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神道の法事【霊祭・式年祭】日程早見表&図解付き!準備とマナーの知識

Sep 28 2022

神道の法事【霊祭・式年祭】イラストと図解、便利な日程早見表で法事の流れや準備を分かりやすく解説!お供え物(神饌物)の並べ方、返礼品やのしの書き方、神主へのお礼の費用や金封袋、服装や作法のマナーを全解説!これで遺族も参列者も法事の準備は完璧!

「神道では法事をするの?」

「仏教の法事とは何がどう違うの?」

「いつ、どんな準備をしたらよいの?」

神道に関しては、神葬後の知識やマナーに戸惑う方が多くいらっしゃると思います。

NHKが2018年10〜11月に18歳以上を対象に信仰している宗教に関して世論調査を実施したところ、アンケート回答の結果は次のとおりです。

宗教 2008年 2018年
神道 3% 3%
仏教 33% 30%
キリスト教 1% 1%
その他 1% 1%
無宗教 61% 62%
無回答 1% 2%

引用:NHK 文研ブログ

神道は日本固有の宗教にもかかわらず、日本では多くの人が仏教による葬儀や法事・法要を執り行っているため、神道の儀式に関してはほとんど認知されていません。

「仏教の法事についてなら、少しは分かるんだけど…」という方にとっては、次のような名称の違いが分かるだけでも、理解しやすいのではないでしょうか。

項目 神道 仏教
葬式 神葬祭 葬儀
葬式後の儀式 霊祭 法事・法要
祥月命日の儀式 式年祭 年忌法要
会食 直会

(なおらい)

お斎

(おとき)

このように、神道ではお葬式(神葬祭)が終わると、仏教の『法事』と同じように、『霊祭(れいさい)』や『式年祭(しきねんさい)』という行事が執り行われます。

それでは、神道の『霊祭』と、仏教の『法事・法要』とでは、具体的にどのような違いがあるか、ご存知でしょうか?

宗教 葬式後の儀式の役割
神道 家の守護神になって子孫を守ってもらう
仏教 仏教 故人を偲んで冥福を祈る

(仏法に触れる)

神道では、亡くなった故人は『あの世』と呼ばれる極楽浄土や天国へは行きません。

見守ってくれる故人へ感謝の気持ちを伝えるのが神道の法事【霊祭・式年祭】です。

そのため、仏教の法事とは日程や儀式の流れも違えば、準備の仕方や作法などにも相違があり、注意が必要となります。

「法事でのお供え物はどんな物をどうやって並べるの?」

「神主への祭祀料や、参列時の玉串料はいくら?」

「神主へのお礼の袋や不祝儀袋の表書きはどう書くの?」

作法やマナーの知識となると、難しいことのように感じるかもしれませんが、どうぞご安心ください。

この記事では、神道の法事【霊祭と式年祭】の準備方法や作法マナーの知識について、一覧表やイラストによる図解によって誰にでも分かりやすく解説いたします!

遺族や親族のみならず、参列者として法事へ列席される方にも便利な『よくある質問』も掲載していますので、すぐに悩みを解消したい方にも必見の内容ですよ。

どうぞ最後までお目通しのうえ、お役立てください。

神道の葬儀について必要な知識や仏式との違いを理解し、より知識を深めたい方は「神道の葬式【神葬祭】で行われる儀式の意味|流れ~作法まで完全解説」の記事もぜひご覧ください。

INDEX

01
神道の法事【霊祭・式年祭】の意味と役割
02
神道の法事【霊祭・式年祭】の流れ
03
神道の法事【霊祭・式年祭】の準備
04
神道の法事【霊祭・式年祭】で知っておくべき3つの作法
05
神道の法事【霊祭・式年祭】の種類と日程早見表
06
神道の法事【霊祭・式年祭】の相場費用
07
神道の法事【霊祭・式年祭】に関してよくある質問
08
神道の法事【霊祭・式年祭】を依頼する方法
09
まとめ

神道の法事【霊祭・式年祭】の意味と役割

神の存在を信じて敬うことと、ご先祖様を大切にする神道では、法事にあたる儀式のことを『霊祭(れいさい)』や『式年祭(しきねんさい)』と呼んでいます。

信仰の特徴 意味
八百万の神

(やおよろずのかみ)

海や山などの自然、天候などの自然現象など、あらゆるものに神が宿るという思想がある。
敬神崇祖

(けいしんすうそ)

神を敬い、祖先を崇めることを大事にする。

神道で『霊祭』を度重ねるのは、故人の霊威が高まり、家の守護神になるといわれているためです。

命日を迎えると、『式年祭』によって、日頃の感謝の気持ちを形にして、神へ祈りを捧げる機会へと繋がります。

つまり、神道の法事である『霊祭』『式年祭』には、親から子へ、感謝や絆の大切さを伝え、美しい心と和の精神を育む役割があることを知っておきましょう。

仏教の法事との違い

項目 神道 仏教
葬式後の儀式 霊祭(霊前祭・祖霊祭) 法事・法要
儀式の役割 家の守護神として崇めて子孫を守ってもらう 故人を偲んで冥福を祈る(仏法に触れる)
依り代 霊璽 位牌
祥月命日 式年祭 年忌法要
会食 直会(なおらい) お斎(おとき)
忌明け 五十日祭 四十九日忌

