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墓石に名前を入れないのはダメ?4つのケース別の注意点&解決方法!

Dec 01 2022

墓石や墓誌への名前や建立者名を入れないことは法的に問題はなく、遺族の同意と建てる場所での指定がなければ遺族が決めることができます。今回は墓石の4つのケースごとに、名前を入れる目的〜入れたくない場合の注意点や対策までをわかりやすく解説します!

「墓石に名前を入れたくないんだけど可能なのかな」

様々な理由から、墓石や墓誌、建立者名など名前を入れたくない方も少なくないのではないでしょうか。

『墓石に必ず名前を入れなければいけないという法的な決まりはない』ので、遺族が決めることができます。

ただし、どんな墓石でも自由に決めることができるということではなく「お墓の建立者を含めた遺族の同意を得る」「お墓がある墓地や霊園、菩提寺で内容に指定がないか確認する」ことが重要です。

墓石に名前を入れない際に考えられる4つのケースで、実際に起こり得る可能性が高い順に注意すべき点や対策をご紹介します。

1.墓石に「◯◯家」という名前を入れないケース

2.墓誌(ぼし)に名前を入れないケース

3.お墓の建立者名を墓石に入れないケース

4.墓石に書いている名前と違う苗字(名前)を一緒に入れるケース

ケース 具体例
1.墓石に「◯◯家」という名前を入れない


・将来お墓を守っていく遺族が女性なので結婚して苗字が変わる可能性がある

・遺骨を移動する可能性があるため、刻みたくない

・名前よりも入れたい言葉がある

・故人の遺志

2.墓誌(ぼし)※に名前を入れない

※墓誌とは、故人のお名前、亡くなった日や戒名を刻んだ石板を指します

・彫刻の費用が用意できず、刻まない

・遺骨を移動する可能性があるため、刻みたくない

・故人の遺志

・事情があり故人の名前を残したくない

3.お墓の建立者名を墓石に入れない


画像引用先:成和株式会社「墓石の彫刻文字「建之」について」

・遺族が姉妹でともに結婚して苗字が違うためどちらにするべきか決めることができない

・事情があり建立者名として自分の名前を残したくない

・建立者名を明確にしたくない

4.墓石に書いている名前と違う苗字(名前)を一緒に入れる ・離婚して旧姓に戻していないのだが自分の親と一緒に入りたい

・苗字が変わっているが自分の代でお墓が途切れてしまうので両親と一緒に入りたい

・故人の遺志

 

 

また、近年では低く横長の墓石の形の「洋型墓石」や、墓石の形自体から自由に決めることができる「デザイン墓石」が増えており、墓石の正面に名前を入れないケースが主流となっています。

そのため、墓石に名前を入れないことも特殊なケースではないのです。


画像引用先:全優石「2022年版 お墓購入者アンケート調査」

墓石に名前を入れないことは可能ですが、お墓を管理する場所への確認など注意すべき点があり、知らずに進めてしまうと必要以上にお金がかかったり、親族とのトラブルにもつながるのです。

