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一周忌のお供えに掛ける熨斗(のし)の選び方は?のしの書き方も解説

Nov 18 2022

親族などの一周忌に呼ばれた時にはお供えを持参する方もいるのではありませんか?お供え物に掛ける熨斗(のし)はどの様なものを選べばいいのか迷いますよね。そこで一周忌のお供えに掛けるのしの選び方と書き方を詳しく解説します。

親族などの一周忌に呼ばれた時にはお供えを持参する方もいるのではありませんか?お供え物に掛ける熨斗(のし)はどの様なものを選べばいいのか迷いますよね。そこで一周忌のお供えに掛けるのしの選び方と書き方を詳しく解説します。

一周忌のお供えの熨斗(のし)について


一周忌の法要に参列する時はお供えを持って行くのが一般的です。

お供えは品物の場合と現金を持って行く場合があります。

いずれにしろ、のしは必要です。

法要に参列する時のマナーとして、のしの選び方や書き方はきちんとしていたいものです。

そこで今回「やさしいお葬式」では、一周忌のお供えに掛けるのしについて以下の事柄を解説します。

一周忌などの法事は節目でもあり、故人のために祈りを捧げる大事な日でもあります。

お供えは故人やご遺族様のために持って行くものなので、マナーはきっちり守って渡すようにしたいものです。

のし紙やのし袋は種類が多くて迷ってしまいますので、この機会にしっかりと学んで恥ずかしい思いをしないようにしましょう。

 

大切な方を葬儀でお見送りしてもそこで終わりではありません。四十九日法要などを通じて故人の供養をしていく必要があります。故人をしのぶための法要で故人が亡くなって1年の節目に行うのが一周忌です。今回は一周忌で行うことや知っておくべきマナーなどについて見ていきます。

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一周忌法要とは?


一周忌とは故人が亡くなられてからちょうど一年経った命日のことです。

親族・故人と親しかった方などを招いて、法要が行われることが多いです。

一周忌のお供えを包むのし紙の選び方


ここでは一周忌のお供え物に掛けるのし紙について解説します。

地域や風習によって違う場合もありますので、その点はご了承ください。

基本的なマナーがわかっていれば少々周りの人と違っていても問題はありません。

弔事用でものし紙がいろいろあるのは風習の違いであって、慶事と弔事の使い分けさえ間違わなければのし紙が間違っているということではありません。

「紅白」の水引・蝶結び・のしマーク(右上についている飾り)は慶事用ですので、法事などの弔事には使わないようにしましょう。

水引の色

四十九日以降の法要の際に使うのしの水引の色は、双銀が一般的です。

表書きは「御供」あるいは「御供物」と書き、下に贈る方のフルネームを入れます。

複数で贈る場合は代表者二人ぐらいの名前をいれ横に「他〇名」と入れても構いません。

会社関係なら「会社名」「○○課一同」あるいはグループ名を書いても大丈夫です。

誰が贈ったものかわかるようにしましょう。

関東地域

関東地方では、一周忌のお供えに掛けるのしの水引の色は「双銀」「白黒」を使うことが多いです。

関東地方では一周忌までは「白黒」の水引を使うという地域もあります。

関西地域

関西地方では、四十九日以降の法事の際に使うのし紙の水引は白黄を使う場合があります。

これも地域の風習によって異なりますので注意が必要です。

「白黒」の水引を使っても決して間違いという訳ではありません。

水引の結い方

水引の結い方は、不幸ごとは何度もあってはならないということからほどけにくい形の結び切りを使います。

のし紙の場合は水引が印刷されているものが多いです。

自分でのし紙を選ぶ時は、水引の色と結い方に注意しましょう。

のしの掛け方

次にお供え品ののしの掛け方を見てみましょう。

のしというものは渡す相手に敬意を払うために掛ける日本人の心遣いです。

一周忌のお供えは故人やご遺族様のために渡すものですから、きちんとマナーを守るようにしましょう。

内のし

内のしとは、品物の箱などの上に直接のしを掛けて、その上から包装紙などで包むことです。

一周忌などの弔事の場合は控えめにするのが良いとされていますので内のしでも大丈夫です。

郵送などでお供えを送る時は内のしになることが多いです。

外のし

外のしとは、品物を包装紙で包んでからのし紙をかけることです。

一周忌などの法事の際には、お供え物は仏壇、あるいは祭壇にお供えすることが多いです。

誰から贈られたものか一目でわかるように外のしにする方が良い場合もあります。

直接家などにお供え品を持参する時は、外のしにすることが多いです。

内のし・外のしには特に決まりはなく、どちらでも間違いという訳ではありません。

法事を行う場所や参加人数などによって臨機応変に使い分けましょう。

お供えを入れるのし袋の書き方


ここではお供えとして現金を贈る場合に使うのし袋について詳しく解説します。

薄墨で書くべき?