【神道の霊祭(または式年祭)+直会】

= 【仏教の法事=法要+お斎(おとき)】

『神道の霊祭』と『仏教の法事』の違いは、上記の式で覚えておきましょう。

法事とは『法要』の後に『お斎』と呼ばれる会食を含めた仏教の行事のことをいい、神道では、『直会』を含めた『霊祭』『式年祭』を執り行います。

また、忌明けとなる五十日祭の『まつりあげ』までを『前霊祭』、百日祭以降を『祖霊祭(それいさい)』とも呼ぶため、神道ではさまざまな名称の意味を知っておくと安心です。

神道の法事【霊祭・式年祭】の流れ

神道は地域に根付く民族宗教のため、神社によって儀式や作法に違いがあります。そのため、遺族は事前に神社から流れや作法を学び、参列者は遺族に習うと失敗がなく安心です。

たとえば、玉串奉奠では『二礼二拍手一礼』が一般的ですが、神社によっては『二礼四拍手一礼』で行うケースなどがあります。

一般的な霊祭や式年祭の流れをご紹介しますので、遺族の方は行事の前に、神職へ流れや作法の相違を確認するようにしましょう。

(1)修祓の儀によって頭を下げてお祓いを受ける

(2)神主に続いて拝礼する

(3)神主が献饌によりお供えをする

(4)神主による祭詞の読み上げ

(5)玉串奉奠と拝礼

(6)神主が神前のお供え物を下げる

(7)一同拝礼により終了

(8)直会により会食を行う

(9)遺族の代表による挨拶

(10)参列者へ引き物や手土産を手渡す

二礼二拍手一礼の方法は下記動画でもご参考頂けます。

動画引用元:参拝の作法(二拝二拍手一拝)神青協チャンネル (神道青年全国協議会)

神道の法事【霊祭・式年祭】の準備

霊祭や式年祭にあたっては、次の7つの手順を踏まえて準備を整えると、二度手間にならずスムーズに支度ができます。

(1)霊祭・式年祭の日程の決定

(2)会場と会食場所の決定

(3)霊祭・年祭案内(例文紹介)

(4)引き物の準備と熨斗(のし)の書き方

(5)お供え物の準備(神饌物)

(6)お墓の掃除と点検

(7)服装(喪服)と持ち物の準備

霊祭・式年祭の日程の決定

最初に、お付き合いのある神社へ事前に連絡をして、霊祭や式年祭の日程を相談して決めましょう。

この際、神職へ食事を召し上がるかどうか、『御膳料』の準備が必要かどうかを確認しておくと、後々の祭祀料の用意で戸惑わずにすむので安心です。

御膳料の手渡し方やマナーについては、『御膳料とは?相場と渡し方と注意点とマナーを解説!』の記事で解説していますので、神主様へ失礼のないよう、事前にお目通しください。

スケジュールは親族や参列者が集いやすいよう、本来の日程が平日となる場合、直前の週末や祝日などが選ばれやすいです。

遠方から足を運んでくださる方や、仕事などで忙しい方の都合も考慮して、なるべく多くの人が集まりやすい日取りにすると、参列者にとっても安心です。

なお、お付き合いのある神主様がいない場合は、ご膳料やお車代が不要な明瞭価格の『やさしいお坊さん』で神職の派遣手配が可能なため、どうぞお気軽にご連絡ください。

会場と会食場所の決定

自宅や葬儀社の斎場、町内会館など、霊祭や式年祭を執り行う場所を予約します。

仏式では火気やお焼香やお線香を使用するため、法事の場所を選びにくい反面、神道ではこれらを使用せず、ホテルなどの施設も利用しやすいことがメリットです。

会食の席となる直会を踏まえて、親族や参列者が喜ぶ場所を検討すると、多くの方に評判を得られるため、ぜひより良い場所を検討なさってください。

なお、自宅での霊祭や式年祭のほか、飲食店などを利用する際は『駐車場の確保』に注意しましょう。

霊祭・年祭案内(例文紹介)

霊祭や式年祭の日程が決まったら、早めに親族や参列者へ向けて、案内状を送ります。案内方法による例文をご紹介しますので、文面に迷う方はぜひ参考になさってください。

(1)往復ハガキや手紙の場合

(2)メールやSNSの場合

(1)往復ハガキや手紙の場合

謹啓 (季語)の候 皆様には益々ご清祥のことと拝察申し上げます

このたび 亡(続柄)(名前)の(〇〇祭)をいたしたく存じます

つきましては左記のとおり相営みたく存じますのでご多忙中誠に恐縮ではございますがご参列賜りますようお願い申し上げます

敬白

日時 〇年〇月〇日( )〇時〇分より

場所 〇〇斎場

住所 〇〇県〇〇市〇〇〇〇

   電話 〇〇(〇〇)〇〇

以上

〇〇年〇月

(施主住所)

