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お百度参りとは?お百度参りの由来から方法、注意点まで徹底解説!

Feb 13 2021

お百度参りにはどのようなイメージがあるでしょうか?白装束の服装に裸足で神社に行き病気や恋愛成就を願う…といった印象ですが実際はどうなのでしょうか?本記事でお百度参りの作法や使用する「百度石」「百度紐」についてもご紹介します。

「お百度参り」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

例えば、時代劇やドラマの中でおばあちゃんや娘が熱心に神社にお参りして家族の病気の回復や恋愛成就を願っているというシーンがあります。神社や寺院に通って何か叶えたい願いを神様や仏様に聞き入れてもらおうとするのが、お百度参りです。そう聞くと、なんとなくイメージがわく人もいると思います。では、お百度参りとはどのように行うのでしょうか?

お百度参りは古来から日本各地で行われてきたメジャーな民間信仰ですが、なんとなく聞いたことはあるけれど決まりや作法は知らないという人も多いです。また、聞いたことがあっても、
「100回もお参りなんかできない」
「人目につかない時間帯に行わないといけないの?」
「白装束に裸足で行わないといけないって本当?」
など、ハードルが高く、大変なものだと思っている人もいるかもしれません。

そこで今回は、お百度参りについて詳しく解説していきたいと思います。

お百度参りの作法や手順、お百度参りをするときの注意点やお百度参りで使う「お百度石」や「お百度紐」などについても紹介していきますので、お百度参りに興味のある方は参考にしてみてください。

また、お百度参りだけではなく普通の参拝でも気をつけるべきマナーも説明しますので、お百度参りをする予定のない人でもぜひ読んでみてください。

お百度参りとは?

お百度参りとはどんな参拝方法なのでしょうか。まずは、お百度参りの意味やどんな歴史があるかお伝えします。

お百度参りとはなにか?

お百度参りとは、神社や寺院への参拝を100回くり返すことで願いを叶えるという民間に広まっている信仰の1つです。特定のご利益ではなく、普通の参拝では成就の難しそうな切なる願いを神仏に聞き入れてほしいときに行います。場所によっては「お百度を踏む」と言われる場合もあります。

お百度参りの参拝の回数は名前の通り100回とされていますが、重要なのは回数ではなく、神仏に願いを届けたいという強い気持ちです。では、どうして100回も参拝をするのでしょうか?

何度もくり返し参拝する理由は
●信仰の強さを示すため
●神仏と親しくなるため
●お参りが身につくことで参拝に集中し、雑念のない本心が神仏に届きやすくするため
●1つの願いをくり返し祈る過程で自身の心と向き合うため

など様々な考え方のためです。
時間も体力も使う大変なことなので、100回参拝をくり返す過程を修行と捉える考え方もあります。

そのため、自分の年齢と同じ数や、自分が決めた回数で行っても大丈夫です。たくさん参拝したから良いというわけではなく、心を込めて参拝し、祈願成就を強く願う気持ちが肝心です。

お百度参りの由来

お百度参りの始まりは氏神神社に100日続けて参拝する「百日詣」と言われています。氏神神社とは、同じ地域の住民が共同で神様を祀った神社です。氏神とは元は氏族の守護神を指す言葉でしたが、現在では地域住民で祀っている神様のことを氏神様と呼んでいます。

お百度参りは古くから様々な書籍にも記録が残っており、
●歴史書「吾妻鏡」 1189年(鎌倉時代初期)
●平経高の日記「平戸記」 1204年祇園
など昔から日本各地で祈願成就を願う方法として知られていたことがわかります。

ですが、100日間1日も休まず神社に通うのは難しく、願いによっては100日後まで待つ猶予がない場合もあります。そのため、百日詣よりも柔軟性の高い現在のお百度参りの形に変化しました。

お百度参りの方法

お百度参りに特別な参拝方法や複雑なルールはありません。ですが、神聖な場所(神社や寺院)で神仏に祈願成就を頼むために行うものなので、基本的な流れや注意事項は存在しています。お百度参りをスムーズに行うための準備やお百度参りを行う手順、方法について確認していきましょう。

1日100回にするか、100日間にするかを決める

お百度参りは
①1日に100回お参りする
②1回ずつ100日間お参りする
の2つのどちらかを自分で選んで行うことが出来ます。

どちらを選んでも効果は同じと考えられているので、自分にとって達成しやすい方法がおすすめです。

例えば、100日後では間に合わないような内容を祈願する場合や毎日参拝することができない距離にある場所で行う場合は1日に100回行った方が達成しやすいでしょう。逆に、近所にあって毎日通うことができる場合には100日間行う方を選ぶ人もいます。

ただし、注意してほしいのは「1度始めたら途中で途切れさせてはいけない」ということ。

天気が悪いとか、仕事が忙しいとか、体調を崩してしまったとか、理由は関係ありません。どんな理由があろうとも、1度始めたら1日も欠かしてはいけないとされています。これはどちらを選んでも同じことで、途中で途切れてしまったら始めからやり直しとなってしまいます。

では、100回参拝できない人はお百度参りが出来ないのでしょうか?