葬儀の時に持参する香典の表書きは薄墨を使うのがマナーとされているところもあります。

これは、「突然のことで墨を刷る暇もなかった」「涙で墨が薄くなってしまった」という意味合いが込められています。

しかし一周忌は亡くなってから一年経っていますので、準備ができるということで薄墨ではなく普通の黒色で書くようにしましょう。

筆や筆ペンでなく、マジック・サインペンでも構いませんが、ボールペン・鉛筆は使わないようにします。

またペンは黒以外の色はNGです。

表書きの書き方

次にのし袋の表書きの書き方を解説します。

仏教の場合

仏教の場合は、四十九日以降の法要ののし袋の表書きは御仏前・御佛前・御香料などです。

浄土真宗は四十九日以前でも「御仏前」と書きます。

水引の色は「白黒」あるいは「双銀」で、結び切りかあわび結びのものを使いましょう。

関西では「白黄」の水引を使う地域もあります。

蓮の花が描かれているものは仏教専用です。

神道の場合

神道では、一年祭というお祭りが行われます。

表書きは御玉串料または御榊料と書くのが一般的です。

水引の色は一年祭までは「白黒」「双銀」「双白」「白黄」(関西)を使います。

一年祭以降の祖霊祭では「双銀」「双白」「白黄」を使います。

結び切りかあわび結びのものを選びましょう。

蓮の花の絵がついているものは仏教専用ですので、神道では真っ白のものを使うようにします。

キリスト教の場合

キリスト教の場合は、亡くなってからちょうど一年目の命日に昇天記念日として、カトリックでは追悼ミサを、プロテスタントでは追悼の集会が行われます。

のし袋の表書きは、御花料・御花輪料(おんはなわりょう)と書くのが一般的です。

あるいは、カトリックでは「御ミサ料(おんみさりょう)」プロテスタントでは「忌慰料(きいりょう)」と書く場合もあります。

水引はかけないことが多いですが「双銀」か「双白」でも大丈夫です。

水引の結び方は結び切りかあわび結びのものにします。

キリスト教ではユリの花か十字架の絵の入ったものを使ってもいいですが、基本的には真っ白の封筒を使った方が無難です。

名前の書き方

のし袋の名前の書き方は、水引より下中央に送り主のフルネームを入れます。

夫婦で贈る場合は、夫のフルネームの横に妻の名前を書きます。

複数の場合は代表者名を、会社の場合は会社名と代表取締役の名前などを書くようにします。

一周忌のお供えにふさわしい品物は?


ここでは一周忌のお供えにふさわしいものをご紹介します。

一般的にはお供えの品は、お菓子・お花・飲み物・線香・ロウソクなどが多いです。

お菓子は日持ちがして小分けできるものがおすすめです。

生クリームを使ったものや生菓子などはできるだけ避けた方が無難です。

供花は花束にすると花瓶などが必要ですので、かごに入ったものを用意した方が良いでしょう。

法要後の会食のことを考えて、ビールや焼酎などの飲み物を用意してもいいでしょう。

ジュースやお茶も意外と喜ばれます。

線香やロウソクは昔は供物の定番でしたが、現在では多すぎて使いきれないという方もおられますので注意が必要です。

一周忌のお返しののしのマナー


ここでは施主側が一周忌の法要の際にいただいたお供えのお返しをする時ののしのマナーについて解説します。

お返しののしの書き方

法要に参列していただいた方からのお供えのお礼として渡す品物のことを、「お返し」あるいは「引き出物」と言います。

お返しの品にはきちんとのしをつけるのがマナーです。

表書きは「志」あるいは「粗供養」と書きます。

「満中陰志」は四十九日のお返しの時に書くものですので、一周忌では使いません。

下には施主の名字のみかフルネーム、あるいは「○○家」と書くのが一般的です。

お返しののしの選び方

お返しに掛けるのしは、水引は白黒あるいは双銀、一部地域では白黄を使う事が多いです。

包装紙は白やグレー、緑など落ち着いた色合いのものを使います。

菊などシンプルな柄の入った包装紙を使うこともあります。

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一周忌のお供えののしに関するまとめ


いかがでしたでしょうか?

一周忌のお供えののしについて詳しく解説しましたが参考になりましたでしょうか?

この記事では以下のような事柄について説明しています。

人には聞きにくい一周忌のお供えののしのマナーは、知っていて損はありません。

相手に失礼のないようにこの機会にきちんと学んでおきましょう。

やさしいお葬式」では、葬儀や法事に参列する時に持参するお供えののし袋やのし紙の選び方、書き方のほか、服装などのマナーについても詳しく解説しています。

他の記事もあわせてご覧いただき、参考にしてくださればうれしく思います。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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