けることに対して法的な制限や納税義務などは発生しません。

遺産のボーダーラインは110万円

遺品の中でどれが遺産に該当するかを見極めるボーダーラインは「金銭的価値が110万円以上あるかどうか」という点です。価値が110万円以上のものは無条件で「遺産」扱いとなるため、安易な譲渡は避けましょう。

一方で、故人がどれほど大切にしていたものであっても世間一般的な財産価値が110万円を下回るものに対しては、「遺産」と認められないため形見分けの対象とすることが可能です。

不安が残る時はプロの査定を受けよう

骨董品・貴金属といった見た目だけでは価値を正しく判断できないものについては、トラブル防止のためにもプロの査定を受けて一般的な価値を明確にしましょう。

預貯金や株券のように、具体的な金額が提示されているものであれば110万円という判断基準を元に考えることは容易ですが、骨董品・貴金属といった見た目だけでは価値を正しく判断できないものも多いでしょう。

価値が曖昧な品物を安易に譲渡・分与したことで、相続問題となるケースは多々みられます。

【査定するべき物】
・服飾小物(時計、鞄、アクセサリー)

・コレクション(骨董品、貴金属、楽器、絵画、ワイン)

・その他、歴史上価値のありそうなものなど

【トラブル事例】

・他界した祖父が集めていた骨董品を、配偶者である祖母が知人に勝手に配ってしまった。中には数百万円以上の価値があるものも複数含まれており、返却をお願いするも応じてもらえない。

・母が大切にしていたアクセサリーを一式、形見としてもらった。数年後、そのアクセサリーが非常に価値の高いものだと分かった伯母から、「価値を知ってたのに、知らないふりをして形見として選んで儲けようとした。浅ましい娘だ。」と嫌味を言われた。

・父がコレクションしていた古い学術書を、形見としてほしいと言ってきた父の友人に譲った。後から非常に価値があるものだと分かり、安易に譲るべきではなかったと後悔している。

このような相続トラブル・親族間のトラブルを避けるためにも、まずは故人の残した遺品の中で「何が遺産に該当するのか」を正しく把握することが求められます。金銭的価値が分かりにくいものに対しては、積極的にプロの査定を受けましょう。

【骨董品買取業者の一例】

骨董品買取センター TEL:0120-510-815 オンライン査定OK

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形見分けに関する考え方とマナー

形見分けは、財産分与のように法律でルールが定められているものではありません。そのため、一人一人が「形見分け」の基本を理解し、マナーを持った対応をすることが大切です。

形見分けの基本
故人の所有物を通して、生前の思い出を振り返り弔うこと
渡す側が配慮するべきこと 受ける側が配慮するべきこと
・形見分けを重いと感じる人もいる

・相手の意思を聞かずに勝手に送るべきではない

・遺族の心の整理がついているとは限らない

・遺品を手放したくないという思いの遺族も多い

地域や家ごとによって考え方が異なる部分もありますが、形見分けとは「故人を偲ぶ・供養のために行います。この形見分けを行う「理由」を意識し、双方が心から故人を想うことができるような配慮が必要です。

渡す側・受ける側それぞれの具体的なマナーについて、詳しく確認しましょう。

渡す側

形見を渡す側には、具体的に4つのマナーがあります。

マナー 概要
不用品を渡す=形見分けではない 「故人を思い出せる品」をお渡しするのがマナー。不用品や壊れているものを贈るのはNG!
勝手に送るのはマナー違反 貰い手側の意向を確認してから行動しましょう。
目上の人への形見分けは基本NG 目上の人へ形見分けをするのは失礼にあたるという考え方もあります。
形見分けの無理強いは禁物 形見分けを重荷に感じる人も少なくありません。

それぞれについて具体的に解説します。

不用品を渡すことが形見分けではない

形見分けとは、故人が残した不用品を配ることではありません。

・自分(遺族)にとっては不要だが、まだ使えるから捨てるには勿体ない

・処分にお金をかけたくないから誰かに譲ろう

・ブランド品だが自分(遺族)の好みではないため、誰かにあげよう

このような理由で形見分けの品を選んでしまうと、貰った相手は「不要品を押し付けられた」「どうしてこれをくれたのだろう?」と感じてしまいます。

形見分けをする意味は、遺品を通して故人を想うことにあります。貰った相手が、「故人を思い出せる品」をお渡しするという意識を持って形見分けを進めましょう。

勝手に送るよりも一言声をかけよう

相手の趣味を知っている・これを渡したら喜んでくれそうと思う場合でも、遺族が勝手に形見分けの品を選んで、相手の許可なく送りつけてしまうのはNGです。

形見分けは、遺族の意思で一方的に進める事柄ではありません。お渡しする相手の「形見分けの品物を受け取ってくれるかどうか」「どういったものが欲しいか」といった意思をしっかりと確認しましょう。

年下から年上への形見分けは注意

形見分けの基本的なルールとして、「目上の人への形見分けは失礼にあたる」という考え方があります。

近年では「相手が希望すればお渡ししても構わない」という考え方が主流となっているため、昔ほど縛られる必要はないですが、失礼に感じる人もいるかもしれないということは頭にいれておきましょう。

