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墓じまいのスムーズなタイミングと進め方!必要書類やマナーを全解説

Nov 06 2022

墓じまいは近年核家族化や過疎化、お墓に対する価値観の変化から、年々増加傾向にあります。本記事では、墓じまいに関する手続き〜完了までの流れや気を付けるべき注意点だけではなく、かかる費用や補助金制度を解説しながら、マナーや実際の声も紹介します。

「墓じまいって何?」

「何から始めればいいの?」

「先祖代々のお墓を手放すなんて、非常識って思われそうでできない」

葬儀は葬儀社に連絡すれば、丁寧に手順や手続き方法を教えてくれるのに、「墓じまい」はどこに連絡をしていいのか、手続き方法も分からない方が多いのではないでしょうか。

墓じまいとは、墓石を解体・撤去した後、更地にして使用権を墓地管理者に還すことで、家墓の場合でも墓石の撤去や解体し、役所への届け出が必要です。

また、近年では、核家族化や過疎化などの影響によって、お墓についてさまざまな悩みを抱える方も増えています。

実際、政府の統計調査によれば、平成12年には全国で合計66,643件しか行われていませんでしたが、令和2年には全国で117,772件と約2倍近くも増加しているのです。

調査参考先:衛生行政報告例 / 令和2年度衛生行政報告例 統計表 年度報|e-Stat 政府統計の総合窓口衛生行政報告例 / 平成12年度衛生行政報告例 統計表 年度報|e-Stat 政府統計の総合窓口

墓じまいをすることで、お墓の管理や費用負担が無くなるといういうメリットもありますが

、同時に親族やお寺とのトラブルもあり、慎重に検討すべきでしょう。

【墓じまいのメリット・デメリット】

6つのメリット 6つのデメリット
・お墓への責任感から解放される。

・管理費やお布施がなくなるので、経済的負担が減る。

・子孫への負担がなくなる。

・永代供養を選択すれば、きちんとした供養が望める。

・改葬先によっては、今よりもお参りしやすくなる。

・無縁墓の防止につながる。

・墓じまい自体にお金がかかる。

・親族間で揉める場合もある。

・離檀料でトラブルになる可能性がある。

・合葬を選択すると遺骨が還ってこない。

・先祖代々のお墓がなくなる。

・罪悪感を感じる可能性もある。

そこで本記事では、墓じまいに関する手続きや費用はもちろん、墓じまいをすべきかどうか?の判断基準からいつすべきかのタイミングまでもすべてご紹介致します!

葬儀とは違い誰かに聞ける内容ではなく、専門業者も分からず、ただお墓を放置して、罪悪感を感じている方は少なくありません。

そうした疑問を解消させる内容や知らないと恥ずかしいマナーについても、詳しくお話していきますので、ぜひ読了ください。

墓じまいとは「墓石を撤去し使用権を返還すること」

墓じまいとは、墓石を解体・撤去し、墓所を更地にして使用権を返還することで、家墓の場合でも墓石を撤去した後、忘れずに役所への届け出を出さなければいけません。

仮にお墓を放置してしまうと無縁墓となり、最終的に墓地使用者の意思とは関係なく、管理者が墓石を撤去する恐れが出てきます

さらに、名義人に今まで放置していた分の多額な維持費が請求されたり、官報(※)に氏名が公示されたりする可能性もあるため、放置することは避けた方が無難です。

※官報とは政府が発行している機関紙で、氏名が公表された場合、カード・ローン審査に影響したり、ヤミ金融からダイレクトメールが届いたりなど不利益を被る可能性があります。

放置するなら墓じまいはした方が良いですが、デメリットも把握しておく必要があるでしょう。

次の見出しで『メリット・デメリット』について詳しく紹介します。

墓じまいのメリットとデメリット

墓じまいのメリットとデメリットは、以下の通りです。メリットとデメリットを知っておけば、墓じまいをした後に後悔せず、納得した上で行うことが可能です。

6つのメリット
1.お墓への責任感から解放される。 きちんと管理しないといけない、法事などを忘れずにしないといけないといった責任を感じなくて済む。
2.管理費やお布施がなくなるので、経済的負担が減る。 お墓の維持費として、年間の管理費用や檀家料、お布施といった費用の負担がなくなるので経済的に楽になる。
3.子孫への負担がなくなる。 中には家族にお墓を残したくない人がいるので、墓じまいをすることで、子孫だけでなく自分の精神的負担も軽減できる。
4.永代供養を選択すれば、きちんとした供養が望める。 永代供養というお墓の管理や供養を委託すれば、自分が何もしなくてもきちんと供養してくれるので、精神的罪悪感を軽減できる。

参考記事:永代供養とは?永代使用との違いから永代供養の種類・メリットデメリットまで徹底解説!

5.改葬先によっては、今よりもお参りしやすくなる。 住まいから離れたところにお墓がある場合、近くに改葬させれば、お墓参りが行いやすくなり管理が楽になる。
6.無縁墓の防止につながる。 自分の意思とは関係なしにお墓を放置した場合、無縁仏となってしまうが、墓じまいを行えば未然に防げる。

参考記事:無縁仏とは?無縁仏になる理由や無縁仏にならないためにできることを完全解説!