(施主電話)

(施主名前)

なお霊祭後は別席にて粗餐を差し上げたく存じます

お手数ではございますが〇月〇日までにご都合をお知らせ下さい

(2)メールやSNSの場合

〇〇様

(季語)の候 貴殿におかれましては

益々ご清祥のことと拝察申し上げます

このたび 亡(続柄・名前)の(〇〇祭)をいたしたく存じます

つきましては以下のとおり相営みたく

ご多忙中誠に恐縮ではございますが

ご参列賜りますようお願い申し上げます

当日はお気軽に平服にてお越しください

日時 〇年〇月〇日( )〇時〇分より

場所 〇〇斎場

住所 〇〇県〇〇市〇〇〇〇

   電話 〇〇(〇〇)〇〇

なお霊祭後は別席にて粗餐を差し上げたく

お手数ではございますが〇月〇日までに

ご都合をお知らせ下さい

(施主住所)

(施主電話)

(施主名前)

引き物の準備と熨斗(のし)の書き方

霊祭や式年祭にあたっては、参列者へのお礼の品物を用意することがマナーです。

引き物は、3,000〜5,000円程度の商品を選びます。定番のカタログギフトのほか、お菓子や食品セットなど、もらって嬉しい商品が人気のため、一例をご紹介いたします。

(1)カタログギフト

(2)お菓子

(3)食品セット

(1)カタログギフト

DEAN&DELUCA ギフトカタログ チャコールコース 4,180円

グルメや食品の掲載数にこだわったカタログギフトは贈られた人からの評判も高く、近年は女性を中心に人気の『DEAN & DELUCA』のカタログギフトもあります。

(2)お菓子

とらや 小形羊羹 10本入 3,240円

デパートでも人気のある定番の和菓子は返礼品においてたいへん喜ばれます。お菓子を贈る場合は、『個包装で賞味期限の長い商品』を選ぶようにしましょう。

(3)食品セット

お茶漬けセット ギフト 高級食材 3,980円

高級なお茶漬けギフトは、ワンランク上の商品を選びたい方に最適です。返礼品では「自分も食べてみたい!」と思う商品を選ぶと、相手に真心が伝わります。

熨斗(のし)紙 東日本 西日本
水引 黒白5本結び切り 黄白5本結び切り
表書き 「志」「偲び草」「偲草」「五十日祭 偲び草」「初盆志」など

熨斗紙の水引は関東などの東日本と、関西などの西日本で水引の色が異なるため、地域に適したものを選んでください。水引の下にはフルネームで施主の名前を記入します。

なお、熨斗紙はさまざまな種類がありますが、神道では『無地の白』となり、蓮の柄は仏式用となるため注意しましょう。

お供え物の準備(神饌物(しんせんもの))

神道におけるお供え物では、順番と位置が定められているため、次のイラスト図と一覧表を参考に用意するとスムーズのため、どうぞ参考になさってください。

順序 種類 お供え方法
1 洗米をお皿へ盛って中央の奥へ供える
2 瓶子(へいし)という容器へ清酒(日本酒)を御神酒(おみき)として入れる(焼酎でも可)
3 小餅または鏡餅(白い大福餅などでも可)
4 お頭付きの鯛が一般的(真鯛が最良だが金目鯛や他の魚でも可)
5 乾物 昆布・わかめ・ひじき乾麺など(袋物や箱物でも可)
6 鶏肉ではなく卵で代用する
7 野菜 旬の野菜を中心にニンニクや玉ねぎなど臭いが強いものを避ける
8 果物 旬の果物を中心に傷みにくい果物がよい
9 お菓子 団子やせいべいなどの和菓子がよい
10 水は水玉(水器)に入れる
11 食卓塩ではなく海水から作られた天然の粗塩を小皿へ盛る

神道では米・塩・水といった基本的なお供えのほか、海の幸や山の幸をお供えします。牛肉や豚肉など、四本足の動物は避けなければならないため、ご注意ください。

お墓の掃除と点検

墓前で儀式を行う際や、儀式の後にお墓参りをする場合は、次の5つの手順でお墓の掃除と点検を一緒に行うと手間を省けてスムーズです。

(1)草むしりや植栽の剪定をする

(2)玉砂利を水洗いしてザルで乾かす

(3)墓石や墓誌や八足台の汚れを柔らかいスポンジで洗い落とす

(4)墓石に歪みや破損がないか、目地が傷んでいないかどうか確認しながら雑巾拭きをする

(5)花立てを洗って損傷がないか確認する

万一のトラブル発見時は、霊祭や式年祭に間に合うよう、すぐに措置を施すことが安心に繋がります。

やさしいお葬式』では、お墓のトラブルにも対応しており、お見積の取得は完全無料です。しつこい営業行為などは一切行いませんので、お気軽にお問い合わせください。

服装(喪服)と持ち物の準備

神道では通常、一年祭までは喪服を着用しますが、神葬祭での『正喪服』に対して、法事相応の行事では『準喪服』の着用で構いません。

光沢のない漆黒の喪服で、男性ならブラックスーツ、女性ならアンサンブル・ワンピースといった服装です。

参列者の立場では、案内状で『平服でお越し下さい』と記載されていたら、グレーや紺などのラフな『略喪服』となりますが、案内がない限りは喪服での参列が無難です。

持ち物に関しては、次の5つを事前に用意しておきます。具体的な市販商品もご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。