そこで今回は、名前を入れない際に気をつけるべきポイントと解決方法、さらにもしも名前を「入れる」場合に抑えておくべきポイントまでしっかり解説いたします。

「墓石に名前を入れたくないけどルールを守って適切に判断したい」という方は是非最後までご覧ください。

【ケース別】「墓石に名前を入れない!」ときの注意と対策法

様々な事情で、「墓石に名前を入れない」形を検討したとき、下記4つのケースが考えられます。

1.墓石に「◯◯家」という名前を入れないケース

2.墓誌(ぼし)に名前を入れないケース

3.お墓の建立者名を墓石に入れないケース

4.墓石に書いている名前と違う名字(名前)を一緒に入れるケース

それぞれケースごとに注意点と解決方法を起こり得る可能性順にご紹介します。

リスクと解決方法までをしっかり理解することで、広い視野から「名前を入れない」かどうかを判断でき、より適切に、トラブルなく選べるようになるでしょう。

墓石に「○○家」という名前を入れないケース


墓石の正面部分に「◯◯家」と入れないケースも近年は増えており、決められているルールはないため、自由に選ぶことができます。

墓石に「◯◯家」という名前を入れない際の注意点と解決方法

お墓に名前を入れることはお墓を管理するスタッフやお墓参りに来てくれたお客様にとっての目印でもあるため、正面に名前が書いていないと見つけにくいことがあります。

さらに、お墓を建てる場所によっては名前を入れないことが禁止されていることもあるので、下記表を参考に事前に確認しておくことが重要です。

種類 公営霊園 民営霊園 寺院墓地
管理・運営 地方自治体 宗教法人や企業など民間の法人 寺院(菩提寺)
特徴 ・管理費が比較的安い

・人気で抽選になることが多い

・宗教問わない

・形や高さに制約がある場合もある

・石材店が出資、管理している

・休憩所や売店などサービスが充実しているところが多い

・デザイン墓石を建てやすい

・その宗派の檀家であることが条件

・お寺が管理しているので法事などを相談しやすい

・管理が公営霊園より高くなる

言葉の決まり 自由に決められることが多い 霊園によって決められていることが多い 決められていることや、刻む文字を住職が確認するケースもある

名前を入れない場合、一般的な縦長の和型墓石であれば、宗派ごとにある「南無阿弥陀」などの題目を入れる方法や、近年では好きな言葉を刻むケースも増えてきています。

お墓の形や文字の内容はお墓を建てる場所でのルールがないかどうかを確認した上で考えるようにしましょう。

墓石の形ごとの文字の内容は「墓石に名前を「入れる」ときに抑えておくべきポイント」で解説しますので最後までご覧ください。

墓石に名前を「入れる」ときに抑えておくべきポイント

墓石に名前を入れる際には、墓石の形ごとに入れる文字の内容と位置の目安があるので、ご紹介します。

  棹石正面 側面 裏面
和型墓石


一般的 ○○家、○○之墓 ・故人の戒名

・俗名

・没年月日

・享年

 
浄土真宗 南無阿弥陀佛
天台宗 南無阿弥陀佛
真言宗 南無大師遍照金剛
浄土宗 南無阿弥陀佛
臨済宗、曹洞宗 南無釈迦牟尼佛
日蓮宗 南無妙法蓮華経
日蓮正宗 妙法蓮華経
神道 先祖代々之奥津城
天理教 先祖代々之奥津城/○○家奥津城
洋型墓石


  ・○○家

・好きな言葉

・イラストなど

自由に決めることが可能

・建立年月日

・建立者名

・故人の戒名

・俗名

・没年月日

・享年

デザイン墓石


墓石の形そのものから自由に決められるので文字にも決まりはない

墓誌(ぼし)に名前を入れないケース


区画内にある板状の石である「墓誌」に名前を入れたくない場合、厳密なルールはありませんので、「今まで彫っていたけど今回は入れたくない」なども含め遺族が自由に決定することが可能です。

墓誌には戒名、故人の生前の名前(俗名)、亡くなった年月日と年齢を刻みます。

墓誌(ぼし)に名前を入れない際の注意点と解決方法

墓誌に名前を入れないことで注意すべきポイントが2点あるので、よく考えられる順でご紹介します。

・家族間で名前を入れないことへの同意が得られずに揉めてしまうことがある

・お墓を建てる場所によっては指定や制限があり、名前を入れられないこともある

・先祖の先祖の名前や亡くなった年齢を知る手段が一つ減ってしまう

これまでの先祖は名前を入れていたが、今回のみ入れないということも可能です。

ただし、「代々続いていた墓誌に名前を彫らないなんて罰あたりだ!」と親族ともめたり、霊園自体が名前を入れないことを禁止しているケースもあります。

そのため、事前に下記3点を注意しておくと後々のトラブル対策になるでしょう。

・1人で決めずに家族全体で名前を入れない形で良いかを検討する

・墓地、霊園、菩提寺に名前を入れないことへの制約がないか確認する

・墓石や墓誌以外で後世に先祖の名前や命日のことを伝える方法を考えておく

重要なのは「家族全体で納得した上で進める」「お墓を建てる場所で問題はないのか確認する」となり、冷静に長い目で考えて判断していくことが大切です。

墓誌に名前を「入れる」ときに抑えておくべきポイント

墓誌を建てるかどうかには決まりがなく、墓石に故人の名前が入りきらない際や、墓石と違い僧侶による「魂入れ」という供養が必要ないので、後の節約のために建てられることが一般的です。