 

6つのデメリット
1.墓じまい自体にお金がかかる。 墓じまいは100万円〜250万円と費用が高額なため、支払いが難しいと感じる可能性がある。
2.親族間で揉める場合もある。 墓じまいを勝手に進めると、後々親族間で揉める場合がある。費用と合わせて行うべきかを話し合う必要がある。
3.離檀料でトラブルになる可能性がある。 檀家に払う離檀料は、明確な料金表示がないことが多いため、法外な離檀料を請求される場合もある。
4.合葬(合祀)を選択すると遺骨が還ってこない。 改葬先で合葬を選択すると不特定多数の遺骨と一緒に納骨されるので、次に改葬したくなった場合に取り出せない。

参考記事:合祀(ごうし)とは?納骨堂の違いからメリット・デメリットまで徹底解説!

5.先祖代々のお墓がなくなる。 先祖代々守り続けたお墓がなくなってしまい、喪失感を感じる可能性もある。
6.罪悪感を感じる可能性もある。 自分の代で先祖代々のお墓がなくなってしまうので、清々しいという気持ちより、罪悪感を感じてしまう方もいる。

墓じまいを行うかの5つの判断基準

墓じまいを実際に行うためには、以下5つの判断基準を元に、「自分が今どういう状態にあり、墓じまいをしたいと考えているか」を考える必要があります。

ここでは、すぐにでも墓じまいを行った方がいい状況から順番に紹介しますので、参考にしてくださいね。

【墓じまいを行うかの5つの判断基準】

判断状況 墓じまい状況優先度
1.お墓の継承者がいない 低い ★★★★★ 高い
2.次世代に負担を残したくない 低い ★★★★☆ 高い
3.遠方の為、お墓参りに行けない 低い ★★★☆☆ 高い
4.高齢の為、墓を管理できない 低い ★★★☆☆ 高い
5.お墓への思い入れがない 低い ★★★☆☆ 高い

上記表の1番はもちろん早急に対応すべきかですが、2〜5番も「今やらなくてもいい」と考え、時間だけが過ぎてしまう可能性があります

そのため、元気なうちに家族と相談して方向性を決めて、早めに役所に相談することが大切です。

お墓の継承者がいない(優先度:★★★★★)

お墓の継承者がいない場合には、早急に墓じまいを行った方がいいです。

継承者がいなくなったお墓は、永代使用権(永代に渡ってお墓の区画を使用する権利)がなくなり、『無縁墓』とみなされます。

そのため、無縁仏となる遺骨は、墓地の管理者が合祀しお墓を撤去するので、お墓自体がなくなってしまう恐れがあります

近年、核家族化や少子化により「お墓の継承者がいない」という事例が増えていますので、お墓の継承者がいない場合には、すぐにでも墓じまいを行った方がいいでしょう。

無縁仏と聞いて、あまりピンと来ない方も多いでしょう。無縁仏は悲しい事例の一つでもありますので、詳しくは「無縁仏にならないために!無縁仏の意味や対策方法について解説」を参考にしてください。

次世代に負担を残したくない(優先度:★★★★☆)

そもそも子どもや親戚もいますが、次世代にお墓を残して負担になってほしくないと感じる方も多くいます。

そういった方はまず、家族や親族間で今後のお墓のあり方を相談して、墓じまいを決めるようにしてください。家族の中にも自分が「お墓の管理をする」という方もいます。

家族や親族間で納得いかない状態で墓じまいをしてしまえば、大きなトラブルとなりますので、必ず今後お墓を「どうしていったらいいのか」をしっかりと話し合って決めましょう。

遠方の為、お墓参りに行けない(優先度:★★★☆☆)

定期的に墓参りに行きたいと考えていたとしても、遠方で新幹線や飛行機を使わないと行けない場所だと、どうしても行けないことが多くなってきます。

一人も近くに住んでいない場合、遠方にお墓を持っているだけでもかなりの負担を感じる方も少なくありません。

定期的に訪れないと、お墓自体が荒れ果ててしまうので、今後のお墓のあり方や改葬先の場所についても、家族や親族間で話し合うことが大切です。

高齢の為、墓を管理できない(優先度:★★★☆☆)

お墓の使用者の高齢化が進み、たとえ近場であっても身体が動かないという理由から、管理ができなくなるケースも増えています。

お墓参りは、墓地までの移動だけではなく、墓石周辺の掃除も行わなければいけません。

さらに、年間最低でも5回(命日・春と秋のお彼岸、お盆、年末年始)は、行かなければいけないので、高齢であればそれだけでもかなりの重労働です。

今、お墓参りが辛くなってきたと感じるのなら、早めに墓じまいを検討し始めましょう。

お墓への思い入れがない(優先度:★★★☆☆)

最近ではお墓への思い入れがない、お墓はいらないと感じる方も増えています。お墓は管理費やお布施などを含めて年間20万円〜30万円、檀家の立ち位置によってはもっとかかります。