(1)セレモニーバッグ

(2)御祭祀料や不祝儀袋を包む袱紗(ふくさ)

(3)無地の白いハンカチ

(4)扇子やひざ掛けなどの季節用品

(5)女性は最小限のメイク用品と替えのストッキング

(6)サブバッグ

(1)セレモニーバッグ

プレックス ブラック フォーマルバッグ 3,100円(定価4,200円)

女性は黒いマットな質感の手提げのフォーマルバッグが一般的です。男性は手ぶらが多く、所持するなら小脇に抱えられるため、黒いセカンドバッグやスクラッチバッグが最良です。

(2)御祭祀料や不祝儀袋を包む袱紗(ふくさ)

古典袱紗 正絹 ちりめん 木箱入 3,980円

遺族は風呂敷タイプを用意しますが、『台付き袱紗』なら袋がズレにくいためオススメです。参列者は札入れタイプの『金封袱紗』を選ぶと、取扱いが便利で重宝します。

袱紗の包み方は『袱紗とは?お葬式にふさわしい袱紗の色から包み方まで完全解説!』の記事で紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

(3)無地の白いハンカチ

ハンカチ ホワイト 男女兼用 綿100% 3枚セット 999円

ハンカチは黒でも構いませんが、神道らしい白いブロード生地がオススメです。カジュアルなタオルハンカチや絵柄入りのハンカチは避け、ワンポイントでも内側に折って隠します。

(4)扇子やひざ掛けなどの季節用品

HAVILAH MODE 男女兼用 扇子 1,180円

お墓などへの外出に向けて、夏なら黒い扇子、冬なら黒いショールなど、喪服に馴染む季節用品も用意しましょう。カイロは衣服貼付用や靴用など、隠すタイプを利用してください。

(5)女性は最小限のメイク用品と替えのストッキング

グンゼ サブリナ アクティブフィット ストッキング3足組 710~1,036円

霊祭や式年祭は薄化粧が基本のため、ファンデーションとリップといった最小限のメイク用品を持参します。ストッキングは20〜30デニールの透け感があるものを選んでください。

(6)サブバッグ

縦型 フォーマル サブバッグ マチ付き A4対応 日本製 2,995円

季節用品のほか、折り畳み傘やタオル類の収納にあたっては黒いサブバッグがあると役立ちます。

神道の持ち物では『数珠が不要』となり、携帯するのは失礼にあたりますので、必ずご自宅へ置いてお出かけください。

神道の法事【霊祭・式年祭】で知っておくべき3つの作法

親族ならではの礼儀マナーとして、知っておきたい3つの作法をご紹介します。周囲へ失礼にならないよう、事前にしっかりと作法を覚えておきましょう。

(1)手水(ちょうず)の作法

(2)玉串奉奠(たまぐしほうてん)の手順

(3)お墓参りの方法

手水(ちょうず)の作法

(1)軽くお辞儀をする

(2)柄杓(ひしゃく)を右手で持ち、桶のご神水を満杯にすくい、1/3の量の水を左手にかける

(3)柄杓を左手に持ち替えて、1/3の量の水を右手にかける

(4)再び柄杓を右手に握り、左の手のひらへ水を注ぐ

(5)注いだ左手の水を口にふくんで、軽くすすぐ

(6)1割程度の水を残して、再度、左手に水をかける

(7)柄杓の柄を両手で持ち、柄が下側になるように手前へ倒して柄杓を立て、残り水で持ち手部分に水を伝わせて洗い流す

(8)柄杓を伏せて置き場へ戻す

手水の作法はお葬式に関わらず、大事なしきたりです。神社への参拝では、鳥居をくぐったらまず、手水舎で自身を清めるようにしましょう。

上記の流れは下記動画でも確認できますので、ぜひご参考ください。

動画引用元:手水の作法|神青協チャンネル (神道青年全国協議会)

玉串奉奠(たまぐしほうてん)の手順

(1)順番がきたら祭壇へ向かって歩き、喪主や遺族へ向かって一礼する

(2)玉串を持った神主や葬儀スタッフの前に歩み寄って一礼する

(3)右手は親指を玉串の茎の根元の下にして、上から被せるように持ち、左手は枝葉を下から支えるようにして両手で受け取る(右手が上向き・左手が下向きとなる)

