親族として法事に出席する時のマナー——服装・香典・ふるまいまで “自信が持てる” 完全ガイド
法事は、故人を思い、ご先祖を大切にする、家族にとって特別な時間です。
親族として参列する場合は、一般参列者より少し丁寧な立ち居振る舞いが求められるため、
服装はこれでいい?
香典はいくら包む?
親族のふるまいってどこまで意識すべき?
「親戚の中で間違えたらどうしよう…」
と不安になるのは当たり前です。
でも、どうか安心してください。
親族マナーは、本質さえ分かればとてもシンプルです。
完璧を求められる場ではなく、「丁寧に参列したい」というあなたの気持ちこそ何よりも尊い礼儀です。
この記事は、
親族 マナー/親族 服装/親族 香典/ふるまい 作法/参列 注意点
など、法事に必要なポイントをわかりやすく解説しつつ、
読んだあとに「もう大丈夫」と思っていただけるよう、
気持ちが前向きになる構成にこだわってまとめています。
INDEX
【1】親族として知っておくべき法事マナーの基本
親族は、法事の場で “家族の中心を支える存在” として見られることが多く、
そのため一般参列者より少しだけ丁寧な所作が求められます。
しかしそれは、難しい作法ではありません。
配慮・落ち着き・誠意
この3つさえあれば大きく間違うことはないのです。
時間は「早めがちょうどいい」
親族は式の準備や動線整備に協力することもあるため、
開始20〜30分前の到着が安心。
「間に合えばいい」ではなく、
“余裕を持って臨む” ことが親族としての優しさです。
携帯電話は “完全” マナーモード
バイブレーションすら音に聞こえる静かな空間です。
機内モードにしておくと確実。
遺族の動きを邪魔しない
法事は、僧侶・会場・親族・参列者…いくつもの動きが同時に進むため、遺族はとても忙しいものです。
・呼ばれたらすぐ動く
・座る位置は臨機応変に
・できることはさりげなく手伝う
これだけで「頼もしい親族」という印象になります。
写真撮影は基本NG
とくに法要中は控えます。
集合写真は会食の後に撮影することが多いため、施主に確認するのが最善です。
【2】親族の服装マナー|「丁寧」を纏った格好が正解
親族の服装は、一般参列者より “1段階フォーマル” を意識すると間違いありません。
特に初七日・四十九日・一周忌などの「大きめの法事」は丁寧さが求められます。
■ 男性の親族の服装
最適なのはブラックフォーマル(礼服)。
礼服(濃黒・光沢なし)
白ワイシャツ
黒ネクタイ(光沢なし・無地)
黒の靴下(くるぶし丈NG)
黒革靴(ストレートチップ推奨)
黒スーツでも参加できますが、
親族としては礼服が最も丁寧です。
● グレー・ネイビーは避ける?
三回忌以降なら許容されることがありますが、
親族は「黒一択」が安心。
● アクセサリーは原則なし
男性は時計のみOKですが、金属光沢が強いものは避けます。
■ 女性の親族の服装
女性は喪服(ブラックフォーマル)が基本。
黒のアンサンブル・ワンピース
黒パンプス(3~5cm・光沢控えめ)
黒ストッキング
アクセサリーは真珠のみ
親族は「黒スーツ・パンツスタイル」でも良いですが、
法事は比較的「柔らかい印象」が好まれるため、ワンピースがより無難です。
■ バッグ・コート
バッグは黒の布製・革製のシンプルなもの
冬のコートは黒であれば問題なし(入場前に脱ぐ)
■ 子どもの服装
子どもは過度に気にする必要はありません。
黒・紺・グレーのシンプルな服
ロゴや華美な装飾がないもの
親族であっても“子どもらしい落ち着いた服装”で十分です。
【3】親族の香典マナー|金額の目安と注意点
香典金額は、一般参列より少し高めになるのが親族の特徴です。
■ 親族 香典の相場(目安)
| 関係性 | 香典金額の目安 |
|---|---|
| 両親 | 3万円〜5万円 |
| 祖父母 | 1万円〜3万円 |
| 兄弟姉妹 | 1万円〜5万円 |
| 叔父・叔母 | 1万円〜2万円 |
| いとこ | 5,000〜1万円 |
※地域・家の慣習で大きく変わります。
■ 香典袋の書き方
仏式が多いので、法事では「御仏前」または「御香典」が一般的。
※四十九日までは「御霊前」
■ 新札は使わない?