今までは代々お墓を引き継ぐことが一般的でしたが、近年は価値観の変化や単身者の増加により、お墓を引き継いでも仕方がないと考える方も少なくないのです。

家族や親戚がいないのであれば、墓じまいを進めるべきですが、家族や親戚がいる場合には必ず話し合って決めていくようにしましょう。

勝手に墓じまいを進めてしまうと「みっともない」「勝手なことをして」とトラブルの原因にも繋がりますので、一人だけの意見で行わないようにしてくださいね。

墓じまいのタイミング

墓じまいをした方がいいタイミングは、結論から言えば自分がやりたいと思ったタイミングが一番です。

ただし、いつでもいいと言われても迷ってしまいますので、以下の表を参考にしてください。

【墓じまいの時期】

墓じまいのタイミング 自分や家族・親族の都合を考慮した日を選択する。
墓じまいが多い時期 ・正月明け

・春のお彼岸前

・春のお彼岸後~梅雨入り前の間

・秋のお彼岸後~年末前の間

逆に、墓じまいを行わない方がいい時期もありますので、以下3つの時期は寺院が忙しかったり、業者が万が一の危険があったりするため、避けるべき時期です。

【墓じまいで避けるべきタイミング】

・お盆やお彼岸といった寺院の繁忙期

・お墓参りや親戚が集まる年末年始

・足場が悪くなる梅雨や豪雪地帯の冬期

上記の時期を考慮して、後悔のない墓じまいを行ってください。

墓じまいの進め方【完了までの流れ】


墓じまいには上記の流れに沿って、進めていくのが一般的です。

進め方を知っていれば、いざ墓じまいをする時に、焦らずスムーズに進められますので、忘れずにメモしておくか、ブックマークしておくといいでしょう。

墓じまいを行うまでの手続き【費用:0円~500円】

墓じまいには事前準備が必要で、原則代行会社に依頼する以外は全て自分で行わなければいけません。

自治体によっては、申請や証明書を受け取るために、手数料が500円程度かかるところもありますので注意してください。また、事前準備の流れについては、以下の通りです。

【事前準備の流れ】

1.改葬許可申請書の準備

2.受入証明書の準備

3.窓口への提出

4.手続き完了

流れや書類を予め知り、用意しておけば、急きょ墓じまいを行う時に焦ることなく行えるようになりますので、ぜひ活用くださいね。

改葬許可申請書の準備


改葬許可申請書引用元:横浜市役所|改葬(遺骨の移動)の手続き

改葬許可申請書は、現在墓地があるところの自治体の窓口や公式サイトからダウンロードできます。記入事項は自治体によって異なりますので、確認した上で記入しましょう。

項目でわからないところは自治体に問い合わせるか、または「不明」と記載してください。

全てに記入ができたら、墓地管理者に署名と捺印をお願いするところもありますので、忘れないようにしましょう。

また、自治体によっては「埋蔵(埋葬)証明書」が必要になる場合もあります。遠方に住んでいる場合には、郵送でも可能かを相談しておくと安心です。

受入証明書の準備


受入証明書引用元:鹿沼市役所|改葬許可申請と許可証の交付

次に用意する受入証明書は、改葬先のお墓を決めて契約すると貰えます。自分で記入する項目がありますので、忘れないように記入しておきましょう。

ここで紹介した証明書は簡易的ですが、以下のような詳しい情報を記入しなければいけないこともありますので、注意してください。

【記入例】

・申請者の住所や氏名、捺印、故人との関係性

・遺骨の氏名、住所、本籍

・改葬先の名称や住所

また、提出時には原本ではなくて、コピーを渡しましょう。 万が一、書類に不備や内容を確認したい時に、原本があれば安心です。

窓口への提出

上記の書類が準備できたら、以下の必要書類が全て揃っているかをチェックし、現在のお墓がある自治体役所の窓口、または役所に郵送で提出してください。

【必要書類】

改葬許可申請書:自治体役所の公式サイトからダウンロードまたは、役所で貰える。

・受入証明書:改葬先の管理者と契約した際にに発行される。

・埋葬証明書:現在の墓地の管理者が発行する書類。

・申請書の身分証明書写し:契約者本人のマイナンバーカードや保険証、免許証の写し。

・承諾書:自治体の公式サイトからダウンロード、または墓地がある自治体で貰える。

ただし、自治体によって必要な書類が異なる場合がありますので、しっかりと確認しましょう。住まいが遠方の場合は、郵送での提出が可能かどうかも相談すると安心です。

手続き完了

自治体役所に書類を提出した後、手続きが完了したら「改葬許可証」が発行されます。

改葬許可証が発行されると、遺骨をお墓から移動できるようになり、新しい納骨先に提出する大切な書類なので、なくさないように保管しておいてください

ただし、墓じまい後の供養方法が、納骨先のない手元供養や散骨の場合には、提出は不要な場合もありますので、改葬先に確認しましょう。

さらに、改葬許可証の発行にはかなり時間がかかってしまう場合が多いため、申請自体を早めに行うことをオススメします。

改葬先であるお墓の選択・決定【費用:0円~100万円】

書類を揃えるのと同時に、遺骨の新しい納骨先である「改葬先」を決めなければいけません。

改葬先は、今と同様に墓石への納骨でも問題はありませんが、他にも以下のような改葬先を選ぶことも可能ですので、費用を考えながら選択・決定しましょう。

今ではさまざまな改葬先がありますので、迷う場合には家族や親族と一緒に相談してくださいね。

4つの改葬先 特徴
1.合祀墓

【費用:3万円~10万円】

・他人の遺骨と一緒に埋葬する。

・基本、永代供養料と納骨料の初期費用で済む。

・年間費用は管理者によって異なる。

・遺骨の取り出しは不可なので注意。

2.樹木葬

【費用:5万円~80万円】

・墓石に代わり樹木や草花がシンボル。

・骨壷のありなしで費用は大きく変わるので注意。

合祀型樹木葬 5万円~20万円
個別型樹木葬 15万円~60万円
家族型樹木葬 15万円~80万円

・遺骨を取り出す予定がある人は注意。 参考記事:最近人気の樹木葬とは?その歴史や種類から費用相場や注意すべきポイントまで徹底解説!