(4)玉串を胸の高さに持ち、玉串を乗せる玉串案まで歩み寄って祭壇へ向かって一礼する

(5)玉串の根元を持つ右手を手前にして玉串を縦にする

(6)玉串の根元を左手に持ち替える

(7)玉串の根元が祭壇側へ向くように右回りに半回転させて軽く頭を下げて玉串へ拝む

(8)玉串の根元を祭壇に向けて玉串案の上に置く

(9)祭壇のある正面を向いたまま一歩下がる

(10)音を鳴らさないように拍手をする『忍手(しのびて)』により、二礼二拍手一礼を行う

(11)喪主や遺族へ歩み寄り、一歩下がってから一礼をして席に戻る

玉串とは、人の心や神様が宿りやすい植物の『榊』に『紙垂(しで)』と呼ばれるジグザグに折られた紙を麻紐で取り付けた神具です。

お葬式のみならず、玉串に真心を込めて参拝するのが神事や祭典で欠かせない作法のため、手水の作法ともども覚えておきましょう。

玉串奉奠の手順は下記動画もご参考ください。

動画引用元:玉串の作法|神青協チャンネル (神道青年全国協議会)

お墓参りの方法

お墓参りでは、五十日祭まで『しのび手』により、拍手で音を鳴らさないことが基本ですので、ご注意ください。

(1)榊を供える(玉串を供える)

(2)ロウソクに火を灯す

(3)神饌をお供えする(中央:米→左:水→右:塩)

(3)二礼二拍手一礼で参拝をする

神道の法事【霊祭・式年祭】の種類と日程早見表

霊祭の種類 時期(数え方に注意) 内容

翌日祭

神葬祭の翌日 自宅の霊璽やお墓へお葬式を終えたことを報告する儀式。近年は省略するケースが多い。

十日祭

亡くなった日を含めて

10日目

遺族や近親者のみの少人数で執り行うか、省略する家庭も多いため、どのようにするかはお付き合いのある神職へ相談して決める。

二十日祭

20日目

三十日祭

30日目

四十日祭

40日目

五十日祭

(忌明け)

50日目 忌明けにあたり、親族や故人の友人・知人を招いて、合祀祭・埋葬祭とともに霊祭を行う。

百日祭

100日目 親族や故人の友人・知人を招いて、霊祭の後にお墓参りを行うが、五十日祭を執り行った場合は省略するケースが多い。

初盆祭

初めてのお盆 亡くなってから1年以内に初めて迎えるお盆のことをいう。

一年祭

亡くなった年を含めず

1年目

一年祭は重視され、親族や故人の友人・知人を招いて、霊祭を執り行うことが一般的。

二年祭

2年目 遺族や近親者のみの少人数で執り行うか、省略する家庭も多いため、どのようにするかはお付き合いのある神職へ相談して決める。

三年祭

3年目 親族や故人の友人・知人を招いて、霊祭を執り行うことが一般的。

五年祭

5年目

十年祭

10年目

二十年祭

20年目 遺族中心で霊祭を執り行う。二十年祭をもって、まつりあげとするご家庭もある。

三十年祭

30年目 遺族中心で霊祭を執り行う。まつりあげをしていない場合は三十年祭で行う場合もある。

五十年祭

(まつりあげ)

50年目 神道では基本的にまつりあげは五十年祭とされ、遺族中心で最後の式年祭を執り行う。

仏式では7日ごとに法事を行うのに対して、神式では10日ごとに霊祭(前霊祭)を執り行い、100日目及び新盆祭を過ぎると、式年祭(祖霊祭)を執り行います。

翌日祭

翌日祭とは、お葬式にあたる『神葬祭』の翌日にご自宅やお墓へ神職を招いて、葬儀が終わったことを報告する儀式です。

霊祭を行う際は、親族や故人の友人・知人などを招いて拝礼した後、『直会』と呼ばれる会食の席を用意して、参列者をもてなします。

近年は遺族や近親者のみの少人数で執り行うか、省略する家庭も多いため、どのようにするかはお付き合いのある神職へ相談して決めるとよいでしょう。

十日祭(毎十日祭)

十日祭とは、仏教の初七日法要にあたり、仏教では亡くなった日を含めて7日ごとに法事法要を執り行いますが、神道では亡くなった日は含めず、10日ごとに行います。

基本的に神道では、仏式の葬儀・告別式のように、繰り上げ法要や繰り込み法要を執り行いませんが、翌日祭と一緒に執り行うご家庭は多くあります。

そのため、一般的には毎十日祭は遺族や近親者のみで霊祭を執り行うか、省略することも多いため、お付き合いのある神職へ相談しましょう。

なお、一般的に霊祭は、十日祭の次は『五十日祭』とし、二十日祭・三十日祭・四十日祭の霊祭は省略するケースが多いです。

また、霊祭を省略する場合でも、お供えは普段の『日供(にちぐ)』より丁寧に行うようにしてください。

五十日祭・合祀祭・埋葬祭

五十日祭は、仏教でいう『四十九日忌』にあたり、忌明けの大事な日のため、親族や故人の友人・知人を招いて盛大に霊祭を執り行います。

【事前に準備するべき4つの事項】

(1)神葬祭に参列いただいた方へのお香典返しを五十日祭の翌日に届くように、事前に着日指定で贈る。

(2)神葬祭で使用した仮の霊璽と仮祭壇から末永く使用するため、霊璽と祖霊舎を用意する。

(3)神職へ五十日祭のスケジュールを相談し、日程が決まったら親族や故人の友人・知人へ案内を行い、直会による会食の席を準備する。

(4)埋葬先の墓地へ墓石の上部が角垂状になったトキン型のお墓を用意する。

(お墓の準備が間に合わない場合は後日でも構わない)

