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散骨にかかる料金は?散骨の種類から相場、散骨の注意点まで徹底解説!

Dec 03 2020

近年浸透しつつある「散骨」。

とはいえまだまだ新しい埋葬方法であるため、料金面などの細かい部分までは分からない方も多いのではないでしょうか?

いざという時に故人の希望を速やかに叶えられるように、あらかじめそうした大切な部分はしっかり覚えておきましょう。

散骨とは

散骨はどういうものなのでしょうか?単語を知っていても、具体的な内容や注意点などまでは分からないという方もいるかと思います。

これから基本的なことをご紹介しましょう。 

散骨とは

散骨は近年徐々に浸透しつつある新しい埋葬方法のことです。

これまでの主な埋葬方法である「故人の遺骨をお墓へ納める」とは異なり、細かく遺骨を砕いた上で故人が希望する場所に撒くことを指します。

撒く場所は故人の希望によって様々。生まれ育った故郷に撒いてほしいという希望もあれば、生前は山登りが趣味だったので山へ撒くということもあります。

基本的には、このような「好きだった場所に撒いて欲しい」という希望によって散骨することが多いです。

しかし別の意志があり散骨を行うこともあります。例えば「次の世代に墓や遺骨管理の手間をかけさせたくない」というものです。 

散骨にはお墓がありません。自然に遺骨を撒くことで完了するものなので、お墓の管理を次の世代に任せるのは気が進まないという方にも人気なようです。

散骨を行う場所、禁止されている場所

散骨は「人目につかず迷惑をかけないような場所」で行うのが基本です。

そのため他人の私有地はもちろん、人の集まる観光地や住居周辺などは避けるべきでしょう。 

また、人が集まりにくいからといって水源地の近くや養殖場周辺での散骨も避けるべきです。

これらの場所には、人の口に入る可能性があるもので溢れています。いくら故人の希望であるとはいえ、「もし遺骨が体内に入ってしまったら」ということを考えると少しためらいを感じる方がいても不思議ではありません。

こうしたことに気を配る必要があるため、不安な方は専門業者に散骨の依頼をすると良いでしょう。

周囲に影響を及ぼさない場所を用意して散骨を行えます。 

散骨に関する決まりや法律

散骨自体に関して、法律ではっきり違法であると定められているわけではありません。

もちろん上記のような人の迷惑になるような場所で散骨を行なった場合は、何らかの罪に問われる可能性もあります。

しかし、散骨を行うのはその人の価値観によるものです。

そのため「信仰の自由」ということも関わることから安易に禁止することもできず、現状では「節度を守り散骨するのであれば問題ない」という認識になっています。

とはいえ、先述の通り人の迷惑になる場所で散骨すれば何らかの罪になる可能性はあるなど、少しやり方を間違えれば法に触れることもあるので注意しましょう。詳しくは後述します。

散骨が禁止されている地域

先ほど散骨が禁止されている場所についてご説明しましたが、そもそも地域によっては条例で散骨自体が禁止されている場合もあります。

その場合は、仮に人の迷惑にならない場所であっても散骨自体を行えないため注意しましょう。 

散骨を行う際の注意点

上記のように、散骨の場合は撒く場所に注意を払う必要があります。それ以外にもどのような点に注意すべきなのでしょうか? 