法事では「不幸を予期していたと思われる」ため新札は避け、
使う場合は一度折り目を付けると安心です。
【4】親族としてのふるまい作法
親族の一番の役割は、
“遺族と参列者をスムーズに繋ぐこと”。
難しい作法はありません。
■ 焼香のマナー
焼香台の前では一礼
回数は宗派に合わせる(わからなければ周囲と合わせる)
背中を丸めず静かに動く
焼香は「所作の美しさ」より
“落ち着いた心”が見られています。
■ 会食でのふるまい
親族だからこそ配慮したいポイント。
● 盛り上がり過ぎない
● 故人の思い出をやさしく語る
● お酒はほどほどに
法要の締めくくりを乱さないよう適量で。
【5】親族が気をつけたい参列の注意点
親族は「式の流れを乱さない存在」であることが理想です。
■ 受付は必ず行う
香典・記帳は親族でも必要です。
■ 座る位置は上座になることが多い
施主から案内されるため基本は従います。
■ トラブル時の対応
子どもが泣いたら一旦退席
体調不良は無理をしない
周囲への配慮が最優先
【6】親族としての“心のマナー”
実は、法事のマナーで最も大切なのは
「気持ちの整え方」です。
形より心が大切
作法の不安は誠意をもって行動すればOK
親族が丁寧にふるまうと場が穏やかになる
法事に参加するあなたの姿勢は、遺族にとって大きな安心と支えになります。
あなたが「失礼のないように」と気にかけている時点で、
すでに十分に礼儀正しく、誠実な親族です。
【7】季節別|親族コーデと気遣いポイント
親族は、法事の雰囲気づくりに大きく関わります。
季節に合わせた装いと気配りができると、
遺族にも参列者にも「さすが親族」と安心感を与えられます。
■ 春(気温差が大きい季節)
・羽織は黒・紺のシンプルなもの
・花粉症の人は黒マスク・予備のティッシュが安心
・靴が汚れやすい時期 → 事前に軽く磨いておく
春は感情が揺れやすい季節でもあるため、
穏やかで落ち着いた表情を意識するだけで場が和みます。
■ 夏(暑さとの戦いは“礼儀”に直結)
法事中に汗が滴ると、どうしても周囲が気になります。
夏の親族 服装は「清潔感」が最重要
・半袖ワイシャツはOK(ジャケットは必須)
・無香料の制汗剤・汗拭きシートはマナーの一つ
・ストッキング(女性)は暑さ対策用の薄手でOK
熱中症になると式を中断してしまうこともあるため、
水分補給はむしろ積極的に行うべき作法です。
■ 秋(滑りやすさに注意)
落ち葉と雨で滑りやすくなり、
転倒 → 服が汚れる → 式を乱してしまう
というトラブルが増える季節。
・靴底のグリップをチェック
・暖かさより「動きやすさ」優先
・小さめの折りたたみ傘を持つと好印象
■ 冬(防寒は“参列者への思いやり”)
寒さで震えると集中できず、姿勢も乱れがちです。
・黒のコート・マフラーは問題なし
・会場に入る前に外套を脱ぐ
・カイロは多めに(腰・背中が有効)
・女性はタイツの重ねばきもOK(黒なら問題なし)
冬は体調を崩す人が多いため、
「無理をしない」ことも親族の重要な判断です。
【8】宗派別|親族が知っておくと安心の作法
法事は宗派によって細部が異なります。
しかし、親族が完璧に知る必要はありません。
“知っていれば心に余裕が生まれる”
そのために押さえておきたいポイントだけをまとめます。
■ 仏式(最も一般的)
・合掌の手は胸の前で
・焼香の回数は宗派により異なる(周りに合わせるのが正解)
・数珠は左手で持ち、右手と合わせる
仏式は、周囲の動きに合わせれば大丈夫。
動作の綺麗さより心の落ち着きが重視されます。
■ 神式(神道)
・焼香ではなく「玉串奉奠」
・右回りに回して根元を祭壇へ
・二礼二拍一礼が基本
親族は前列に座ることが多いですが、
神職の動きを見本にすると確実です。
■ キリスト教式
カトリック:十字のしるし
プロテスタント:合掌をしない・黙祷
いずれも焼香なし。
式の進行に従うだけで問題ありません。