自宅へ神職を招いて『合祀祭』により祭詞を読み上げてもらい、仮祭壇とお葬式で使用した仮の霊璽から、末永く使用する霊璽へと遷霊し、祖霊舎へとお祀りをします。

お墓の準備ができている場合は、『埋葬祭』で遺骨を埋葬しますが、準備が間に合わない場合は、後日でも構いません。

五十日祭が終わると、『清祓いの儀』によって、祓詞(はらいことば)の奏上をして、神棚封じを行っていた白い紙を取り除き、神棚を開放します。

百日祭

百日祭は、自宅や会館などへ神職や親族や故人の友人・知人を招いて霊祭を執り行い、お墓参りと直会を行います。

五十日祭を執り行ったご家庭では百日祭を省略するケースが多いため、希望があれば神職へ次の一年祭を重視したい旨を伝えて相談するとよいでしょう。

初盆祭・新御霊祭

初盆祭とは、亡くなってから1年以内に初めて向かえるお盆にあたり、忌明け以降に初めて向かえる仏教の初盆とは時期が異なる場合があるため、ご注意ください。

お盆の時期は地域によって異なり、8月13〜16日、もしくは7月13〜16日のどちらかになります。

【事前に準備するべき4つの事項】

(1)祖霊舎や神徒壇、お墓の掃除をする。

(2)初日の『迎え火』と、最終日の『送り火』のための木材と、素焼きのお皿や、金物などの容器を用意する。

(3)地域やご家庭によっては、『精霊棚(しょうりょうだな)』を祖霊舎や神徒壇の前へ用意して神饌物とナスやキュウリで精霊馬や精霊牛を作り、榊と一緒にお供えをする。

(4)白い無地の白紋天提灯(しろもんてんちょうちん)を準備して玄関や窓際へ飾る。翌年以降は家紋や絵柄の入った盆提灯を用意して、同時期にお盆のお祀りをする。

お盆については『お盆はいつから?お盆の期間からその準備、お盆の過ごし方まで徹底解説!』『お盆の期間はどれぐらい?地域によって異なる期間からお盆の過ごし方まで徹底解説!』で詳しくご紹介していますので、どうぞご参照ください。

一年祭・三年祭・五年祭・十年祭(式年祭)

仏教での一周忌は、神道では『一年祭』となり、大きな節目として、それまで『前霊祭』だった霊祭の儀式は『祖霊祭』という名称に変わります。

一年祭は神道でとても重視されているため、神職や親族や故人の友人・知人を招いて盛大に式年祭を執り行います。

服装は一年祭までは遺族も参列者も喪服を着用することが一般的ですが、参列者が平服でも構わない場合には、案内状に書き加えるようにすると親切です。

二十年祭・三十年祭・五十年祭(まつりあげ)

神道では最後の式年祭を『まつりあげ』と呼び、これは仏教でいう『弔い上げ』にあたります。

一般的にまつりあげは五十日祭ですが、近年は二十年祭や三十年祭でまつりあげとするご家庭も多いため、事前に家族や親族と相談しておくことをオススメします。

まつりあげの機会には、ご先祖と霊璽をまとめたり、後継者がいないお墓は永代供養をして墓じまいを行います。

墓じまいや永代供養墓に関しては、次の記事で流れや費用を詳しく解説していますので、どうぞ参考になさってください。

・『墓じまいとは?墓じまいの流れから費用の内訳・マナーまでを完全紹介!

・『永代供養料の料金相場は?永代供養の種類から料金相場まで徹底解説!

やさしいお葬式』では、全国の墓じまいや永代供養墓をご紹介を無料で承っています。契約条件などはなく、しつこい営業行為も行いませんので、お気軽にお問い合わせください。

神道の法事【霊祭・式年祭】の相場費用

立場 相場金額

遺族側

約3~5万円

参列者側

約1~5万円

神道における霊祭や式年祭の費用は、仏式の法事と同等となり、立場によって上記のとおり金額が異なります。

神主へのお礼の相場金額【遺族側】約3~5万円

金封袋 白無地
水引 黒白または双銀5本結び切り
表書き 御祭祀料・御祈祷料・御神饌料・御礼

神主へのお礼の相場金額は、約3~5万円となり、表書きは『御祭祀料』と書くのが一般的です。水引の下へフルネームもしくは、『◯◯家』と名前を書きます。

別途、『御車代』と『御膳料』(お食事を召し上がらない場合)という表書きで、それぞれ5千〜1万円程度の金額を白い封筒へ用意します。

お香典の相場金額【参列者側】約1~5万円

故人との関係 場金相額
両親 約3~5万円
兄弟姉妹 約1~3万円
祖父母 約1万円
一般親族 約1万円
友人・知人 約1万円

 

香典 東日本 西日本
金封袋 白無地 白無地
水引 黒白または双銀5本結び切り 黄白または双銀5本結び切り
表書き 御玉串料・御神前・御榊料

 

お供え物 東日本 西日本
水引 黒白結び切り 黄白5本結び切り
表書き 御供・奉献・奉納

不祝儀袋へは、水引の下へフルネームで名前を記載します。

お香典にあたる御玉串料の金額は故人との関係や年齢により異なるため、『法事・法要の香典相場はいくら?三回忌・七回忌・十三回忌と故人との関係別に解説!』の記事をご覧になり、参考になさってください。

神道の法事【霊祭・式年祭】に関してよくある質問

神道の法事では、さまざまな疑問がつきもののため、よくある質問をまとめました。どうぞ参考になり、今すぐ悩みを解消してください。

(1)霊祭や式年祭ではどんなお花を用意するべき?