そんなことはありません。お百度参りで大切なのは回数ではなく、祈願成就を願う気持ちです。そのため、事前に自分が決めた回数や自分の年齢の回数だけ参拝するという方法があります。

ここで「途切れてはいけないと言っていたのに100回未満で終わらせていいの?」と疑問に思った人がいるかもしれません。たしかに、矛盾しているように感じますが、100回未満で途切れてしまった場合と自分で決めた回数で終わらせる場合の区別は、最初からその回数で終わりにすると決めていたかどうかです。

例えば、100回参拝しようと思っていて50回で止めてしまった場合は途中で止めてしまったことになりますが、最初から50回と決めていて50回で止めた場合は、お百度参りを達成できたと考えることが出来ます。

この違いを明確にするために、最初から自分で決めた回数で行おうと決めている人は、お百参りを始める前に「自分は○回参拝します」と神仏に宣言してから始めましょう。「お百度参りは自分で決めた回数で大丈夫」と明言している神社もありますので、100回よりも少なくて大丈夫か不安という方はそういう場所を選ぶと良いでしょう。

100回分のこよりかお賽銭を用意する

参拝回数のカウントに集中したり、数え間違って途中で終わったりしないように、下準備として"こより"(和紙を細く切ってねじって作った紐)やお賽銭を100個(もしくは自分が参拝すると決めた個数)用意します。

使い方はシンプルで、1回参拝するたびに1つずつ、他の人の邪魔にならない場所に置いて参拝した回数をカウントします。全部を置き終わったら終了ということが分かるのでお祈りに集中することが出来ます。

そのため、重要なのは物ではなくて個数なので、こよりやお賽銭だけではなく、小石や竹串などを代わりに使う人もいます。使うものに決まりはありませんが、全部置いても他の人の邪魔にならず、風に飛ばされない程度の大きさのものが無難です。

場所によっては、こよりやお百度紐(100本の紐の束※詳細は後述)が用意されていたり、お百度石(お百度参りの基点となる石※詳細は後述)にそろばんや札がついていたりします。

例えば神奈川県の亀ヶ池八幡宮の拝殿には石ではなく木製の「お百度参りの数え札」があるので、亀ヶ池八幡宮に参拝しようと思っている人は是非見てみてください。昔から多くの人が亀ヶ池八幡宮でお百度参りを行ってきた歴史を感じることが出来ると思います。

参拝する場所を決める

参拝する場所の選び方に決まりはありません。

●1日で行う場合⇒寺院の知名度やご利益で選ぶ
●毎日行う場合⇒通いやすさで選ぶ(近隣の氏神神社など)
上記のように自分が行う方法に合わせて選ぶのがおすすめです。

また、お百度石を1周すると1回の参拝とカウントされる宗教法人「辯天宗」の総本山如意寺や冥應寺、社殿の周りを1周すると参拝1回とカウントされる奈良県春日大社の末社「金龍神社」のように、決められた場所を回れば参道を往復しないでも1回参拝したことになる場所もあります。

お百度参りをする

準備が整ったら、さっそくお百度参りを始めましょう。お百度参りは、簡単に言えば普通のお参りの手順を100回くり返せばOKです。参拝の数え方は「鳥居や山門から入り、本堂に参拝し、鳥居や山門に戻る」を1回とします。お百度石がある場所ではお百度石と本堂の往復が1回にあたり、1日で行う場合は100往復、毎日行う場合は1往復ずつ100日続けるということになります。

人目を避けて行わなければいけないという風説もありますが、時間帯に決まりはありません。神社や寺院によっては参拝時間が決まっている場合もあるので参拝場所の迷惑にならない時間帯に行いましょう。

また、「白装束で裸足で行うことが望ましい」と考える人もいますが、服装も普通の普段着で問題ありません。乱れた格好や汚れた格好で行うのはダメですが、きちんとしていれば特別な服装を用意しなくても大丈夫です。逆に、裸足は怪我をする危険性が高いので、靴をちゃんと履いて安全に配慮した方が望ましいです。

