訃報を聞いた後に故人のもとへ訪問する弔問(ちょうもん)。初めての方は服装や手土産、遺族の方達にどのような挨拶をしたらよいか戸惑う方も多いのではないでしょうか。本記事では弔問する際のマナーについて徹底解説致します。
訃報を聞いた後、故人の元へ駆けつけ、遺族へとお悔やみの言葉をのべる弔問(ちょうもん)は、亡くなった人が自分にとって大切な人であればあるほど、非常に重要な意味を持ちます。
ただ、弔問の時に着るべき服装であったり、具体的な方法、マナーについて完璧に知っている人は案外少ないのではないでしょうか?
この記事では、意外と知らない弔事のマナーや注意点について、徹底的に解説していきます。
INDEX
- 01
- 弔問とは?
- 10
- 弔問についてのまとめ
弔問とは?
弔問(ちょうもん)とは、誰かが亡くなった際に、ご遺族の元へ足を運び、お悔やみの言葉を伝えることです。弔という漢字には、「死者をとむらう、人の死を悲しみいたむ」などの意味合いがあります。弔問のタイミングとしては、訃報を聞いてから通夜が行われるまでの場合と、葬儀後に個人的に足を運ぶ場合があります。
弔問に伺う時に一番気にかけなければいけないポイントは、「深く悲しんでいる遺族への思いやりを忘れない」ということです。ただでさえ、遺族は大切な人がいなくなったことで、悲しみに暮れているはずです。したがって、自分の言葉遣いや行動で遺族や関係者を傷つけたり、失礼にあたるようなことをしたりしないよう、あらかじめマナーを頭に入れてから慎重にコミュニケーションをとることが大切です。
弔問の服装のマナー
弔問の際にはどのような服装で足を運べば良いのでしょうか?
実際、弔問の時にはふさわしい服装があり、知らないと恥ずかしい思いをするかもしれません。ここからは、服装のマナーについてまとめていきます。
喪服はマナー違反になる
お通夜の前に訃報を受けて駆けつける弔問の場合であれば、喪服ではなく、平服のままで伺うのが一般的なマナーです。近年は、葬家側も会葬側も喪服を着る傾向にありますが、元々喪服というのは、喪に服している人が着るものでした。したがって、友人、知人、近隣の者として弔問する場合には、喪服を着る必要はありません。また、葬儀の準備でバタバタしていることから、遺族でさえ喪服でない可能性もあります。それなのに、弔問客が喪服であると、かえって失礼に当たる場合もあるということを頭に入れておきましょう。
ただし、平服といっても、派手すぎる服装は好ましくありません。目立つ服装は避け、地味な装いを心がけます。和装・洋装どちらでも構いません。
女性の服装
女性の場合、グレーや濃紺などの暗い色の着物やワンピースを着ます。光らない素材の無地生地の物を選び、薄橙か黒のストッキングを着用します。アクセサリー類は基本的に外していく方が無難です。
なお、結婚指輪に関しては外す必要はありませんが、ダイヤモンドやルビーなどの石がついている指輪であれば、石が手の内側の方向になるように指輪を回し、見えないようにしておくのがマナーです。
男性の服装
一方で男性の場合は、ブラックスーツかダークスーツに黒無地のネクタイをつけて弔問するのが一般的です。
仕事からの帰宅途中など、訃報を外出先で知るということもあるでしょう。そういった場合、もちろんそのままの服装で弔問に行っても問題はありませんが、アクセサリーを外したりするなどの配慮は必要です。ただ、あまりに華美な服装であれば、少し手間がかかりますが、一度帰宅をして服装を改めましょう。着替える場合においても、喪服はうっかり着ていかないよう注意しましょう。
葬儀後に弔問する場合は、あらたまった訪問着を
お葬式が終わった後に弔問へ伺う可能性もありますよね。お葬式後に弔問をする場合には、平服ではなく、あらたまった訪問着を着て伺うのがマナーです。お葬式後の弔問となると、急いで駆けつけたという意味合いを含むお通夜前の弔問とは少し異なり、日程調整などをしっかり行った上で伺うためです。
女性の服装
女性の弔問の場合は、洋装であれば、グレーや濃紺、茶色などの地味な色のワンピースやスーツを選びましょう。白いブラウスとスカートの組み合わせでも問題ありません。基本的に、胸元が詰まっていて、露出が少なくおとなしいものにするのがマナーです。和装であれば、地味な色無地や見立たない縞の着物を着用します。アクセサリーは、結婚指輪以外は付けない方が無難ですが、真珠などは許容範囲です。高いヒールの靴や、エナメルなどの光沢のあるバッグは避けましょう。