(2)直会での遺族からの挨拶の文例は?

(3)参列者は忌明けを過ぎた式年祭なら平服でいいの?

(4)参列者として気を付けるべき霊祭や式年祭のマナーとは?

霊祭や式年祭ではどんなお花を用意するべき?

神道では榊が必須のため、他のお花をお供えしたい場合、神社によって見解が異なるため、まずはお付き合いのある神社へ相談しましょう。

なお、神社がOKの場合でも、神前には榊のみ、祭壇や祖霊舎や神徒壇の周囲へお花を飾るようにするのが無難です。

榊をベースに、白い百合や菊のほか、黄色や薄いピンクのカーネーションなどとし、赤など華美な色合いのお花は避けるようにします。

直会での遺族からの挨拶の文例は?

直会で遺族代表の挨拶の文例をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

(1)始めの挨拶

(2)終わりの挨拶

(1)始めの挨拶

本日はご多忙中のところ、(続柄・名前)の〇〇祭へご参列いただき、誠にありがとうございました。

故人も皆様のご厚意をさぞ喜んでいることと思います。

ささやかではありますが、食事の席を用意させていただきましたので、お時間のある限りごゆっくりとお過ごしくださいませ。

本日はどうもありがとうございました。

(2)終わりの挨拶

本日は誠にありがとうございました。

お陰様で無事に(続柄・名前)の〇〇祭を終えることができ、故人も皆様のご参列をさぞ喜んでいることと思います。

今後とも家族一丸となって精進して参りますので、変わらぬお付き合いのほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

本日はどうもありがとうございました。

参列者は忌明けを過ぎた式年祭なら平服でいいの?

案内状へ『平服でお越し下さい』と記載されていない限り、参列者は喪服での参列が無難で、周囲と違う服装だとマナー違反とみなされてしまうためご注意ください。

うっかり案内への記載を忘れてしまうご遺族もいらっしゃると思いますが、いざ参列してみて、周囲に習って次回以降は平服にするという思いやりが大切です。

参列者として気を付けるべき霊祭や式年祭のマナーとは?

霊祭や式年祭へ参列する際は、次の6つのマナーに注意し、お出かけ前の最終チェックとしても順番にご確認ください。

(1)遺族は直会の準備が必要なため案内への参加・不参加は早めに報告する。

(2)案内状へ『平服』と書かれていない限りは喪服で参列する。

(3)数珠は不要のため自宅へ置いて出かける。

(4)会食代を踏まえた不祝儀袋を袱紗に入れて持参する。

(5)開始時刻の10分前には着席できるよう早めに到着する。

(6)玉串奉奠の作法の手順をしっかりと覚えておく。

神道の法事【霊祭・式年祭】を依頼する方法

霊祭や式年祭に際しては、神主の手配が不可欠です。お付き合いのある神社がいない場合は、次の3つの条件を満たす紹介サイトを利用して、神職を手配しましょう。

【神職手配サイト比較の3つの条件】

・神道の手配に対応している

・有資格の神職を手配できる

・明瞭金額が提示されている

【オススメの神職手配サイト3選】

(1)やさしいお坊さん

(2)てらくる

(3)おぼうさんどっとこむ

やさしいお坊さん 43,000円

・神主の手配OK!

・神主へのお車代やご膳料は一切不要!

・お墓や相続関連など関連サイト多数有!

【やさしいお坊さんの口コミ】

・わからない事ばかりでしたが、お電話に出ていただいた方にわかりやすく説明していただいたので安心してお願いする事ができました。

・葬儀後の相談にも乗って頂き大変助かりました。つぎの法事もやさしいお坊さんにぜひ頼みたいです。

・支払いが明朗会計で安心して頼むことができました!親戚一同大満足でした。

口コミ引用先:やさしいお坊さん

てらくる 50,000円

・神主の手配OK!

・神主へのお車代やご膳料は一切不要!

・お墓やお仏壇など関連サイト多数有!

【てらくるの口コミ】

・感じの良い方がいらっしゃりスムーズな対応をして頂けただけでなく、宗教についての疑問にもお答えして頂き有難かった。

口コミ引用先:喪主ログ

おぼうさんどっとこむ 宗派指定なし45,000円

・神主の手配OK!

・神主へのお車代やご膳料は一切不要!

・僧侶手配専門サイト!