3.手元供養 【費用:5,000円~40万円】 ・遺骨を加工して身近で管理する。
アクセサリーで身につける 1万円~3万円
ミニ骨壷で保管 5,000円~10万円
ミニ仏壇やインテリアで飾る 1万円~40万円
・遺骨の保管や管理方法によって費用は大きく変わる。
4.散骨 【費用:0円~90万円】  ・遺骨を粉骨して海や山などに巻き、自然に還す。 ・散骨は所有権がない場所のみできるため、確認が必要。
自分で粉骨して散骨 0円
海洋 8万円~60万円
山岳 10万円~90万円
バルーン 25万円程度
・散骨専門の業者があるので、要確認。 参考記事:散骨とは?流れや注意点、メリットデメリットなど散骨の全てを徹底解説!

墓じまいの手続き後の流れ

必要書類を提出し、受理された後に改葬許可証を受け取れば、墓じまいに関する事務的な手続きは完了ですが、手続き後には以下の3つのことを行わなければいけません。

【墓じまいの手続き後の流れ】

1.閉眼供養【費用:2万円~5万円】

2.墓石の解体、現状復帰【費用:1㎡あたり10~20万円】

3.納骨【お布施:3万円~5万円】

以下にて、詳しく紹介しますので、参考にしてください。

閉眼供養【費用:2万円~5万円】

現在のお墓を閉じるため、お墓を解体する前に「閉眼供養」を行います。閉眼供養とは、お墓を閉じる際に行う儀式のことです。

日本では、お墓には故人の魂が宿るとされ、僧侶が墓前で読経をして、魂を抜いて墓石を単なる物体に戻す必要があります。

この儀式は「魂抜き」や「性根抜き」とも呼ばれ、仏教だけに限らずその他の宗教や宗派でも同じような儀式を行うことが多いため、必ず確認しておきましょう。

供養を行っていないと次のステップである「お墓の解体」へは進めませんので、注意してください。

閉眼供養はお寺に依頼し、閉眼供養のために僧侶に渡すお布施は、2万〜5万円が相場とされています。

墓石の解体、現状復帰

次に改葬先に引っ越しをするため、お墓を専門的に解体する石材店に依頼し、お墓を解体します。そのため、お寺と霊園、石材店と日程などを調整する必要があります。

以下、納骨までの流れを簡単に紹介しますので、合わせてご参照ください。

  1.解体後、墓地の返還する

  解体が終わったら、墓地を返還します。寺院の墓地である場合、離檀料をお支払いします。

  2.新しい納骨先へ移動

  取り出した遺骨は現地に引き取りに行く、または解体工事業者に新しい納骨先へ発送してもらう必要があります。

しかし、可能なら改葬先に移す前に「遺骨のメンテナンス」を専門業者または自分で行うと、次の場所でも祖先が気持ち良く過ごしてもらえるので、ぜひキレイにして送り出しましょう。

納骨

閉眼供養と墓石の解体が終わったら、最後に改葬先への納骨を行い、墓じまいの全てが完了します。

また、新しい改葬先で必ず役所から渡された「改葬許可証」を提出してください。

納骨時には「開眼供養」、別名「御魂入れ」「御性根入れ」「入魂式」を行いましょう。お布施代として3万円〜10万円が相場なので、忘れずに用意してください。

開眼供養とは、僧侶を新しいお墓に招いて、読経をしてもらい、ご先祖様の魂を宿してもらう儀式のことです。以上のことを行い、墓じまいが完了となります。

納骨の詳しい準備や流れを予め知っておけば、当日焦ることはありませんので、「納骨とは?納骨式の時期と準備・流れと費用を完全解説!」を合わせて参照ください。

墓じまいの手続きに関する3つの注意点

墓じまいの手続きには、以下の3つの注意点があります。注意点を事前に知っておけば、墓じまいを行った時や事後に、トラブルを避けながら後悔しない墓じまいが行なえます

重要な順番に紹介していきますので、覚えておきましょう。

【墓じまいの注意点3つ】

1.家族や親族に必ず同意を得る。 何よりも一番に、家族や親族の同意を得る必要がある。

勝手に墓じまいをしてしまうと、後々トラブルの原因になるため、必ず相談し慎重に判断すること。

2.菩提寺で墓じまいの経緯や事情を、きちんと話して了解を得る。 家族や親族から同意が得られたら、菩提寺に墓じまいの意思を伝えて納得してもらう。

先祖代々お世話になっていたので、気持ちよく離檀するために、礼儀と感謝の気持ちを持って説明する。

3.墓じまいする前に、石材店で見積もりを取る。 墓じまいを行う石材店では、費用の定価がないため、業者によってさまざま。

そのため、複数の石材店から見積もりを取り、比較検討すること。1㎡あたり10〜20万円が相場なので、この費用を基準に考えて競合することで、価格を抑えられる。

墓じまいにかかる主な費用

墓じまいの費用をまとめると、以下のようになりますので、目安として覚えておくと金額を見た時に安心です。

一覧で項目ごとに費用相場を確認して、慌てることなく墓じまいを行いましょう。

【墓じまいの費用一覧】

墓じまいの費用相場 100〜250万円程度
費用内訳例 相場
改葬許可証 無料~500円
墓石撤去費用 10〜20万円/1㎡あたり
閉眼供養お布施代 2万円~5万円
離檀料 3万円~5万円
新しい改葬先費用 3万円~300万円(改葬先によって異なる)