男性の服装
男性の服装としては、ブラックスーツもしくは濃紺や濃いグレーなどの無地か目立たない縞のスーツがベーシックです。ネクタイは黒無地のネクタイが一般的ですが、タイピンは付けてはいけません。また、最近では着物で弔問する人は少なくなりましたが、もちろん和装でも問題ありません。無地か縞の地味な着物と紋付羽織、仙台平(せんだいひら)、御召などの袴を着ていくようにしましょう。足袋と草履の鼻緒の色は黒か白を選びます。ちなみに、弔事では扇子は持っていかないのがマナーです。
葬儀についてのマナーを知りたい方は「今更聞けない葬儀・告別式のマナーと費用を地域別に徹底解説!」もご参考ください。
タイミングによって異なる持ち物
お通夜前の弔問とお葬式後の弔問。同じ弔問であっても、伺うタイミングによって持っていくべきアイテムが異なります。タイミングによって持参するものを間違えてしまうと、遺族側に手間取らせてしまう可能性もあるため、注意しましょう。
通夜前の弔問
お通夜前の弔問に関しては、涙を拭くためにハンカチなどを持っていると安心ですが、基本的にマストで必要なものはありません。香典や供物は、お通夜の際に渡すため、持っていかないのが一般的です。また、まだ受付の準備もできていない場合もありますし、あまり早々に香典を持参することは、かえって失礼に当たる場合もあるのです。本来のマナーとしては、香典や供物はお通夜かお葬式の際に改めて持参します。
ただし、ルール上はそうであっても、弔問する際に手ぶらで伺うことには躊躇してしまう人もいるかもしれません。そういった場合には、お花や故人が好きであったお菓子などを持っていっても問題はありません。ただし、食べ物を持参する時には、常温保存ができ、日持ちのするものを贈るようにしましょう。重要なのは、故人を偲ぶ気持ちと、遺族への思いやりの気持ちであることです。これを忘れないよう気をつけてください。
葬儀後の弔問
お通夜やお葬式の際に弔問できなかった場合など、葬儀後に弔問することもあります。弔問前には必ず連絡を済ませておき、遺族から許可がでたら伺うようにしましょう。基本的に、遺族を慰めるという目的で遺族の自宅へ足を運びます。間違っても勝手に押しかけるなど言語道断です。
訪問当日には、お通夜やお葬式に参列できなかった場合には、香典を持参します。香典とは、故人への弔いの気持ちを込めて贈る現金のことです。香典を包む不祝儀袋の表書きには、「御霊前」もしくは「御香料」と書きます。香典は弔問の時に遺族に直接お渡しするか、祭壇にお供えするようにしましょう。
また、香典の他にも供物を持参する人もいます。供物とは故人を偲ぶ気持ちを表現するためにお供えする品物で、お花やお線香をはじめ、常温保存ができるお菓子などが一般的です。故人との関係性を踏まえ、お供えしたいものを選びましょう。
葬儀後の弔問で気にしておくべきポイントとしては、長居をしないという点と、死亡の事情を深く追求しないことです。先方から話し始めない限り、深く死因や病名などを聞くのは厳禁です。ただでさえ、精神的にも肉体的にも参っている可能性のある遺族の悲しみを助長させるような言動はナンセンスと言えます。同時に、遺族側はお葬式で疲れ切っている状況なので、長居せずにすぐに帰るよう心がけましょう。
ただし、遺族が話を続けたい様子でしたら、無理に帰らなくてもよいですが、帰る際には「ご健康に留意してください。」などの声がけが必須です。一度の弔問で長居するよりも、こまめに数回足を運ぶ方が、故人への弔いの気持ちが遺族にも伝わります。
弔問の方法
弔問をするためには、具体的にどのような手順が必要なのかについてご紹介していきます。遺族側の負担にならないよう、気を配りながら準備していきましょう。
通夜前の弔問の方法
そもそもではありますが、本来、お通夜前に弔問する人は、親族や故人と特別親交の深かった人に限られる傾向にあります。というのも、お通夜前は、遺族側はお通夜や告別式、参列者の対応などで想像以上に忙しく、そこまで大勢の人の対応は難しいためです。もちろん弔問客への準備は行っていることがほとんどですが、実際は、故人が亡くなり精神的にも参っている状況において、なかなか余裕がないのが現実。