【参拝時のマナー】
●鳥居や山門では最敬礼
●参拝時は手荷物をおろす
●清潔感のあるちゃんとした身なりで行う(整っていれば普通の服装でOKです)

【神社の場合】※場所によって変わる場合があります
●手水舎で手や口を清める
●参道は真ん中を避けて端を歩く(参道の真ん中は神様の通り道なので避けましょう)
●鈴を鳴らしてから二礼、二拍手、一礼
●複数の社殿がある場合は1番大きいところからまわる

【寺院の場合】※場所によって変わる場合があります
●鐘は仏様への挨拶なので最初につく(許可なくおこなってはいけません)
●献灯、献香は本堂に参拝する前に行う
●鈴を鳴らしてから合掌、一礼。下がる時にも一礼(拍手は行いません)
●敷居を踏まないでまたぐ(敷居を踏む行為は失礼にあたります)

お百度参りをする際の注意点

一般的なマナーを守っていれば特別なことはありませんが、気をつけてほしいことが3つあります。

お百度参り中は決して声を発しない

お百度参りは、願いが神仏に届くことを真剣に願うために行います。そのため、始めたら最後まで自分の願いのことだけを考えられるように、途中で声を発してはいけないと言われています。言い換えると、集中を乱す行動を慎み、祈ることだけに気持ちを向けましょうということです。

声を出すだけではなく、携帯を操作したり、別のことを考えたりすることもよくありません。参拝中は携帯の電源を切り、お祈りに集中できる環境を整えましょう。

不幸を祈ることはしない

お百度参りのご利益は決まっておらず、個々の祈りを神仏に届ける目的で行うため、一人ひとり内容は違います。ですが、だからと言って何を願っても良いというわけではありません。一般的には、病気の回復や遠方の家族の安全祈願など誰かの幸せを願うために行います。

●他人の不幸を期待する内容
●自分の努力で叶えることが望ましい内容
●欲望を満たすための内容
などは祈願する内容として相応しくありません。

お百度参りは、100回も必死で祈り続けることで成就を切望する願いを神仏に聞き入れていただくことを目的としています。神仏にお願いするのにふさわしい願い事であるかどうか、始める前によく考えてください。

願いがかなったらお礼参りをする

願いが叶ったら、必ず近いうちにお礼参りに行きましょう。お礼参りとは、神仏にお礼を言うためにお参りすることです。願いが成就したらできるだけ早く行く祈願した場所に行き、感謝を伝えることが望ましいとされています。

また、もし成就しなかった場合にも報告を兼ねてお礼参りを行いましょう。お礼参りでは、感謝の気持ちを込めてお賽銭を奉納することをおすすめします。

お百度参りでよく聞く「百度石」や「百度紐」とは?

お百度参りでは、お百度石やお百度紐というものを使うことがあります。これらはお百度参りをサポートするためのもので、神社や寺院によっては用意されている場合があります。

百度石とは?

お百度石とは、神社や寺院に設置されているお百度参りの基点となる石で、この石を参拝のスタートとゴールにすることができます。つまり、お百度石と本堂の往復で1回の参拝とカウントされます。

お百度石は鳥居の近くや参道に設置してあることが多く、様々な種類があります。往復した回数を記録するためにそろばん状のものや札がついているタイプや、自分で用意したこよりやお賽銭を置く場所が作られているタイプのものもあるので、自分が参拝しようと思っている場所にお百度石があるかどうか調べてから始めるとよいでしょう。

百度紐とは?

お百度紐とは、参拝の回数をカウントするために使う100本の紐の束のことです。必ず用意されているわけではありませんが、お百度紐があるとお賽銭やこよりを100個用意する必要が無くなるのでより手軽にお百度参りを行うことが出来ます。

お百度紐は100本の紐の片側をまとめて結んであるので、その結んである部分を下に持ち、1回参拝するごとに1本折って使います。

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お百度参りについてのまとめ

切なる願いを神仏に聞き入れてもらうために行うお百度参り。その歴史は古く、昔から多くの人によって行われてきた民間信仰であるため、多くの神社や寺院で行うことができます。どうしても叶えてほしい願いがある人は、行ってみてはいかがでしょうか?

今回は一般的な方法や作法についてご紹介しましたが、場所によって方法や作法は変わりますので、実際に行おうと考えている人は自分が参拝する場所について調べてから行うことをおすすめします。お百度参りをするときには準備と礼儀を欠かさず、真摯な気持ちで行いましょう。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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