・一般墓:100万円~300万円

・合祀墓 :3万円~10万円

・樹木葬:5万円~80万円

・手元供養:5,000円~40万円

・散骨:0円~90万円

開眼供養お布施代 3万円~10万円

自治体で行う補助金やサポートを利用する

自治体によって異なりますが、上記のような高額な墓じまいの費用を、20〜40万円も補助してくれる補助金制度を設けているところがあります。

補助金の対象になる費用と補助金額については、自治体で大きく異なります。さらに、有効期限の多くが墓じまいを行ってから、2年以内と期限が決められている場合もあるのです。

まずは住んでいる自治体に補助金制度があるかどうか、役所の公式サイトや窓口にて問い合わせを行いましょう。

補助金の確認方法や詳しい内容を知りたい方は、「墓じまいで40万円得する!補助金の貰い方と費用の抑え方5つを紹介」で、費用の抑え方も紹介していますので、合わせて参考にしてください。

挨拶状や案内状・服装・お布施のマナー

墓じまいにも、葬儀と同じようなマナーがあります。しかし、墓じまいは葬儀とは違い馴染みがないため、一般的なマナーについても不安視する声をよく聞きます。

ここでは、誰しもが気になる墓じまいのマナーについて基本的に行われる順番に解説しますので、ポイントだけでも抑えておきましょう。

墓じまい

忘れてはいけない

当日の持ち物

1.お布施
2.お墓参りに使用する道具一式
3.お花やお供え物
4.墓石解体費用

※当日支払いがある場合

【気になる墓じまいのマナー講座】

1.挨拶状や案内状の書き方

2.服装マナー気をつけるべき7つのポイント

3.知らないと恥ずかしいお布施のマナー5つのポイント

挨拶状や案内状の書き方


<ダウンロードはこちらから>

挨拶状や案内状の書き方は一般的な書き方と同様のため、以下のような内容を記載していきます。

原則、案内状を送る場合には、1ヶ月前に送るようにしましょう。墓じまいを行ったことを知らずにお墓参りをしないように、送り忘れがないように注意してください。

【挨拶状の書き方例】

・季節の挨拶

・墓じまいをした、またはする時期

・元のお墓の場所

・新しいお墓の場所

・墓じまいを行った理由

・結び言葉

【案内状の書き方例】

・季節の挨拶

・墓じまいを行う意向

・日時

・場所

挨拶状や案内状は、封筒に入れて送付してもいいですが、ハガキで送っても問題ありませんので、自分に合った方法で行いましょう。

服装マナー気をつけるべき7つのポイント

墓じまいにも服装や身だしなみについてのマナーがありますので、気をつけるべき7つのポイントを紹介します。

以下、7つのポイントだけは必ず抑えておけば、恥をかくことはまずありませんので、順番に覚えておくと安心ですよ。

【服装・身だしなみマナー7つのポイント】

1.墓石の解体のみの場合は、平服でOK 閉眼法要を行う場合が多いですが、墓石の解体のみ行う場合もあり、この場合では以下の平服で参列可能。

男性:黒・紺・グレーといったダークカラーのスーツ

女性:ダークカラーのワンピースやアンサンブル

子ども:ダークカラーの服か、制服

2.法要後に墓じまいをする場合は、喪服でも可能 墓じまいの一環で、法要を行う場合もありますので、喪服のままで墓じまいに参加しても問題なし。
3.傘はカラフルな物は避ける 天候が雨の場合には、傘の色にも気を配ります。カラフルな色鮮やかな物は避ける。

持っていない場合は、ビニール傘を選ぶようにする。

4.子どもは制服か色が暗めの服を選ぶ 子どもも大人と同じでダークカラーの洋服を選びましょう。また、制服がある場合には、制服を着て参列すれば問題はない。
5.上着やコートを着る場合は、革製品を避ける 革製品は殺生をイメージさせる可能性があるため、着用は避ける。
6.お墓の場所によっては歩きやすい服装 お墓によっては、道が整備されていなかったり、山奥にあったりする場合がある。

そのため、履きなれない靴やヒールが高い靴は避ける。

7.時計やアクセサリーは避ける アクセサリーは華やかさが出てしまうので、極力避ける。女性の場合は、パールのネックレスやイヤリング程度にしておく。

知らないと恥ずかしいお布施のマナー5つのポイント

墓じまいには、お布施を必ず用意しなければいけません。「お布施」とは僧侶に読経をあげてもらったお礼、感謝として渡すものです。

お布施のマナーとして、以下5つのポイントを流れの順番に解説します。他のお布施を渡す際にも使える内容になっていますので、覚えておくと非常に便利です。

【お布施のマナー5つのポイント】

1.封筒の選び方 お布施は、不祝儀袋を選ぶ。不祝儀袋とは葬儀や法要で使用する弔事用の袋のこと。

コンビニや100円ショップでも購入でき、不祝儀袋の選び方は黄白か、あるいは無地のものを選択する。

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2.一般的な金額目安 一般的に閉眼供養に対して3万円〜5万円と言われ、お墓の規模や気持ちによっては、10万円以上を包むこともある。