その上で、お通夜前に弔問したい人は、必ず前もって遺族の許可を得ることが必須マナーです。ただでさえ忙しい準備の中時間を割いてもらうことに対して、当たり前だと思わないようにしましょう。ただし、遺族側から直々に顔を見てやってほしいなどの連絡があった場合には、できる限りすぐに支度して弔問しましょう。弔問では、まず遺族へと挨拶をし、遺族から一言もらってから故人と対面するようにしましょう。そしてお線香をあげて顔を見た後、すみやかに帰るよう心がけます。
なお、死因が明確でない場合に関しては、どういった理由であっても基本的には、お通夜前の弔問は控える方が望ましいでしょう。変死や事故死など、死因によっては、絶対に人に見に来てもらいたくなかったり、内輪だけで静かに故人を見送りたいと思っている可能性もあります。したがって、とにかく重要なのは、必ず弔問の許可を事前にとることです。
葬儀後の弔問の方法
お葬式が終わった後に弔問をすることもあるでしょう。この場合においても、まずはじめに行うことは、事前に遺族へと連絡をして弔問の許可を取ることです。日程に関しては遺族の都合に極力合わせるのが基本です。指定された日時に訪問し、玄関先で挨拶とお悔やみの言葉を伝えます。そして遺族からお線香をあげても良いと言われた場合は、家に上がらせてもらい、お線香をあげ、お葬式に参加していなかった場合には、香典や供物をお渡しします。
ただし、自分から家にあげてほしいと伝えてはいけません。そして、無事お線香をあげ、故人にお別れの言葉を伝えられたら、あまり長居はせずに帰る準備をします。遺族が少し何かを話したい様子であれば、そのまま滞在しても問題はありませんが、あまり時間を取らないことが基本的な考え方です。お葬式が終わった後とはいえど、まだまだ遺族は深く傷心しているでしょうし、悲しみに暮れているはずです。相手の心境をしっかりと察し、しかるべき対応をしましょう。
弔問する際の注意点
何度も言いますが、故人への弔いの気持ちはもちろん大切ですが、同じくらい重要なのは、遺族の気持ちに寄り添った行動をするということです。「一刻も早く故人の顔を一目見たい。」と弔問への気持ちが募ったとしても、受け入れ側は対応できないこともあるということを忘れてはいけません。人の悲しみは比較できるものではありませんが、精神的にも肉体的にもダメージを負うのは故人にとって最も身近な遺族です。
基本的に弔問には許可が必要であることと、仮に許可が出たとしても、長居をすることなく、手短に済ませることがポイントです。自分勝手な気持ちで遺族側に迷惑をかけてしまうことや、思いやりにかけた言動は絶対にNGです。
弔問前に遺族へ連絡する
葬家は何かと忙しいため、弔問をする際には必ず事前に連絡をしておきましょう。また、先にお悔やみの手紙に「改めて後日お参りに伺います。」と書いて知らせておくのも一つの手です。どちらにせよ、弔問に伺う場合には、日時と場所を確認しておきます。なお、訪問する日に関しては、忌日にこだわる必要はありません。仏滅であっても、大安であっても、先方の都合の良い日時に伺うことを優先します。また、子供を亡くしたお宅に伺う場合には、年頃の子供を一緒に連れて弔問するようなことは避けたほうが無難です。
弔問の申し出を遺族に断られる場合も
かつての風習では、お通夜というのは、遺族や特別親しい人のみで集まって、夜通し遺体に付き添って実施され、そして一般の弔問客などは、翌日行われる告別式にのみ参加することが一般的でした。しかし最近では、弔問客側の仕事の都合などもあり、日中に行われる告別式には参加できないものの、お通夜には参列できる人が多いことから、お通夜に参加する弔問客が増えました。したがって、かつてのように、お通夜に参列するのはごく少数の近親者のみという価値観も薄れ、弔問客が訪問できる機会が多くなりました。
ただ、弔問を断られる可能性もあるのです。理由は様々ですが、精神的に疲弊していて、弔問客の対応にまで手が回らないというケースや、故人の遺体の状態が良くなく、人に見せるには躊躇してしまうなど、遺族の数だけ事情があります。
故人との対面は遺族に促されてから
弔問に伺った際、故人との対面は遺族から促されてから行います。遺族の許可もなく、勝手に遺体が安置されている所へ行ってはいけません。「どうぞ、ぜひ会ってやってください。」などの言葉があれば、「ありがとうございます。お別れをさせていただきます。」と遺族に向け一言挨拶をしてから対面します。対面をするときには、遺体の枕元に座り、遺体に向かって一礼します。