どうしても目上の人に形見を受け取って欲しい場合には「目上の方にこのようなお願いをするのは、失礼かとは存じますが」「故人の強い希望があり」といった言葉を使い、配慮した声かけを心かけてください。

要らないと言われた時に無理強いは禁物

良かれと思って形見分けの声かけをしても、思わぬ形で断られてしまうこともあるでしょう。そのような場合、何度も話を持ちかける・勝手に送ってしまうといった無理強いをしてはいけません。

故人の偲び方・亡くなった人や形見に対する考え方などは、千差万別です。信仰する宗教に影響される部分もありますが、絶対的な正解はありません。

形見分けとして遺品を受け取ることを「嬉しい」「故人を身近に感じられる」とプラスに考える方もいれば、「重い・・・」「必要ない」と感じる方もいます。皆が形見分けに対して良い感情を抱くわけではないということを理解しましょう。

受ける側

形見分けを受ける側は、3つのマナーを頭にいれておきましょう。

マナー 概要
貰う側から要求するのはNG 遺族の心の整理を第一に考え、執拗な要求は避けましょう。
断る時は丁寧な対応を 形見分けを断る時には、角の立たない丁寧な対応を。
形見分けに対するお返しは不要 菓子折りやギフトなど、お返しは不要です。

それぞれについて具体的に解説します。

貰う側から執拗に要求するのはNG

基本的に、形見分けは貰う側から執拗に要求するものではありません。形見分けは、必ず行わなければならない仏事ではなく任意の事柄です。遺族によっては、遺品を手放したくないと思っているケースもあるでしょう。

故人を亡くした悲しみと向き合っている遺族の考え方・気持ちを第一に考えた言動が求められます。金目のものをせびるような配慮の無い言い方は、マナー違反です。

一般的には四十九日が過ぎた頃から、遺品の整理をはじめる遺族が多いといわれています。仏壇にお線香を上げにいったタイミングなどで、「もしよろしかったら・・・」と丁寧にお願いしてみましょう。

断る時は丁寧な対応を

遺族から形見分けに対する声がかかった時、本当に不要だと感じれば断ることも失礼なことではありません。但し、言い方には配慮が必要です。

・「大変ありがたいお話ではありますが」等、声かけに対する感謝を伝える

・要りませんと直接的に伝えるのはNG!「お気持ちだけ受け取らせていただきます。」「ご家族の方のお手元に残しておいてあげてください。」等の言い回しがおすすめ。

・写真やお土産など「故人を思い出せる品物を既に持っている」と伝えるのも良い

これらのポイントをおさえて、ご家族を亡くし悲しんでいるご遺族様の事をさらに傷つけてしまうことのないよう、言葉を選びましょう。

形見分けに対するお返しは不要

形見分けはギフトや祝い事の贈答品ではないため、形見を頂いたことに対する感謝の気持ちを、お礼の品という形でお返しするのは一般的ではありません。

お返しをお渡しすることが失礼にあたるという訳ではないものの、形見分けに対するお返しはお渡ししない人の方が大半を占めるでしょう。

その分、頂いた時にはきちんと遺族の方に対して感謝を伝えます。お墓参りや仏壇にお線香を上げることを通して故人に対しても感謝の気持ちを届けてあげると、遺族もより喜んでくれることでしょう。

形見分けについてのよくある質問

形見分けについて知っておくべき情報をQ&A方式で解説します。皆が温かい気持ちで形見分けを行えるよう、知識を深めておきましょう。

渡す側・受ける側と分けて、それぞれ3つずつ紹介します。

渡す側

まずは、遺族側の「形見分けとして遺品を渡す側」のよくある質問です。

質問 答え
金目の物ばかりを欲しがる人へはどう対応するべき? 資産価値があるものは、法律に基づいた対応をするため簡単に譲れないと伝える。
新品のものを買ってでも形見分けをするべき? 不要。形見分けは必須ではなく、近年では減少傾向にある。
何を配るか遺族が勝手に決めても良いの? 貰い手側の意思も汲み取ってあげられると良い。

それぞれの回答について詳細を確認しましょう。

金目の物ばかりを欲しがる人へはどう対応するべき?

そのような方に対しては、「遺言書や相続権に則り、法定相続人で遺産については分与を進めている」「親族を集めて形見分けの機会を設けようと思っている」と伝えてみましょう。

故人が残した遺品の所有権は、法定相続人に移ります。法定相続人が1人であった場合は、独断で譲渡しても問題ありませんが、配偶者・実子など相続人が複数いる場合には、全員の同意なく勝手に遺品を譲渡してはなりません。

ましてや、血の繋がった親戚だから・故人と親交が深かったからという理由で、勝手に欲しい遺品を持ち帰ることは許されることではありません。しかしながら、金目の遺品を執拗に要求してくる親族に悩まされているという事例は多く聞かれます。

・資産価値が高く遺産に該当するものは、相続に関する法律や遺言に則った対応をすること

・お渡しできる遺品に関しては、親族が集まる機会に形見分けの場を設けること

・何度連絡してもらっても、独断で遺品の譲渡について判断できないこと

押しに負けて勝手に遺品を渡してしまうことは「相続トラブル」の原因となります。上記の内容を丁寧に伝えると共に、1人で抱え込むことのないよう他の親族に相談するなどしながら対応しましょう。渡す側

新品のものを買ってでも形見分けをするべき?