お布施は金額が決まっていないので、無理のない範囲で金額を決める。

3.表書き・中袋・裏書きの書き方 表書き:「御布施」、下部分にフルネームまたは「〇〇家」と苗字を記載

中袋:表中央部分に「金〇〇園也」、裏側の左部分に住所・名前・電話番号を記載

裏書き:中袋がない場合は、裏面に住所・名前・電話番号、金額を記載


4.お札の入れ方や袱紗の包み方 袋の表面に「お札の肖像画の面、そして上向きに出る」ように入れる。墓じまいのお布施の場合は新札でも古いお札でもどちらでも問題はない。



5.お布施を渡すタイミング お布施は、墓じまいの供養が始まる前に渡す。当日僧侶に会い、挨拶をするタイミングで渡すといい。

仮に渡せなくても、供養が終わってから渡しても問題なし。

切手盆(きってぼん)に乗せて渡す。または、お盆がない場合は袱紗(ふくさ)の上で渡すといい。


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墓じまいをした人の声の紹介

墓じまいを行ったことで、当事者だけではなく家族や親族も負担が減ったという声は多く寄せられています。

実際に墓じまいを行った方の声を聞いて、安心して墓じまいを行えるようにしましょう。

【墓じまいを行った方の声】

長く続いた家を自分の代で終わらせるわけですから葛藤はあった。しかし、誰も管理できなくなれば土地は荒れ、先祖や両親の顔に泥を塗ることになる。長男として無縁墓地となることだけは避けたいという思いがあった。

墓じまいについては5年ほど前から菩提寺をはじめ、田舎の自治会や地元に残る弟、高齢となった叔母にも意向を伝えていた。寺には率直に、誠実に状況を相談しつつ、これまでの感謝の気持ちとして布施も渡した。

両親それぞれの法要で5万円ずつ納めた上で、さらに10万円。大きな金額でしたが、これまでの感謝の気持ちと、今後も地元と気持ちのよい関係でいるために必要だろうと判断した。

 墓の引っ越しも終え、僕の終活もひと段落。あとは死ぬだけ(笑)。なんて思えるほど、いまはとてもスッキリした気持ちだ。

引用元:SankeiBiz

墓じまい代行を選ぶ際のポイントとオススメ専門業者4選

墓じまいは上記で紹介した通りに、かなりの労力が必要になりますので、代行業者に依頼することも一つの手です。

費用を払ったとしても、代わりに専門業者に依頼した方が、精神的にも肉体的にも楽になります

ただ、漠然と代行業者をインターネットなどで探すと意外と多くあり、どれを選ぶか困ってしまうので、以下2つの方法を紹介します。

【墓じまい代行の専門業者を選ぶ方法】

・スムーズな業者選びの2つのポイント

・墓じまい代行のオススメ専門業者4選

スムーズな業者選びの2つのポイント

スムーズに業者選びを選ぶためには、以下2つのポイントを順番に確認しましょう。

特に、取り出したご遺骨のアフターフォロー(遺骨のメンテナンス)までできる業者を選ぶと、安心して依頼できます。

墓じまいの代行には特別な資格はいらないため、2つのポイントを確認したら、過去の実績や口コミを見て、比較検討するといいですよ。

【代行業者選びの2つのポイント】

ポイント 内容
1.墓じまい以外も相談できるか? 墓じまい後の納骨や散骨もそのまま依頼することで、遺骨の処分先にも困りません。
2.実績のある業者か? 墓じまいの経験が豊富な業者かを確認

墓じまい代行のオススメ専門業者4選

厳選した4社をオススメ順に紹介しますので、墓じまいを行う前に合わせて検討しましょう。

選定は上記2つのポイントを基準に、特に幅広いサービスを利用できる業者順に選考致しました。

【オススメ専門業者4選】

1.やさしいお葬式

2.イオンのお葬式

3.ミキワの墓じまい

4.まごころ価格ドットコム

1.やさしいお葬式


やさしいお葬式』では、墓じまい代行だけではなく、葬儀、相続、お墓探しまで終活をフルサポートでご案内することが可能です。

詳しくは、0120-538-175までお問い合わせください。メールでのお問い合わせの方がいい場合には、お問い合わせフォームで連絡するとより分かりやすいです。

【口コミ】

墓じまいをしたいと思っていたのは実は10年も前からで、なかなか親戚にも相談できず悩んでいました。

私には兄弟、子供がいなく、私が元気なうちに解決しておかないと色々な方に迷惑をかけてしまうのではないかと思っていたからです。ある日、インターネットで墓じまいを検索してみたところ、「やさしいお葬式」の記事を見てとてもわかりやすく、自分の知らなかったデメリットまで包み隠さずに書いてあることに好感を持ちました。