【おぼうさんどっとこむの口コミ】

初めてのことで不安もありましたが、電話対応して頂いたスタッフさんも細かく教えて頂きとても安心できました。

・費用がはっきりしていて安心して利用することができました。また今後も利用していきたい。

・日にち変更にも迅速に対応して頂き感謝しております。

口コミ引用先:おぼうさんどっとこむ|お客様の声

まとめ

1.神道の法事【霊祭・式年祭】の意味と役割

・霊祭や式年祭には、親から子へ感謝や絆の大切さを伝え、美しい心と和の精神を育む役割がある

項目 神道 仏教
葬式後の儀式 霊祭(霊前祭・祖霊祭) 法事・法要
儀式の役割 家の守護神として崇めて子孫を守ってもらう 故人を偲んで冥福を祈る(仏法に触れる)
依り代 霊璽 位牌
祥月命日 式年祭 年忌法要
会食 直会(なおらい) お斎(おとき)
忌明け 五十日祭 四十九日忌

2.神道の法事【霊祭・式年祭】の流れ

(1)修祓の儀によって頭を下げてお祓いを受ける

(2)神主に続いて拝礼する

(3)神主が献饌によりお供えをする

(4)神主による祭詞の読み上げ

(5)玉串奉奠と拝礼

(6)神主が神前のお供え物を下げる

(7)一同拝礼により終了

(8)直会により会食を行う

(9)遺族の代表による挨拶

(10)参列者へ引き物や手土産を手渡す

3.神道の法事【霊祭・式年祭】の準備

(1)霊祭・式年祭の日程の決定

(2)会場と会食場所の決定

(3)霊祭・年祭案内(例文紹介)

(4)引き物の準備と熨斗(のし)の書き方

(5)お供え物の準備(神饌物)

(6)お墓の掃除と点検

(7)服装(喪服)と持ち物の準備

4.神道の法事【霊祭・式年祭】で知っておくべき3つの作法

(1)手水(ちょうず)の作法

(2)玉串奉奠(たまぐしほうてん)の手順

(3)お墓参りの方法

5.神道の法事【霊祭・式年祭】の種類と日程早見表

霊祭の種類 時期(数え方に注意) 内容

翌日祭

神葬祭の翌日 自宅の霊璽やお墓へお葬式を終えたことを報告する儀式。近年は省略するケースが多い。

十日祭

亡くなった日を含めて

10日目

遺族や近親者のみの少人数で執り行うか、省略する家庭も多いため、どのようにするかはお付き合いのある神職へ相談して決める。

二十日祭

20日目

三十日祭

30日目

四十日祭

40日目

五十日祭

(忌明け)

50日目 忌明けにあたり、親族や故人の友人・知人を招いて、合祀祭・埋葬祭とともに霊祭を行う。

百日祭

100日目 親族や故人の友人・知人を招いて、霊祭の後にお墓参りを行うが、五十日祭を執り行った場合は省略するケースが多い。

初盆祭

初めてのお盆 亡くなってから1年以内に初めて迎えるお盆のことをいう。

一年祭

亡くなった年を含めず

1年目

一年祭は重視され、親族や故人の友人・知人を招いて、霊祭を執り行うことが一般的。

二年祭

2年目 遺族や近親者のみの少人数で執り行うか、省略する家庭も多いため、どのようにするかはお付き合いのある神職へ相談して決める。

三年祭

3年目 親族や故人の友人・知人を招いて、霊祭を執り行うことが一般的。

五年祭

5年目

十年祭

10年目

二十年祭

20年目 遺族中心で霊祭を執り行う。二十年祭をもって、まつりあげとするご家庭もある。

三十年祭

30年目 遺族中心で霊祭を執り行う。まつりあげをしていない場合は三十年祭で行う場合もある。

五十年祭

(まつりあげ)

50年目 神道では基本的にまつりあげは五十年祭とされ、遺族中心で最後の式年祭を執り行う。

6.神道の法事【霊祭・式年祭】の相場費用

立場 相場金額

遺族側

約3~5万円

参列者側

約1~5万円

7.神道の法事【霊祭・式年祭】に関してよくある質問

(1)霊祭や式年祭ではどんなお花を用意するべき?

(2)直会での遺族からの挨拶の文例は?

(3)参列者は忌明けを過ぎた式年祭なら平服でいいの?

(4)参列者として気を付けるべき霊祭や式年祭のマナーとは?

8.神道の法事【霊祭・式年祭】を依頼する方法

(1)やさしいお坊さん

(2)てらくる

(3)おぼうさんどっとこむ

神道とは無縁と思っていても、多くの日本人は「ご先祖様や故人に守られている」と感じることがあるのではないでしょうか。

人生では、お宮参り、七五三、受験や就職の合格祈願、商売繁盛、縁結び、初詣など、大切な日ほど神社を訪れて祈願するように、神道は生活と密着しています。

日本の風習やしきたり、季節行事を語るうえでも、神道の存在は欠かせません。

神道の法事【霊祭・式年祭】はあまり知られていませんが、この記事を通じて、ぜひ知識を学んでいただければ嬉しく思います。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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