新品のものを買って渡すのは、形見分け本来の意味とはかけ離れてしまいます。お渡しできるものがないのであれば、無理に形見分けを行う必要はありません。

地域によっては、「生前に受けた恩を少しでも返すため」に形見分けと称して物を配る習慣があります。親戚や親交のあった人達に贈るために、故人が残したお金で新しいものを購入するのです。

生前に受けた御恩に対する感謝の伝え方として見れば、決しておかしなことではないでしょう。しかし、それでは「形見を通して故人を偲ぶ」という形見分け本来の目的は達成できませんので、「感謝の伝え方」と「形見分け」は分けて考えるのが自然です。

何を配るか遺族が勝手に決めても良いの?

遺品の所有権は遺族にあるため、何を形見分けの品とするかの選別は遺族に決定権があります。そのため、何を誰に渡すかを遺族が決めることはおかしなことではありません。

しかし「渡す側のマナー」でもふれたように、貰った相手の気持ちを完全に無視した対応はおすすめできません。貰った相手が、故人を思い出し喜んで手元に置いてくれる形見選びをすることが、形見分け本来の目的達成には必要です。

「遺品の整理ができたら、相手に好きな物を選んでもらう」や「事前に、どのようなものが欲しいか聞いておく」など受ける側の人への配慮も忘れずに行えると良いでしょう。

受ける側

次に、親族や友人など「形見分けとして遺品を頂く側」のよくある質問です。

質問 答え
形見分けしたものを売ってお金にするのは罰当たり? いいえ。遺族や故人がどう感じるかはともかく、罰があたることはない。
もらったものはしまっておくべき?使うべき? 貰った人が自分なりの方法で、管理すればOK。
好みじゃない品をもらったらどうすればよい? 貰う前に断ることも大切。大切にしまっておき、たまに故人を思い出すという使い方も。

それぞれの内容について、詳細を確認しましょう。

形見分けしたものを売ってお金にするのは罰当たり?

たとえ形見であっても、売却したからといって何か悪いことが起きるということはありません。形見分けとして頂いた時点で所有権は自分に移りますので、自分の好きなように管理して問題ありません。

但し、これはあくまでも権利や法的な面から見た時の話であり、遺族や故人がどう感じるか・世間一般的にどう思われるのかといった点は別問題です。

近年では多様な考え方に対する理解が柔軟になっていることなどもあり、貰った形見を売却しても昔ほど強くとがめられることはないでしょう。一度売却してしまうと二度とは手に入らないこともあるため、よく考えて扱うようにしてください。

もらったものはしまっておくべき?使うべき?

頂いた形見をどのように扱うかは自由なので、必ず使わなければならないということもなければ、しまい込んでおくことが悪いという事でもありません。

できる限り使ってあげることが供養に繋がるという考え方もありますが、深く考えすぎず「貰った人が自分なりの方法で大切にすること」が一番です。いつも目につくところに置いておくのも良いですし、大切な思い出の品として保管しておくのも良いでしょう。

好みじゃない品をもらったらどうすればよい?

頂いた形見は、必ず使わなければならないという事ではありません。普段はしまっておき、時折見て思い出すといった扱い方をする人も多いでしょう。

衣類や服飾小物などは、人によって好みが別れるものです。自分の好みとは違い、持っていても使わないと感じるものであれば、受け取る時点で丁寧にお断りをするのも大切なことです。

まとめ

当記事では、遺品整理や供養の一環として行われることの多い「形見分け」について詳しく解説しました。

形見分けとは、故人を偲んでもらうために、生前親交が深かった遺族・親族・友人などで形見を分ける日本の風習のことです。

形見分けの起源には諸説ありますが、近年では「形見を手元に置き 想いを馳せることが、故人の供養に繋がる」という考えのもとで行われる傾向にあり、必須の仏事ではなく故人や遺族の意向で実施するか否かを決めることができます。

キーワード 概要
形見分けの時期 目安:四十九日より後

遺族が心身共に落ち着いたタイミングでOK

「形見」となる品物 故人が残した物、かつ「遺産」に該当しないもの
形見分けの注意点 ・110万円以上の価値があるものは課税対象

・「遺産と形見」の線引きでの親族トラブルに注意

渡す側のマナー ・不用品を渡すこと=形見分けではない

・勝手に送らず、一言声をかけよう

・目上の人へ渡す際には注意が必要

貰う側のマナー ・形見分けの催促はマナー違反

・時期は遺族が決めることである

・頂いた物は使ってあげるとGOOD!

形見を通して生前の故人との思い出を振り返り 想いを馳せることは、故人にとってこの上ない供養となるでしょう。皆が温かい気持ちで形見分けを行うために、「渡す側」「貰う側」双方が、お互いに配慮した行動をとることが求められます。

今回紹介した形見分けの基本的な情報や注意点などを、遺品整理の参考にしていただけると幸いです。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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