一旦相談でと思い電話連絡してみたところ、出られた担当の方がとても親切な対応で、そこからさらに1ヶ月くらい悩んで、墓じまいすることにしました。

墓じまいした後は悩んでた10年間はなんだったんだろうと思うくらいスッキリしました。ご僧侶にも来ていただき供養していただいたのできっと先祖も喜んでいると思っています。

引用元:やさしいお葬式

2.株式会社ニチリョク


画像引用先:株式会社ニチリョク

株式会社ニチリョク』は年間実績500件も行う実績がある業者の一つです。簡単な自動見積もりサービスがありますので、今現在の大まかな費用目安を把握できます。

お手伝いしてくれるスタッフ紹介も載せていますので、安心して任せられるでしょう。電話(0120-269-148)での問い合わせも可能なので、相談してみるといいですよ。

【口コミ】

滋賀県の墓じまい。本当に一度も行かずに閉眼法要から解体工事まですべてお任せでできました。ありがとうございました。

引用先:お客様の声

3.株式会社 霊園・墓石のヤシロ


画像引用先:株式会社 霊園・墓石のヤシロ

株式会社 霊園・墓石のヤシロ』では、お墓の場所や状況、広さ、墓石の数などを写真に撮って連絡すれば、簡単に見積もり可能です。

墓じまいの相談会も行っていますので、大阪のお住まいの方は直接相談できます。もちろん、オンラインでも相談可能なので、利用してみるといいでしょう。

【口コミ】

「お母様とご兄弟のお墓に、毎月お墓詣りを欠かすことはなかったという施主様。しかし、ご自身もご高齢になり、事故をきっかけに運転免許を返納されました。

車がないとお参りに行けない墓所なので、なかなか行けない、という状況が3年続き悩んでおられました。堂内墓地の広告をきっかけに墓じまいを決断。

改葬後は、ずっと気がかりだったお母様とご兄弟を近くに埋葬できて本当に安心した、というお声をいただきました」

「ご自分が居なくなった後、両親やご先祖のお墓参りや供養について、お子様がどうしてよいか悩むだろう…と心配しておられ、ご自身の代で墓じまいを決心されました。「皆一緒に眠っていると思うと安心」というお言葉が心に残っています」

引用先:墓じまい事例

4.まごころ価格ドットコム


画像引用先:まごころ価格ドットコム

まごころ価格ドットコム』では、主要なメディア(NHKや日本経済新聞など)に取り上げられるほどお墓に関する悩みを一挙に解決できるところです。

お墓に関する相談だけではなく、親族間のトラブルなど全てに対応してくれます。メールの問い合わせだけではなく、電話(0120-983-035)での問い合わせが可能です。

【口コミ】

受付して下さった方も担当して下さった方も丁寧な対応でした。特に良かったのは市役所の書類作業を代理でして下さった事です。墓じまいという初めての事で疑問点などすべて解決できた事で安心してお任せできました。満足です。お世話になりました。

引用先:お客様の声

まとめ【墓じまいをするには、事前準備を行うこと】

墓じまいは、墓石を解体・撤去し、墓所を更地にして使用権を返還することで、家墓の場合でも墓石を撤去した後、忘れずに役所への届け出を出さなければいけません。

お墓を放置してしまうと無縁墓となり、最終的に墓地使用者の意思とは関係なく、管理者が墓石を撤去する恐れが出てきます。

本記事で紹介した内容(1〜11まで)は、以下の通りです。

1.墓じまいのメリット・デメリット

6つのメリット 6つのデメリット
・お墓への責任感から解放される。

・管理費やお布施がなくなるので、経済的負担が減る。

・子孫への負担がなくなる。

・永代供養を選択すれば、きちんとした供養が望める。

・改葬先によっては、今よりもお参りしやすくなる。

・無縁墓の防止につながる。

・墓じまい自体にお金がかかる。

・親族間で揉める場合もある。

・離檀料でトラブルになる可能性がある。

・合葬を選択すると遺骨が還ってこない。

・先祖代々のお墓がなくなる。

・罪悪感を感じる可能性もある。

さらに、以下5つの判断基準を元に「自分が今どういう状態にあり、墓じまいをしたいと考えているか」を考える必要があります。

2.墓じまいを行うかの5つの判断基準

判断状況 墓じまい状況優先度
1.お墓の継承者がいない 低い ★★★★★ 高い
2.次世代に負担を残したくない 低い ★★★★☆ 高い
3.遠方の為、お墓参りに行けない 低い ★★★☆☆ 高い
4.高齢の為、墓を管理できない 低い ★★★☆☆ 高い
5.お墓への思い入れがない 低い ★★★☆☆ 高い