墓誌に名前を入れる場合は、「墓誌」などと書かれたタイトルの横から亡くなった順で入れていくのが一般的ですが、夫婦ごとにまとめるなど自由に決めることができます。

お墓の建立者名を墓石に入れないケース


画像引用先:成和株式会社「墓石の彫刻文字「建之」について」

墓石の形に関係なく、裏側には「誰がお墓を建てたか」を建立者として刻むことが一般的ですが、必ず入れなければいけないなどのルールはありません。

しかし、お墓を建てた人の名前(所有者)を明確にしておくことで、トラブルを防ぐことにもなるので、入れなくても良いのですがトラブル予防のためにも、出来れば入れておけると良いでしょう。

建立者名を入れない際の注意点と解決方法

お墓の所有者を明確にしておくことが、自分の後の世代の親族間でのトラブルを防ぐことになります。

お墓を守るためには墓地や霊園、菩提寺に毎年管理費を支払っていく必要があり、親族同士でこういったお墓の管理を押し付けあってしまうトラブルも少なくないのです。

お墓は誰でも相続することができ、お墓を管理する場所が問題なければ血の繋がりがなくても友人で引き継ぐこともできますので、名前を入れない際には、しっかり話し合って記録に残しておきましょう。

「お墓の相続の流れと費用・引き継ぎたくないときの対処法まで徹底解説」では、相続人が決まらない時の対処法だけではなく、概算費用なども解説しますので、あわせてご覧ください。

また、建立者名は彫らないだけではなく「山田 太郎・花子」「山田 太郎 山田 花子」のように連名にすることも可能です。

連名は縁起が悪いとも言われていますが、実は宗教的には全く問題ないのであくまでも迷信でしかないので、正しく判断するようにしましょう。

ただし建てる場所で指定があることがあるため、事前に確認しておくことが重要です。

建立者名に名前を「入れる」ときに抑えておくべきポイント


画像引用先:牧之原石材公式サイト「お墓を建てる時の建立者の彫刻と赤文字の意味とは・・・」

建立者には「故人が生前自分で用意した」場合と「遺族が建てる」場合の2種類あり、それぞれ赤い文字で彫られることがあります。

建立者の種類 故人が生前自分で用意した場合 遺族が建てる場合
赤色の意味 お墓を用意しますがまだ生きていますよという訂正の印 仏教的な意味はない
色を抜く必要性 あり なし

遺族が建てる際の赤い文字は、建立者が亡くなった場合でも色を抜く必要はありません。

しかし、故人が生前建てたものであれば、仏様へ「お墓を建てましたがまだ生きています」という訂正の意味での赤を使用しますので亡くなった後は赤い色を抜く必要があります。

自分で色を削ることもできますが、赤い塗料を剥がす必要があり、決して簡単ではないため石材店に頼むのが一般的で、費用相場は約1〜3万円となります。

墓石に書いている名前と違う苗字(名前)を一緒に入れるケース

「すでにあるお墓に入っている名前と違う苗字だが同じお墓に入りたい」という方も決して少なくないと思います。

建立者の許可があれば遺骨を同じお墓に納めることができ、その場合の名前の入れ方も建立者とお墓を管理している場所の同意があれば、遺族で自由に決めることが可能です。

厚生労働省が定める墓地、埋葬等に関する法律では「墓地、納骨堂又は火葬場の管理者は、埋葬、埋蔵、収蔵又は火葬の求めを受けたときは、正当の理由がなければこれを拒んではならない」との記載があります。

つまり、建立者から「同じ墓に入りたい」という希望を受けた場合、墓地の制限などの正当な理由がない限り、断ることは法律で禁止されているのです。

墓石と違う苗字(名前)を入れる際の注意点と解決方法

お墓を建てる場所によっては「埋葬する遺骨は親族のみ」などの制限があることがあります。

さらに違う苗字が入ることについて遺族同士で揉めてしまうと、お墓に対してネガティブな気持ちが残ることになってしまうので注意が必要です。

違う苗字を入れる際にできる解決方法には3つあり、一般的に多い順にご紹介します。

・建立者の許可を得る

・建てる場所での制限がないか確認する

・両家墓を検討する

「田中家 佐藤家」と、複数の家のお墓を一つにまとめた「両家墓」と呼ばれるお墓も近年、増えています。

少子化の影響で、一人っ子同士が結婚し、両親のお墓の管理も一緒にしていけるようにするためです。

両家墓は下記2点に注意が必要です。

1.誰がお墓の管理を受け継いでいくのかを明確にしておく

2.墓地や霊園によっては両家墓を禁止している場合がある(特に宗派が違う場合は注意)

また、「二つも苗字が入っているなんて、目立って嫌だ」との声もありますので、遺族でしっかりと話し合って決めることが重要となるでしょう。

友人同士で入れる「墓友」も増えている

近年では「墓友」という、友人同士などで一緒にお墓に入るケースもあります。

独身同士で一緒に入ることができるので、

・孤独死への不安軽減

・お墓への費用も負担を減らす

などのメリットがある一方、親族がいる場合や、友人同士での金銭トラブルなども起こり得るので丁寧に進めることが重要です。

また「墓友」が全員亡くなった後誰が守っていくのかということも決めておく必要があり、決まっていないと無縁墓となってしまうため、「管理費を滞納すれば撤去される」ことも頭に入れて考えましょう。

誰も管理しなくなったお墓は「無縁仏」ともいい、多くは「合祀(ごうし)墓」と呼ばれる他の遺骨と一緒に埋葬されるお墓に移されることになります。

「無縁仏とは?無縁仏になる理由や無縁仏にならないためにできることを完全解説!」でより詳しい知識や、どうすれば防げるかを解説していますので、是非あわせてご覧ください。

文字を追加する・修正する場合の費用相場

急遽墓石への文字を追加することになったり、修正が必要となった場合、「どのくらいお金がかかるのか?」を事前に理解しておくことがとても重要です。

予算を知っておくことで、名前を入れるべきかどうかの事前判断や、遺族同士での話し合いをより濃いものとすることができます。

「途中で意見を変えてしまったから思わぬ出費となってしまって後悔した」というトラブルを防ぐためにも、しっかりと理解しておきましょう。

文字を追加する場合と修正する場合のそれぞれの相場を利用が多い順にご紹介します。

・文字を追加する場合の費用相場(費用相場:5.5〜12万円)

・文字を修正する場合の費用相場(費用相場:12.5〜34万円)

文字を追加する場合の費用相場(費用相場:5.5〜12万円)

文字を追加する場合、故人の魂が入った墓石であれば「魂抜き」「魂入れ」という工程が必要となります。

そのため、すでにある墓石の場合は僧侶に「魂抜き」をしてもらい、ただの石の状態に戻してから石材店が加工するため、僧侶へのお布施と御車代が必要となることを理解しておきましょう。

墓誌の場合は石碑のようなものですので、魂入れ等は不要です。

費目 支払先 相場 備考
彫刻代 石材店

3〜5万円

・1名ごとの値段設定

・1文字ごとに値段設定

・1面ごとに値段設定

の3種類の計算方法があるので事前に石材店に確認が必要

搬送代 石材店

1〜3万円

石材店で作業を行う必要がある場合
お布施(墓石の場合) 寺院・菩提寺

1〜3万円

魂抜き・魂入れに対してのお礼
御車代(墓石の場合) 寺院・菩提寺

5千〜1万円

僧侶への交通費のようなもの
必要費用合計  

5.5万〜12万円

 

お布施は、葬儀や法要(四十九日、納骨、年回忌)でお世話になる僧侶を含めた寺院への「感謝の気持ちとして」渡すお金のことであり、具体的な金額は決められていません。

「これで完璧!お布施の包み方・書き方・入れ方・渡し方のマナーと準備」ではどのくらい包めばよいのか、包み方やお札の入れ方、渡すタイミングまで解説していますのであわせてご覧ください。

文字を修正する場合の費用相場(費用相場:12.5〜34万円)

文字を修正する場合には「文字を追加する場合の費用相場」に加え、すでに彫られている文字を取る工程が必要となり、文字数が多くなればなるほど費用も高額となります。

費目 支払先 相場 備考
彫刻代 石材店

5万円

・1名ごとの値段設定

・1文字ごとに値段設定

・1面ごとに値段設定

の3種類の計算方法があるので事前に石材店に確認が必要

加工代 石材店

5〜25万円

彫られている文字は磨いて取ることが一般的

1文字毎の値段設定が多い

搬送代 石材店

1〜3万円

石材店で作業を行う必要がある場合
お布施(墓石の場合) 寺院・菩提寺

1〜3万円

魂抜き・魂入れに対してのお礼
御車代(墓石の場合) 寺院・菩提寺

5〜1万円

僧侶への交通費のようなもの
必要費用合計  

12.5万〜34万円

 

途中で変更することで多ければ34万円もの予算がかかるため、名前を入れるか入れないかの判断は後悔しないように、遺族でメリットだけではなくデメリットも向き合った上で総意で決めるといいですね。

墓石への文字入れは、デザインの範囲の広さや細かさ、特殊な彫り方などで変わってきます。

「墓石への文字入れ|知るべき料金の相場と内訳・抑えるポイントを解説」ではこれらのポイントはもちろん、料金の抑え方についてもご紹介しておりますので、墓石の文字入れについて詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

文字を追加する場合の流れ

文字を追加することになった場合は様々なケースがありますが、一般的に早くても2週間、長くて1ヶ月程度要します。

そのため、予定までに間に合うように余裕を持って依頼するようにしましょう。

流れは下記の通りとなります。

順番 流れ ポイント
1 依頼する石材店を決める すでに建っている場合は担当している石材店を確認して相談します。

新しく見つける場合は墓地や霊園によっては石材店が指定されていることがあるのでよく確認しましょう。

*確認方法は「石材店の選び方」でより詳しくご紹介します

2 石材店と打ち合わせをし、文字入れする場所と内容や納期を相談する 予算を元に「どこに」「何を」「どう」入れるかを相談し、現地での作業の可否、内容に間違いがないかも確認しながら進めます。
3 見積もりをもらう 「最初に聞いていた金額に追加料金が発生していて高額請求だった」ということを防ぐためにも、見積もりを書面でもらい納得した上で作業に入ることが重要です。
4 魂抜き 墓石の場合は僧侶に依頼します
5 石材店による作業 基本的にはお墓で作業を行いますが、お墓まで機材が入ることが難しい場合や、墓地等で大きな音を出すことを禁止されている場合には石材店での作業になります。

その場合、別途搬送代が必要です。

6 納品 予定している期日があればそこに間に合うかどうか石材店に相談して進めましょう。
7 魂入れ 墓石の場合は僧侶に依頼します

石材店の選び方

石材店の選び方には注意すべきポイントが2つあります。

間違えてしまうと、莫大な費用がかかってしまったり、予定とは違う内容になっていたりとトラブルも多く発生していますので、慎重に選びましょう。

1.指定石材店の有無を確認する

2.石材店選びに大切な4つのポイント

  1.親身になって答えてくれるところかどうか

  2.文字彫刻だけではなく石や墓石に対しての知識と経験

  3.見積書や契約書、メンテナンスなどのアフターサービスの有無

  4.3~4社から信頼できる1社に絞り込む

実際に石材店との進め方での流れ順にご紹介していきます。

指定石材店の有無を確認する

墓地・霊園の種類の中で「民営霊園」の多くは石材店が出資、管理しています。

その場合、文字を彫るための石材店にも指定石材店があることがほとんどですので、指定石材店があるのかどうかを事前に確認しておくと良いですね。

種類 公営霊園 民営霊園 寺院墓地
管理・運営 地方自治体 宗教法人や企業など民間の法人 寺院
石材店 どこに依頼しても問題ない 石材店が管理しているところが多いので指定されている場合が多い お寺からの指定があることが一般的

石材店選びに大切な4つのポイント

トラブルを防ぐために、良い石材店を見極めるポイントは4つあります。

1.親身になって答えてくれるところかどうか

2.文字彫刻だけではなく石や墓石に対しての知識と経験

3.見積書や契約書、メンテナンスなどのアフターサービスの有無

4.3~4社から信頼できる1社に絞り込む

順番は関係ないのでそれぞれわかるところから確認して整理していきましょう。

親身になって答えてくれるところかどうか

大切なのは石材店に相談したときにどれだけ寄り添って親身になって答えてくれるかということで、これができないと意思疎通がうまくできず、嫌な気持ちで作ることになってしまいます。

墓石を建てることはもちろん、文字の追加や修正といったことは人生でそう多く経験するものではありません。

そのため、最初は無知であたりまえなので、可能な限り自分で調べて考えた上で、わからない部分をわかりやすく説明してくれるかどうか、という点は大変重要なポイントです。

お墓を建てた後も代々付き合っていくところになりますので、信頼できるかどうかは慎重に見極めていきましょう。

文字彫刻だけではなく石や墓石に対しての知識と経験

彫刻や加工、施工に関しては職人が自社に所属している場合と外注する場合があり、外注の場合は予算も高くなるため、事前に確認しておくことで、必要以上に費用がかかってしまうことを防ぐことができます。

好みの彫刻方法やフォントなどがある場合、石材店が対応できるところかどうかも重要ですね。

また、お墓に使う石材には品質表示があり、石材の原産国や地名、銘柄名や等級などの表示がきちんと正確に表示されているかは重要なポイントとなります。

特に吸水率が大きい石材は、お墓の劣化にも影響するでしょう。

他にも「土地の特徴を生かした石材」などを説明でき、顧客に合った複数の選択肢を与えてくれる石材店がおススメです。

見積書や契約書、メンテナンスなどのアフターサービスの有無

彫刻内容がある程度決まってくると、一般的には希望と予算を反映した見積書を用意してくれます。

一般的に契約する際には契約書を交わすように、文字彫刻も同様に契約書を交わすことで、トラブルが起きた場合の書面での証拠にもなるため、

・金額

・支払い方法

・納期

・文字やイラストなどの彫刻内容

・違約時の取り決め

が書かれているかを確認し、不明点があれば必ず事前に確認して明確にしておきます。

そしてお墓は建てた後にもメンテナンスが必要になるため、アフターサービスの有無と内容をしっかりと確認しておくといいですね。

数社から信頼できる1社に絞り込む

見積書までは出来るだけ1社ではなく3〜4社から取り寄せるようにすることで「比較してより信頼できるところを選ぶ」ことができます。

「少し高いけど親身になってくれるから安心できる」「歴史がある石材店だからこそ値段を抑えるポイントを教えてくれるからいい」など、自分たちに合う1社を選ぶことで、より納得した仕上がりを目指せるのです。