その後、遺族が顔の白布を取ってくれるので、両手を膝に置いたまま、しばらく故人と対面をします。この時、勝手に白布を剥がしてはいけません。また、故人にむやみやたらに話しかけると、わざとらしく映ることもあるため、控えた方が無難です。そして深く一礼をし、静かに合掌をします。余裕があれば、遺族への労りの言葉を添え、最後に対面の感謝を述べてから後ろに下がります。
線香のあげ方にもマナーがある
お線香の香りは故人や仏様の食事になったり、またお線香をあげる側の人間の身を清めるということから、日本には昔からお線香をあげるという習わしがあります。そういった背景から、弔問の際にも同様にお線香をあげる風習があるのですが、あげ方にもマナーがあります。宗派によっても多少違いがあるのですが、基本的にはお線香の本数と、置き方がポイントとなります。
※四十九日以前に、故人の枕元に置く場合は1本で良い。
●浄土宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗:1本のお線香を真ん中に立てる。
●浄土真宗(本願寺派):1本のお線香を半分に折り、火のついた方が左側にくるように、倒して置く。
続いて、お線香をあげる際の手順としては、まず数珠を左手に持ち、ご遺族に一礼してから、仏壇の前でも一礼します。ろうそくから線香に火を移し、香炉に置いてから、おりんを鳴らして合掌。もう一度仏壇と遺族に一礼をして終了です。宗派によっても多少異なりますが、一般的な流れを頭に入れておきましょう。ちなみに、お線香の火は手であおいで消します。人間の口やそこから出される息は仏教上では穢れたものとして扱われているため、息を吹きかけて消すのはタブーです。
お悔やみを伝える場合の注意点
言葉だけで遺族の悲しみを癒すことはなかなか難しいですが、弔問する場合には、遺族への労りの気持ちを込めて、お悔やみを伝えます。伝える際には、失言によって相手を傷つけたりすることのないよう注意する必要があります。
お悔やみの言葉はなるべく短く
お悔やみの言葉には、ある程度基本のパターンがあります。ポイントは、言葉少なに、声も低めに述べることです。
ボソボソとよく聞こえなかったり、途中で途切れ途切れになってしまうような挨拶であれば、かえって相手に失礼です。また、悲しみの涙をしてしまい、長々と言葉を述べるのは遺族側にも迷惑になります。もちろん、お悔やみの言葉を述べるのは自分だけではありませんので、「端的に、手短に話す」ことを徹底しましょう。
お悔やみの言葉の参考例
「この度は、思いがけないことでございました。さぞ、お力落としでございましょう。心からお悔やみ申し上げます。」
「この度は、ご愁傷のことと思います。さぞ、ご落胆なさったでしょう。」
「本当に残念でございました。全く思いがけないことで、言葉もないほどでございます。」
「私のような者にまでも、お目をかけてくださいまして、本当にお世話になりました。」
あくまで上記は一例ですので、故人との関係性や、贈りたい言葉をお伝えしましょう。
遺族の心に寄り添った言葉遣いを
弔問時、どなたが亡くなったかによって、言葉遣いにはかなり注意しなければなりません。たとえば、お年寄りを亡くしたお宅へは、「天寿をまっとうされたのですから、おめでたいと思って……」や「大往生でいらしたので、ご本人も満足でしょう。」など、弔問客が言うのは大変失礼なことです。これは遺族が使用する言葉であって、弔問客は「まだまだ長生きしていただきたかった。」というような言葉を添えるのが礼儀にです。
現在、最も多い死因は、病気によって病院で亡くなるケースです。長期療養の果てに亡くなった場合には、遺族側には看病疲れが見受けられることもあるでしょう。仮に遺族側から、「これで本人も楽になったでしょう。」などという言葉が出てきたとしても、「ご看病は、大変でいらしたでしょうね。」などといった労いの言葉をかけると良いでしょう。
他に考えられるケースとしては少し稀ではありますが、交通事故などの不慮の事故で亡くなられた場合や、警察の関与するような死亡の可能性もあります。事故死の場合は、内輪のみの葬儀になることも多いですが、もし弔問することになれば、事故の状況を無理やり聞き出したり、遺族への思いやりを欠いた言動は絶対にしてはいけません。どのような状況であっても、「遺族の気持ちに寄り添うこと」を忘れずに、言葉を贈ることが大切です。