3.墓じまいを行う時期

墓じまいのタイミング 自分や家族・親族の都合を考慮した日を選択する。
墓じまいが多い時期 ・正月明け

・春のお彼岸前

・春のお彼岸後~梅雨入り前の間

・秋のお彼岸後~年末前の間

逆に、墓じまいを行わない方がいい時期もありますので、以下3つの時期は寺院が忙しかったり、業者が万が一の危険があったりするため、避けるべき時期です。

4.墓じまいで避けるべきタイミング

・お盆やお彼岸といった寺院の繁忙期

・お墓参りや親戚が集まる年末年始

・足場が悪くなる梅雨や豪雪地帯の冬期

5.墓じまいの進め方【完了までの流れ】

  1.墓じまいを行うまでの手続き

     1.改葬許可申請書の準備

     2.受入証明書の準備

     3.窓口への提出

     4.手続き完了

  2.改葬先であるお墓の選択・決定

  3.墓じまいの手続き後の流れ

     1.閉眼供養

     2.墓石の解体、現状復帰

     3.納骨

6.挨拶状の書き方例

・季節の挨拶

・墓じまいをした、またはする時期

・元のお墓の場所

・新しいお墓の場所

・墓じまいを行った理由

・結び言葉

【案内状の書き方例】

・季節の挨拶

・墓じまいを行う意向

・日時

・場所

原則、案内状を送る場合には、1ヶ月前に送るようにしましょう。墓じまいを行ったことを知らずにお墓参りをしないように、送り忘れがないように注意してください。

7.墓じまいの費用一覧

墓じまいの費用相場 100〜250万円程度
費用内訳例 相場
改葬許可証 無料~500円
墓石撤去費用 10〜20万円/1㎡あたり
閉眼供養お布施代 2万円~5万円
離檀料 3万円~5万円
新しい改葬先費用 3万円~300万円(改葬先によって異なる)

・一般墓:100万円~300万円

・合祀墓 :3万円~10万円

・樹木葬:5万円~80万円

・手元供養:5,000円~40万円

・散骨:0円~90万円

開眼供養お布施代 3万円~10万円

8.服装・身だしなみマナー7つのポイント

1.墓石の解体のみの場合は、平服でOK 閉眼法要を行う場合が多いですが、墓石の解体のみ行う場合もあり、この場合では以下の平服で参列可能。

男性:黒・紺・グレーといったダークカラーのスーツ

女性:ダークカラーのワンピースやアンサンブル

子ども:ダークカラーの服か、制服

2.法要後に墓じまいをする場合は、喪服でも可能 墓じまいの一環で、法要を行う場合もありますので、喪服のままで墓じまいに参加しても問題なし。
3.傘はカラフルな物は避ける 天候が雨の場合には、傘の色にも気を配ります。カラフルな色鮮やかな物は避ける。

持っていない場合は、ビニール傘を選ぶようにする。

4.子どもは制服か色が暗めの服を選ぶ 子どもも大人と同じでダークカラーの洋服を選びましょう。また、制服がある場合には、制服を着て参列すれば問題はない。
5.上着やコートを着る場合は、革製品を避ける 革製品は殺生をイメージさせる可能性があるため、着用は避ける。
6.お墓の場所によっては歩きやすい服装 お墓によっては、道が整備されていなかったり、山奥にあったりする場合がある。

そのため、履きなれない靴やヒールが高い靴は避ける。

7.時計やアクセサリーは避ける アクセサリーは華やかさが出てしまうので、極力避ける。女性の場合は、パールのネックレスやイヤリング程度にしておく。

9.お布施のマナー5つのポイント

1.封筒の選び方 お布施は、不祝儀袋を選びます。不祝儀袋とは葬儀や法要で使用する弔事用の袋のことです。

コンビニや100円ショップでも購入でき、不祝儀袋の選び方は黄白か、あるいは無地のものを選びましょう。

2.一般的な金額目安 一般的に閉眼供養に対して3万円〜5万円と言われており、お墓の規模や気持ちによっては、10万円以上を包むこともあります。

お布施は金額が決まっていないので、無理のない範囲で金額を決めるようにしてください。

3.表書き・中袋・裏書きの書き方 表書き、中袋、裏書きの書き方は以下の通りです。

表書き:「御布施」、下部分にフルネームまたは「〇〇家」と苗字を記載

中袋:表中央部分に「金〇〇園也」、裏側の左部分に住所・名前・電話番号を記載

裏書き:中袋がない場合は、裏面に住所・名前・電話番号、金額を記載

4.お札の入れ方や袱紗の包み方 袋の表面に「お札の肖像画の面、そして上向きに出る」ように入れます。墓じまいのお布施の場合は新札でも古いお札でもどちらでも問題ありません。
5.お布施を渡すタイミング お布施は、墓じまいの供養が始まる前に渡します。当日僧侶に会い、挨拶をするタイミングで渡すといいでしょう。

仮に渡せなくても、供養が終わってから渡しても問題ありません。

10.墓じまい代行業者選びの2つのポイント

ポイント 内容
1.墓じまい以外も相談できるか? 墓じまい後の納骨や散骨もそのまま依頼することで、遺骨の処分先にも困りません。
2.実績のある業者か? 墓じまいの経験が豊富な業者かを確認

11.オススメ墓じまい代行専門業者4選

墓じまいが難しい場合には、以下の墓じまい代行業者に依頼することをオススメします。たとえ、遠方であっても代わりに墓じまいを行い、結果を写真にして報告してくれるのです。

1.やさしいお葬式

2.イオンのお葬式

3.ミキワの墓じまい

4.まごころ価格ドットコム

墓じまいは葬儀同様、それ以上に肉体的にも精神的にも大変なことです。まずは無理をせず、家族や親族に相談の後、上手くいかないようなら専門業者へ相談しましょう。

しかし、自身がトラブルに巻き込まれないように、上記で紹介した内容を覚えて、安心して墓じまいが行えるといいですね。

          

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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