【9】法要の流れと親族が気をつけたい動き方
親族 マナーとして、
“式の流れを理解しておく”ことはとても心強い武器になります。
一般的な法要(四十九日・一周忌など)の流れは以下の通りです。
施主挨拶
開式
読経
焼香(参列者 → 親族 → 施主)
閉式
墓前での納骨(行う場合)
会食(お斎)
それぞれの場面で、親族としての役目があります。
■ 開式前
・参列者へ軽い案内
・席順の確認
・遺族がバタついている場合は手を貸す
■ 読経中
姿勢を整える
物音を立てない
スマホは完全オフ
■ 焼香
親族は後の方で行うことが多いです。
慌てず、周囲の動作を見てから進むと安心。
■ 閉式後
・移動誘導を手伝う
・高齢者に寄り添う
・会食の席では場を整える役へ
親族が落ち着いて動くと、
全体がスムーズに進むのが不思議なくらいです。
【10】親族が気をつけたいトラブル時の対応
法事では、小さなトラブルが起きることがあります。
しかし、親族が冷静に動けば、ほとんどが大事に至りません。
■ 子どもが泣く
→ すぐ席を立ち、廊下や外で落ち着かせる
親族の子なら、周囲が助けてくれることも多いです。
■ 体調不良
→ 無理をしない・施主に一言伝えて退席
倒れると式が中断するため“勇気ある離脱”も大切。
■ 雨や風で服が濡れた
→ ハンカチでポンポンと軽く押さえる
焦らず、清潔感を残すのがポイント。
■ 遅刻しそう
→ 必ず施主か親族代表に連絡
法要中なら入室を待つのが正解。
【11】親族としての“印象が良くなる言葉選び”
法事では、たった一言が遺族の心を支えることもあります。
■ 遺族への声かけ
「大変でしたね。どうかご無理なさらず」
「今日お会いできてよかったです」
「また何かあれば声をかけてくださいね」
過度に踏み込まない、やさしい言葉が最適です。
■ 参列者への声かけ
「今日はお越しいただきありがとうございます」
「寒い中ご足労をおかけしました」
親族がこうした言葉をかけると、
遺族も非常に助かります。
【12】法事後の親族のふるまい
法事は「終わったらそれで終了」ではありません。
■ 施主への労い
「今日はお疲れさまでした。無事に済んでよかったですね」
一言あるだけで施主の心は軽くなります。
■ 会食後の後片付け
会場のスタッフが対応しますが、
親族として少し手を貸すと非常に好印象。
■ SNSの利用は控える
写真・文章・感想など、
法事に関する投稿は絶対に控えましょう。
【13】親族として参列する意味
親族として法事に出席することは、
「義務」や「ルール」をこなす行為ではありません。
故人への感謝
家族の絆をつなぐ役割
子どもたちへの文化の継承
遺族への精神的な支え
親族の存在は、
法事という儀式の「雰囲気」と「意味」を支える根幹です。
あなたが丁寧に参列しようとしている姿勢そのものが、
すでに“大切な供養”になっています。
【14】まとめ|親族マナーは「心」を整える作法
■ 親族 服装の基本
・ブラックフォーマルが最適
・黒・白・無地・光沢なし
・清潔感が最強のマナー
■ 親族 香典のまとめ
・金額は一般参列よりやや多め
・御仏前/御香典(四十九日までは御霊前)
・新札は折り目をつける
■ ふるまい 作法
・落ち着き・控えめ・誠意
・焼香は周囲に合わせれば良い
・遺族と参列者の橋渡し役を意識
■ 参列 注意点
・到着は20〜30分前
・受付は必須
・無理はしない(体調最優先)
■ 最後に:あなたは“すでに十分な親族”です
ここまで読んでくださったということは、
「失礼があってはいけない」「丁寧に参列したい」
というまっすぐな気持ちがあるということ。
その姿勢だけで、
あなたはもう立派な親族としての役割を果たしています。
どうか安心してください。
あなたのその気遣いは、必ず遺族と故人に届きます。
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