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身内にご不幸が起こっていないだけで、日本中で毎日お葬式が行われている

Feb 08 2020

日本中では毎日お葬式が行われています。年間死亡者数は厚生労働省の調べで約137万人(平成30年)と言われ、これからも増加を続けていきます。大きすぎる数字のため、日常生活を送る一般の方には実感がありませんが、私たちは年々「多死社会」を感じており、将来のご家族のお葬式、終活サポートの必要性を強く感じています。電子版:日本経済新聞の用語検索でも「多死社会」の単語が掲載されています。葬儀やお墓の問題だけではなく、独居の孤独死の課題を避けることができないと記載されています。

 毎日お葬式が行われている現実:1日約3,700人の方のお葬式

年間137万人が亡くなるという事は、友引や式場などの関係もありますが、単純に1日約3,700人のお葬式が行われている計算になります。
例として、東京都では年間約12万人が亡くなると言われ、1日では約320人のお葬式が行なわれている計算です。現在だけでもこの状況であり、これからも死亡人口が増え続けることを考えるとやはり将来のお身内のお葬式を全く考えていないことはリスクになります。

 お葬式だけではなく、相続、お墓、孤独死などの問題も増える

死亡人口が増えると「お葬式の数が増える」ことになりますが、それ以外の人が亡くなることによって、行わなければならないことの課題数も増えることになります。例えば、相続手続きなどの親戚間の不仲などにより、手続きが進まない問題、税金負担の問題、お墓の相続、お墓じまい、独居でお住まいの高齢者が自宅で亡くなり、物件が事故物件になってしまったり、親戚や大家さんが後の手続きや費用を負担することになるなど、不安で時間も費用も掛かることが起こります。

一昔前までは「身内が亡くなってから」のことを考えること自体が悪いことという風潮がありましたが、今はご不幸なことであっても、将来起こり得ることを予測して事前対処を行わなければならない時代です。気持ちの問題だけではなく、費用も時間も掛かることなのです。

 

 将来の終活を考えることが1番のリスク回避

考えないようにして「いつかその日」を迎えてしまうことが、実は最大のリスクなのです。人は予想できないことが発生した場合、ストレスが通常時の何倍も感じてしまい、負荷が大きいほど冷静な判断ができなくなります。大切な家族が亡くなる事はおそらく「一番大きなストレスが掛かる時」ではないでしょうか。だからこそ、事前に備え調べて実行することが大事なのです。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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