まず「遺骨を撒く際の大きさ」です。遺骨を撒く際には2mm以下になるまで細かく砕くというのが原則となります。

細かく砕かないと遺骨と分かってしまう可能性がありますし、場合によっては死体遺棄罪と認定されてしまうこともあるので十分に注意してください。

これは状況を問わず守る必要があり、ご遺族の私有地に撒く場合であってもきちんと砕かなくてはいけません。 

また「あくまでも撒くだけで終わらせる」ということも意識してください。

人によっては、遺骨が万が一人目についてしまうことを考慮し撒いた上から土や落ち葉をかぶせたり、軽く埋めたりすることを考える方もいるでしょう。

しかし墓地以外の場所に遺骨を埋めるという行為は、散骨と異なり違法行為となります。

上記のような「土や落ち葉をかぶせる」程度の行為であっても「遺骨を埋めた」と捉えられることもあるので、そうした細かい行動についても注意しましょう。

これらは自分たちで散骨を行う場合の注意点です。

こうした細かい注意点を見落としそうな方は専門業者に依頼するのも良いでしょう。

散骨の種類

散骨にはいくつか種類がありますが、その中からオーソッドクスなものを4種類ご紹介します。

海洋散骨

砕いた遺骨を海に撒くことで供養します。「散骨」と聞いてこれをイメージする方も多いのではないでしょうか?

撒く場合は、陸地から離れた場所や人目につかない岩場などで行うことが多いです。

散骨をした後、海面に花とお酒をお供えすることもあります。ちなみに、海洋散骨はさらに細かく種類を分けることが可能です。後ほど詳しくご説明します。 

山林散骨

遺骨を山や林に撒くことで供養します。海洋散骨に関しては、陸地から離れてしまえば特に人目を気にする必要もありません。

しかし山林散骨は違います。海洋ではなく陸地で行うため、散骨できない場所を必ず知っておかなければなりません。 

具体的には、先述した「観光地や住宅街などの人が集まりやすい場所」「水源地や養殖場など体内に入るものを扱っている場所周辺」などを避けるのが無難です。

宇宙散骨

宇宙散骨は、最近生まれた新しい散骨方法です。複数の方法から遺骨を宇宙に飛ばす方法を選び供養します。 

ではどのような方法があるのでしょうか?例えば、月面まで打ち上げて遺骨を供養することができます。

この場合は遺骨を撒かないので厳密には散骨とは異なるかもしれません。しかし、飛ばした遺骨をそのまま月面に安置するということから、月をお墓にするという幻想的な希望を叶えることができるでしょう。 

さらに人工衛星に遺骨を搭載するという方法もあります。人工衛星は大気圏に突入した段階で燃え尽きます。

その際に遺骨も一緒に無くなるので、それにより供養することができるのです。大気圏で燃える様子が流れ星に見えることから「流れ星供養」と呼ばれることもあります。

バルーン葬

巨大なバルーンに遺骨を入れてそれを空に飛ばすという供養の方法です。

成層圏まで飛ばすことができれば、そこでバルーンが割れて空中に散骨されることになります。 

海洋散骨の種類と料金相場

上記のように散骨には様々な種類があります。ではそれぞれどのくらいの料金相場なのでしょうか?

まずは海洋散骨の料金相場についてご紹介します。先述の通り、海洋散骨はいくつかの種類に分かれているのでそれぞれご説明しましょう。 

代行委託

代行委託では、遺骨の粉砕から実際の散骨までを専門業に一任します。

この方法では、ご遺族が最後のお見送りをできない辛さはあるでしょう。

しかし全てをお任せできるので、例えば「高齢のご遺族なので船での遠出が厳しい」といったやむを得ない事情がある場合でも散骨することが可能です。

複数ある海洋散骨の中でも代行委託は最も料金を抑えることができます。相場は「5万円〜6万円前後」になるでしょう。

合同乗船・合同散骨<

この方法では、他のご遺族とも合同で散骨を行います。船のチャーターは必要ですが、料金は他の乗船するご遺族同士で折半となるので、金銭的な負担は抑えることが可能です。

相場は「15万円前後」になるでしょう。 

散骨の時は基本的にご遺族が順番に行います。そのため時間的な制約もあり、最後のお見送りをじっくり行うのは厳しいかもしれません。

貸切・チャーター

この方法なら自分たちだけで散骨を行えます。合同散骨ではゆっくり取れなかった最後のお見送りの時間も、貸切なら心ゆくまで確保できるでしょう。

もちろん船の料金などは全額負担しなければなりません。そのため、相場は「20〜30万円前後」になるでしょう。

このように、一口に「海洋散骨」といっても方法によって料金は大きく変わるため、自分たちの予算や故人の希望に合わせる必要があります。

自分で行う(粉骨料金・散骨料金)

