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会社の社葬・合同葬を神式で行う場合の注意点と準備

Dec 28 2025

会社の社葬・合同葬を神式で行うケースは、近年増えています。

厳粛で格式のある神式は、企業としての誠意が強く伝わる一方で、仏式とは流れや作法が異なるため、準備不足によるトラブルも起こりやすい形式です。

この記事では、社葬 神式・合同葬 神式を実施する際の注意点から当日の準備手順、来賓対応まで、失敗しないために必要なポイントをわかりやすく解説します。

神式の社葬・合同葬とは?

神式の社葬とは、企業が主催し神道の儀礼に沿って故人を祀る葬儀のことです。仏式と比べると「祈りの言葉(祝詞)」や「玉串奉奠」など、静かで凛とした雰囲気が特徴です。

神式社葬の基本的な考え方

神式は“死=穢れ”という概念があるため、仏式とは異なる儀礼が多くあります。

例えば、香を焚かず、焼香の代わりに「玉串(榊)」を供えることが大きな違いです。式全体がとても静かで落ち着いた雰囲気になるため、社葬として選ばれる場面も増えています。

神式が選ばれる理由

● 静粛で品格のある式ができる
● 宗派を問わず参列しやすい
● 喪主(遺族)と会社の両方が儀礼の中心になれる
● 合同葬との相性が良い

神式社葬の全体像と準備の流れ

神式社葬の準備は、一般葬よりも企業的な調整が多く、事前準備が成功のカギになります。

準備の大まかな流れ

1)社葬の目的と規模を決める
2)神職(神主)と事前打ち合わせ
3)祭壇・会場レイアウトの決定
4)参列者・来賓リスト作成
5)式次第の作成
6)玉串奉奠の順番決定
7)当日の運営スタッフ配置

神職との打ち合わせポイント

● 祝詞の内容(故人の功績を含めるか)
● 玉串奉奠の人数と順番
● 会場レイアウト(神饌・供物の配置)
● 撮影の可否(会社記録として重要)
● 神式ならではの注意点

神式社葬の「式次第」詳細

神式の式次第は、仏式よりも動作が一定しているため進行が整いやすいのが特徴です。

代表的な流れ

・開式の辞
・修祓の儀(会場と参列者のお祓い)
・祝詞奏上(故人の功績を神前で伝える)
・玉串奉奠(最重要儀礼)
・弔辞・弔電紹介
・遺族代表挨拶
・閉式の辞

玉串奉奠のポイント

玉串は「根元を神前に向ける」ことが最も大切です。

慣れない参列者がほとんどのため、係員を1〜2名配置し、動作を案内するだけで式が美しく整います。

神式社葬で気をつけたい注意点

神式は仏式と大きく異なる点が多く、準備不足のまま当日を迎えてしまうとトラブルに直結します。ここでは特に企業が注意すべきポイントを整理します。

注意点① 香典袋・供物の扱いが仏式と異なる

神式では「御玉串料」「御神饌料」と書かれた不祝儀袋を使用します。

参列者の多くは仏式用の香典袋を持ってくるため、受付での案内が必須です。

供物も「御神饌(おみけ)」が中心となり、果物・酒・塩など神道特有の形になります。

注意点② 四十九日ではなく「五十日祭」

仏式の「四十九日法要」に相当するのが、神式では「五十日祭」です。

社葬が五十日祭に合わせて行われるケースも増えており、日程調整を誤ると遺族とのすれ違いが起きやすくなります。

詳しい違いは以下も参考にできます。
前もって理解しておこう!葬儀の種類や宗教ごとの違いを解説

注意点③ 神職の控室と来賓導線を必ず確保する

神式では神職の動線・控室が必須です。

企業役員や来賓と動線が混ざると大きな混乱を招くため、控室と導線は最初に会場と決めておきましょう。

注意点④ 玉串奉奠の順番ミスは大きな失礼になる

社葬では、会社側と遺族側の序列が絡みます。

「誰から玉串を奉奠するか」は企業イメージにも直結するため、事前に必ずリスト化して神職とすり合わせてください。

来賓対応で失敗しないためのポイント

社葬は企業の評価に直結します。来賓対応は仏式以上に丁寧かつシンプルが理想です。

来賓席の配置は「会社>取引先>一般参列者」

神式は席次が式の流れに深く影響します。

企業の役職席、主要取引先、協力団体などの席順は必ず台帳化し、受付・案内・誘導担当に共有しましょう。

弔辞は仏式よりも短く簡潔が望ましい

祝詞が長いため、社葬全体の時間バランスを考慮して弔辞は簡潔にするのが礼儀です。

案内状の文面も神式表現を使用する

例えば「ご冥福」「供養」などは仏教語です。

神式では「ご平安をお祈り申し上げます」「御霊の安らかなることを祈念いたします」などを使用します。

案内文の書き方は以下も参考にできます。
法事の案内状・メールの書き方|出席確認の取り方まで完全解説

神式社葬の具体的な準備手順(実務ベース)

企業担当者が「どこから手をつければ良いか」を明確にするため、実務に落とし込んだステップを紹介します。

STEP1:社葬委員会の設置

総務・秘書・広報・人事など、横断的なチームをつくります。

STEP2:式場(会館 or 社内ホール)を決定

神式が可能か、神職控室は確保できるか、防音設備は十分かなどチェックが必要です。

STEP3:式次第・動線・会場装飾の最終決定

神具・供物・祭壇のレイアウトは神職との調整が必須です。

STEP4:来賓・取引先リスト確定

社葬は“誰を招いたか”が企業姿勢として評価されます。

STEP5:受付・誘導・音響の配置

神式は静粛さが重要なため、場内アナウンスは最小限にします。

STEP6:当日対応マニュアルの配布

特に玉串奉奠の案内は台本化するとスムーズです。

神式の社葬でよくあるトラブルと回避策

トラブル① 玉串奉奠の順番ミス

→ 事前リハーサルで100%防止できます。

トラブル② 香典袋の書き間違い

→ 受付に予備の「御玉串料」袋を準備しておきましょう。

トラブル③ 来賓の席順を巡るトラブル

→ 席次表の事前共有で解決できます。

トラブル④ 式の音響トラブル

→ 神式は静けさが命。予備機材の準備が必須です。

まとめ|神式社葬は“準備の質”が企業の品格を決める

神式社葬は、仏式以上に作法や動きが整っているため、準備がきちんとできれば非常に美しい式になります。
企業としての誠意や故人への敬意が強く伝わり、来賓からの印象も良いものになります。

大切なのは、
● 神職との事前すり合わせ
● 玉串奉奠の動線準備
● 来賓への丁寧な案内
● 企業として統一感のある対応
です。

準備を丁寧に進めることで、社葬は企業と故人をつなぐ「最高の感謝の形」になります。

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