弔問すべきかどうかの基準
故人と知り合いの人であっても、弔問に行くべきかどうか迷ってしまう人もいるかと思います。遺族が故人の交友関係を深く知らなかったり、ちょっとした手違いで連絡が行かなかったことで、不幸を人づてに聞いてしまったというケースであれば、なおさら悩んでしまいますよね。ここからは、弔問すべきかどうかを判断する上での基準についてご紹介していきます。
親しい友人の場合
親しい友人の場合、故人の元へ一刻も早く向かいたいと思うのは自然なことですし、弔問するべきです。訃報の知らせを聞いたら、すぐに葬儀会場もしくは遺族の自宅へ向かいましょう。もちろんこの際には事前連絡が必要です。電話で自分の名前と故人との関係を軽く説明し、必ず弔問に伺っても良いと遺族からOKをもらってから行きます。大切な友人を亡くしたことで、気が動転するのはわかりますが、基本的にアポイントなしに突然弔問へ行くのは失礼に当たるため気をつけましょう。
近隣の方の場合
近隣の方の場合、親しい間柄であったのならば、お通夜前に弔問へ行くことは不思議ではありません。むしろ、近所に住んでいてすぐに駆けつけられるのであれば、行く価値は十分にあるでしょう。この場合でも同様に、遺族から弔問に来ても良いと言われたら弔問ができます。まずは一報入れることをおすすめします。
一般的な友人や知人の場合
故人と特別仲が良かったわけではないけれど、知り合いではある場合も考えられます。結論から述べると、遺族から特に連絡がなかったとしても、弔いたい気持ちが少しでもあるのであれば、弔問には行くべきです。ただし、お通夜前ではなく、お葬式が終わった後にする方が良いでしょう。
遺族側からすると、弔問客に対応するのは労力のいることですが、自分の大切な家族を弔うために、足を運びたいと言ってくれる人の気持ちはありがたいはずです。「自分なんかが行っても……」という気持ちから、弔問すべきかどうか迷ってしまう人も、まずは「自分は故人にどうしてあげたいか」という気持ちをまずは見つめ直してみると良いでしょう。
会社関係の方の場合
会社関係の方の場合も弔問自体は可能です。会社の中でも特に親交が深かったり、お世話になった人であったということであれば、個人的に弔問することも検討しても良いでしょう。ただし、お通夜前の弔問ではなく、お葬式が終了してから伺うのが無難です。一方で、会社から代表して一名が、会社で準備した香典や供物を持参するケースもありえます。具体的にどうするべきか判断できない場合には、会社の人に確認しましょう。
葬儀後に亡くなったことを知った場合
遺族も故人の交友関係を全て把握している訳ではないため、お葬式が終わった後に故人が亡くなったことを初めて知る可能性もあります。そういったケースでは、いきなり遺族の自宅に押しかけたりせず、まずは「ご焼香をあげに行きたいのですが…。」と連絡をしてみましょう。そして、先方の都合に合わせ日取りを決めてから、後日改めて弔問します。
弔問の際には、落ち着いた服を身につけ、香典や供物を持参します。この時も長居はせず、お線香をあげてから、相手をいたわる気持ちを伝えて帰りましょう。なお、実際に足を運ぶのが難しい場合には、香典や供物を郵送で送ることも手段の一つです。
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弔問についてのまとめ
弔問のルール、マナーについてご紹介してきました。弔問は大切な人が亡くなった際に、自分の弔意を示す手段として重要な行為です。したがって、伺うタイミングや、状況によって取るべき行動が変わるため、一連の流れは把握しておくといざというときにスムーズに行動することができます。
一方で、どのような状況であっても、「必ず自分は弔問に行かなければならないし、行くべきである」と思いすぎるのも考えものです。根本的な考え方として、弔問は故人を弔う気持ちと、遺族への労りの気持ちを伝える場であるため、常に遺族のその時々の状況や、気持ちに寄り添った言動を心がけるべきです。弔問に伺いたい場合には、いきなり家に押しかけるのではなく、弔問にいきたいということを先方伝えるところから始めましょう。
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール