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お布施のお金は新札を使ってもいいの? お布施袋の書きかたや渡しかたもご紹介

Nov 01 2022

お布施は葬儀や法要などで必ず準備しておくものです。しかし、そのお布施に使うお金は新札でいいのか、迷う方は多いのではないでしょうか。この記事では、お布施のお金に新札を使っていいのかなどを解説していきます。

お布施は葬儀や法要などで必ず準備しておくものです。しかし、そのお布施に使うお金は新札でいいのか、迷う方は多いのではないでしょうか。この記事では、お布施のお金に新札を使っていいのかなどを解説していきます。

いざというとき、スムーズに用意ができるようにするため、お布施について一緒に見ていきましょう。

お布施とは


お布施とは、葬儀や法要などでお坊さんに渡すお金のことです。

お葬式や法要ではお坊さんにお願いして、読経をやってもらいます。読経で故人を供養していただいたことに対する感謝の気持ちを表すため、お金を包んでお坊さんに渡します。

また、上記のような理由からお布施の金額ははっきりと決まっていません。

また同様の理由から、直接お坊さんに金額を聞いてもやはり明確な答えは返ってきません。

そのため、質問するなら「他の方々はどれくらい用意されているのですか」といった聞き方をしたほうが答えやすいでしょう。

お布施には新札と旧札どちらを使う?


お布施で使った方がいいのは新札でしょうか、それとも旧札でしょうか。

この項目では、お布施に新札を使うべきか否か、状況に応じたお布施の金額の相場などについてご紹介します。

お札の新旧と金額相場

お布施に使うお札の状態は、基本的に新札でも旧札でも問題ありません。

香典の場合は「突然の訃報に新札を用意している時間がなかった」ということを表すため、旧札を準備します。

それに対してお布施は、先述したようにお坊さんへの謝礼として渡すものです。

お坊さん側にご不幸があったという訳ではないため、新札でも旧札でも失礼にはなりません。

しかし感謝を示すために渡すものなので、旧札の場合はできるだけ綺麗な状態のお札を選んだほうがよいでしょう。

お札の向きに注意

お布施のお札の入れかたは、肖像画の印刷されている側が封筒の表書きと重なるように入れます。

そして金額が印刷されているほうを先に封筒へ入れ、肖像画のほうがフタのそばへとくるようにしてください。

つまり寺院の経理担当の人が表書きを見ながら中にあるお札を抜き出した際、肖像画がすぐに確認できるような入れかたということです。

これは慶事の入れ方であり、香典とは反対の入れかたとなります。

違いとしては、お布施を渡される側にご不幸があったかどうかです。

お布施に関しては、お坊さん側にご不幸があったという理由で渡すわけではないため、これが正しい入れかたとなります。

しかし、近年ではお札の入れかたまでは特に気にしないお坊さんが増えていると言われています。

そのため、お世話になっているお坊さんにあらかじめお札の入れかたについて、尋ねてみるのもよいでしょう。

お布施袋の書きかた


この項目では、お布施の書き方についてご紹介します。

表書きの書き方

お布施の表書きの書き方は、上部の真ん中に「御布施」と書きます。

御布施以外の候補としては「御回向料」「御経料」「御礼」などがあります。

また、表書きをする際の墨は、普通の墨で問題ありません。

香典の表書きをする場合、薄墨を使用するのは、急なご不幸に慌てて文字がかすれてしまったことを示す意味合いがあります。

しかし、お布施はそれにあたらないため、ただの黒い墨を使いましょう。

名前の書き方

お布施の名前の書き方は、下部の真ん中に施主の名前を書きます。

省略はせず、必ずフルネームでお書きください。

また、名字だけ書く場合は「○○家」と書いて表書きは完成です。

お坊さんが誰から受け取ったお布施なのかを見分ける時に役立つため、名前は書いておいた方が丁寧とされています。

内袋・中袋なしの場合

内袋・中袋がない場合の書き方は、裏面に住所や電話番号、包んだ金額を書きます。

本来なら書かなくてもいいことですし、書くなら内袋や中袋に書くことです。

しかし、お坊さんが記録や計算をする際に役立つと言われているため、書いた方が丁寧な対応と言えるでしょう。

ただ、内袋や中袋ではなく裏面に書くため、お坊さんのお布施の扱いによっては個人情報が見えやすいという危険があります。

そのため、抵抗があるなら無理して書かなくてもかまいません

お坊さんにお布施を渡すとき


お布施の準備が完全に整えば、後はお坊さんに渡すだけです。

しかし、どのような渡しかたをすればよいのでしょうか。

この項目では、お坊さんにお布施を渡す方法を2つにわけてご紹介します。

お盆に乗せる

お布施をお盆に乗せて渡す方法があります。

すでにお布施を奉書紙や封筒で包んでいるのだから、そのまま渡せばいいと考える人もいるでしょう。

しかし、それはマナー違反にあたります。

お盆はお布施を乗せられるくらいの小さめのサイズを選び、お坊さんに差し出します。

ですが、お盆を持ち歩くわけにもいかないので、この渡しかたは法要の会場が自宅のときに限ります。

お布施は法要が始まる前、お坊さんへ挨拶をする際にお礼の言葉とともに渡しておきます。

袱紗に入れて渡す

お布施を袱紗(ふくさ)に入れて渡す方法もあります。

お布施をあらかじめ袱紗に入れておくのですが、お坊さんに袱紗ごと渡す訳ではありません。

お坊さんへ渡す段階になった時、袱紗からお布施を取り出します。

そして広げた袱紗の上にお布施を置いた状態で、お坊さんに差し出します。

袱紗の色でおすすめなのは紫です。

紫は地味過ぎず、かといって派手でもない色のため、弔事にも慶事にも使うことができる便利な色です。

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まとめ


いかがでしょうか。

今回の記事では、お布施のお金は新札を使っていいのかどうかについてを中心に以下のことを解説しました。

それでも法事で新札を渡すことに抵抗があるという方は、新札に少し折り目をつけて渡すとよいでしょう。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

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