上記は専門の業者に依頼した場合の料金です。

こうした料金をなるべく抑えたければ、自分たちだけで散骨を行うというのも選択肢に入れておくと良いでしょう。

自分たちで散骨する場合にかかる料金としては以下のようなものが挙げられます。 

・粉骨料金

遺骨の大きさによって料金は前後します。基本的には「遺骨を入れる骨壷が大きくなると料金も高くなる」と覚えておけば良いでしょう。 

骨壷がそこまで大きくなければ「1万円前後」が相場で、それを超える大きさの場合は「2万円〜3万円前後」となることが多いです。

もちろん自分たちで粉骨できれば料金はかかりません。しかし体全体の遺骨を2mm以下に砕くというのはかなりの重労働のため、基本的には業者に依頼した方が良いでしょう。 

・散骨料金

もちろん自分たちで船をチャーターしたりすれば一気に料金がかかります。しかし、例えば人目につかない岩場などで散骨できれば料金はかかりません。

・滅菌及び乾燥費用

粉骨前の遺骨は湿っていることが多く、そのままでは砕くことができません。

そのため、あらかじめ乾燥させておくことが重要です。この滅菌や乾燥費用も遺骨の量によって異なります。

5寸までの骨壷であれば「6,000円前後」で乾燥できますが、それ以上となると「1万2,000円前後」が相場となることが多いです。

他にも、必要に応じて交通費や宿泊費、線香や献花などお供えに必要な品物の料金もかかるでしょう。

しかしトータルで見れば、代行委託料金と同じくらいになることはあり得ますが、それ以上になることは基本的にはないと考えられます。

山林散骨の料金相場

山林散骨にはそこまで種類があるわけではなく、「5万円〜10万円程度」から、行うことが可能です。

しかし、自分たちで散骨場所を指定する場合は少し料金が上がり「10万円〜20万円程度」になることもあります。

宇宙散骨の料金相場

宇宙散骨の場合は、どの散骨方法を選ぶかによって料金が異なります。

先述の「月面でそのまま供養する」という方法の場合、ロケットの打ち上げ料金もかかるので100万円前後になることが多いです。

ただし搭載する遺骨の量によっても料金が異なるので、そのあたりはしっかり確認をしておきましょう。 

人工衛星に搭載して飛ばす場合、打ち上げのみをするのであれば「30万円前後」で行えます。

ただし、人工衛星の場所を把握するための専用アプリなどをオプションで追加した場合は「100万円前後」にまで一気に料金が跳ね上がるため注意しましょう。

バルーン葬の料金相場

バルーン葬も宇宙散骨同様に遺骨を空へ飛ばすことで供養します。

しかし宇宙散骨ほどの料金はかかりません。およそ「20万円前後」で行うと考えておけば良いでしょう。 

散骨のメリットデメリット

このように、気をつけるべき注意点や料金面なども考慮しなければならない散骨。それでは改めてメリット・デメリットをまとめておきましょう。

メリット

散骨は故人の希望によって行われることが多いです。

しきたりに従いお墓に入るのではなく、自分が好きだった海や土地に遺骨を撒くことで供養してもらえるのは故人にとっても本望でしょう。

そうした故人の最後の希望を叶えてあげられるというのは散骨の何よりのメリットです。

また、ご遺族側からすると「お墓に納骨するよりも料金を安くできる」というのは嬉しいことでしょう。

お墓に納骨する場合、建立料金だけなく毎年の維持費なども必要になります。

綺麗に管理してもらえるとはいえ、毎年支払うというのはご遺族にとってなかなかの痛手でしょう。

しかし散骨であれば、そもそもお墓が無いためそうした料金を気にする必要がありません。 

デメリット

散骨の際は「周囲の理解を得られないこともある」ということは覚えておきましょう。

現代でも供養の主流はあくまでも「納骨」です。先祖代々のお墓に遺骨を納めてこそ供養につながる、と考える方が周囲にいてもおかしくはありません。 