むやみに値下げしてきたりなど、価格が安い場所を選ぶのではなく、見積もりを元に他の項目も参考にした上で納得できる石材店を選びましょう。

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まとめ

墓石に「◯◯家」という名前を入れないケース

・決められているルールはないので自由に選ぶことが可能

<注意点>

・お客様や自分の後の世代がお墓の位置がわからなくなる可能性がある

・お墓を建てる場所によっては指定や制限があり、名前を入れられないこともある

<解決方法>

・墓石正面であれば題目、好きな言葉、イラストを彫る

・墓地、霊園、菩提寺に名前を入れないことへの制約がないか確認する

墓誌に名前を入れないケース

・厳密なルールないので遺族が自由に決定することが可能

・「今まで彫っていたけど今回は入れたくない」場合も自由に決めることが可能

<注意点>

・家族間で名前を入れないことへの同意が得られずに揉めてしまうことがある

・お墓を建てる場所によっては指定や制限があり、名前を入れられないこともある

・先祖の先祖の名前や命日を知る手段が一つ減ってしまう

<解決方法>

・名前を入れない

・1人で決めずに家族全体で名前を入れない形で良いかを検討する

・墓地、霊園、菩提寺に名前を入れないことへの制約がないか確認する

・墓石や墓誌以外で後世に先祖の名前や命日のことを伝える方法を考えておく

お墓の建立者名を墓石に入れないケース

・入れなくても良いがトラブル予防のためにも出来れば入れておけると良い

<注意点>

・お墓の管理費の支払いなどお墓の管理の押し付け合いなどのトラブルを防ぐ

<対策>

・建立者名は彫らないだけではなく、連名にすることも可能

・建てる場所で指定があることがあるため事前に確認しておく

墓石に書いている名前と違う苗字(名前)を一緒に入れるケース

・建立者の許可があれば遺骨を同じお墓に納めることができる

・その場合の名前の入れ方も建立者とお墓を管理している場所の同意があれば遺族で自由に決めることが可能

<注意点>

・お墓を建てる場所によっては「埋葬する遺骨は親族のみ」などの制限がある

・遺族感で揉めてしまうとお墓に対してネガティブな気持ちが残る

<対策>

・建立者の許可を得る

・建てる場所での制限がないか確認する

・両家墓を検討する

文字を追加する場合の費用相場(費用相場:5.5〜12万円)

費目 支払先 相場 備考
彫刻代 石材店

3〜5万円

・1名ごとの値段設定

・1文字ごとに値段設定

・1面ごとに値段設定

の3種類の計算方法があるので事前に石材店に確認が必要

搬送代 石材店

1〜3万円

石材店で作業を行う必要がある場合
お布施(墓石の場合のみ) 寺院・菩提寺

1〜3万円

魂抜き・魂入れに対してのお礼
御車代(墓石の場合のみ) 寺院・菩提寺

5千〜1万円

僧侶への交通費のようなもの
必要費用合計  

5.5万〜12万円

 

文字を修正する場合の費用相場(費用相場:12.5〜34万円)

費目 支払先 相場 備考
彫刻代 石材店

5万円

・1名ごとの値段設定

・1文字ごとに値段設定

・1面ごとに値段設定

の3種類の計算方法があるので事前に石材店に確認が必要

加工代 石材店

5〜25万円

彫られている文字は磨いて取ることが一般的

1文字毎の値段設定が多い

搬送代 石材店

1〜3万円

石材店で作業を行う必要がある場合
お布施(墓石の場合のみ) 寺院・菩提寺

1〜3万円

魂抜き・魂入れに対してのお礼
御車代(墓石の場合のみ) 寺院・菩提寺

5〜1万円

僧侶への交通費のようなもの
必要費用合計  

12.5万〜34万円

 

石材店の選び方の注意すべきポイント

1.指定石材店の有無を確認する

2.石材店選びに大切な4つのポイント

  1.親身になって答えてくれるところかどうか

  2.文字彫刻だけではなく石や墓石に対しての知識と経験

  3.見積書や契約書、メンテナンスなどのアフターサービスの有無

  4.3~4社から信頼できる1社に絞り込む

お墓は亡くなった大切な家族の魂が入ったもので、故人と残された家族をつなぐ大切な存在です。

そのため、お墓は「自分の後の世代に代々受け継いで守っていく」ことが何より重要なこととなります。

お墓に名前を入れることで、故人を知らずに生まれた後世の家族が、自分の先祖はどんな名前で、いつ亡くなったのかなどを思い浮かべることができ、より大切に守っていくことができるのです。

とはいえ、名前を入れることには法的な決まりがないので、建てる場所や遺族の同意があれば名前を入れないということも自由に決めることができ、お墓の形や種類にも様々な対応が始まっています。

大切なのは名前を入れる入れないではなく「長い時間お墓を誰がどう守るのか」「より大切に守っていくにはどうすればよいのか」を、後世に資料を残したりなどで「伝えていく」ことなのです。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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