その場合は、いくら故人の希望であるということを伝えてもなかなか話がまとまらないこともあるでしょう。

もちろん散骨自体が法律で禁止されているわけではないので強行することは可能です。

しかしその後の関係性を考えると、やはりしっかりと話し合っておいた方が良いかもしれません。 

また、散骨は法律上グレーな行為であるため、撒く場所や遺骨の大きさなどにも気をつけなければいけません。

納骨であれば寺院側がエスコートしてくれるので法律違反になるかもという心配は無用ですが、散骨は違います。

業者に依頼する場合はもちろん、自分たちで散骨する際もきちんとマナーや注意事項を押さえた上で、正しく行うことが必要です。

散骨についてのまとめ

以上が散骨に関する費用相場などの基礎知識です。それでは最後に改めて今回の内容をまとめておきましょう。 

◎散骨は近年徐々に浸透しつつある新しい埋葬方法のこと。細かく遺骨を砕いた上で故人が希望する場所に撒くことを指す。

◎散骨は「人目につかず迷惑をかけないような場所」で行うのが基本。他人の私有地はもちろん、人の集まる観光地や住居周辺などは避ける。

◎散骨自体に関して、法律ではっきり違法であると定められているわけではない。現状では「節度を守り散骨するのであれば問題ない」という認識である。

◎そもそも地域によっては条例で散骨自体が禁止されている場合もある。

◎散骨を行う際の注意点は以下の通り。

・遺骨を撒く際には2mm以下になるまで細かく砕く。

・あくまでも撒くだけで終わらせる。「土や落ち葉をかぶせる」程度の行為であっても「遺骨を埋めた」と捉えられることもあるので要注意。

◎主な散骨の種類は以下の通り。

・海洋散骨

砕いた遺骨を海に撒くことで供養する。

・山林散骨

遺骨を山や林に撒くことで供養する。

・宇宙散骨

遺骨を宇宙に飛ばすことで供養する。

・バルーン葬

巨大なバルーンに遺骨を入れてそれを空に飛ばすことで供養する。 

◎海洋散骨の料金相場は以下の通り。

海洋散骨の料金相場は種類によって異なる。「代行委託」は3〜5万円前後、「合同乗船・合同散骨」は10〜15万円前後、「貸切・チャーター」は20〜30万円前後がそれぞれ相場となる。

◎自分たちだけで散骨を行うことで料金を抑えることもできる。その場合には以下のような料金が必要。

・粉骨料金

7,000〜1万円前後が相場であり、遺骨が多くなると1万7,000〜2万円前後となることもある。

・散骨料金

もちろん自分たちで船をチャーターしたりすれば一気に料金がかかる。

・滅菌及び乾燥費用

滅菌や乾燥費用も遺骨の量によって異なる。5寸までの骨壷であれば6,000円前後、それ以上となると1万2,000円前後が相場となる。

◎山林散骨の料金相場は5万円前後。自分たちで散骨場所を指定する場合は10万円前後になることもある。

◎宇宙散骨の料金相場は散骨方法によって異なる。月面でそのまま供養する場合は100万円前後、人工衛星に搭載して飛ばす場合は30万〜100万円前後となる。

◎バルーン葬の料金相場は20万円前後。

◎散骨のメリットは以下の通り。

・故人の最後の希望を叶えてあげられる。

・お墓に納骨するよりも料金を安くできる。

◎散骨のデメリットは以下の通り。

・周囲の理解を得られないこともある。

・散骨は法律上グレーな行為であるため、撒く場所や遺骨の大きさなどにも気をつけなければいけない。 

散骨は故人の最後の希望を叶えて上げられる行為です。そのためにできれば望み通りの方法で供養してあげたい。

しかし現実問題として料金面の問題は避けられません。そのためこうした相場をしっかり把握しておき、いざという時に慌てず対処できるようにしておきましょう。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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