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ペットの遺骨を粉骨するには?手順・業者の選び方・自分で粉骨する際の流れまで完全解説!

Dec 19 2020

散骨や手元供養などの供養方法を選択する上で必要となってくる粉骨。

「ペットの場合どのように粉骨を行ったら良いのだろう?」「そもそもペットの粉骨はおこなって良いのだろうか?」そんな風に考える人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、大切な家族の一員であるペットの遺骨の粉骨方法について、手順や業者選定、自分で行う際の流れなどをご紹介していきます。

ペットの遺骨の粉骨とは

ペットの遺骨の粉骨を視野に入れるのはどんなときでしょうか?まずはじめに、ペットの遺骨の粉骨の目的やメリット・デメリットについてまとめていきます。 

ペットの遺骨の粉骨とは

そもそも粉骨とは、遺骨をさらさらの粉状にまで粉砕することです。

人間の場合、遺骨を海や山にまくことで供養を行う「散骨」、もしくは、遺骨を手元で管理する「手元供養」を行う場合に粉骨を行うことが一般的です。

散骨の場合、遺骨を細かくすることがルールとして定められており、また手元供養では、管理上の都合で、粉骨を行うことで遺骨のかさを減らすことで、よりコンパクトに遺骨を収納することができたり、ペンダントなどに入れて身に付けたりすることができます。

ペットの遺骨を粉骨する理由・目的

それでは一体なぜペットの遺骨を粉骨する必要があるのでしょうか?理由としては人間と同様大きく分けて2つあります。

まず1つ目の理由として、散骨や手元供養を行う際に、遺骨は粉状になっていなければならないということが挙げられます。

そして2つ目は、粉骨を行うことで元々の遺骨の体積より小さくなることで、骨壷のサイズを小さくすることができるためです。

たとえば、日常生活において骨壷の存在感が気になってしまう方や、引越しの際に骨壷が大きすぎると不便であるといったことから検討される場合もあります。

ペットの遺骨を粉骨するメリット

ペットの遺骨を粉骨するメリットとしては、供養方法として散骨を選択できる点と、遺骨の総量をコンパクト化させることで、安置場所のスペースを削減できたり、パウダーになるまで細かくすることで、アクセサリー類に入れ込み、身に付けたりすることができる点にあります。

「ペットの遺骨をそのまま置いておくのが悲しい。」「せめてペットが大好きだった山や海など自然の元に還してあげたい。」といった思いから、粉骨を検討される方も少なくはありません。 

ペットの遺骨を粉骨するデメリット

一方で、ペットの遺骨を粉骨するデメリットとしては、一度細かくしたペットの遺骨を再び元に戻そうと思っても叶わない点です。

当たり前ですが、粉末化したものを再び元の姿に戻すことはできないため、全ての遺骨を粉骨する場合にはしっかりと納得してから実行するようにしましょう。

なお、一部の遺骨を粉骨し、残りは粉骨せずそのまま管理するという方法もあります。

このように何箇所かに分けて遺骨を安置することを分骨と言います。分骨を行うことで、「粉骨した後に後悔している。」といった事態を防ぐことができます。

ペットの遺骨の粉骨後の供養

ペットの遺骨の粉骨が無事に終わると、その後の供養方法としては散骨と手元供養の大きく分けて2種類があります。それぞれの特徴に関してご説明していきます。 

散骨

前述しましたが、散骨とはペットの遺骨をパウダー状になるまで砕き、その遺骨を海や山などの自然ある場所でまくことです。

日本では、人間の場合であれば、「遺骨=お墓に埋葬する」という意識が根強く残っていますが、死生観の変化や供養の価値観が少しずつ変化してきたことからも、散骨を検討する人が少しずつ増えてきています。

また一方で、ペットには人間のように自然と入ることが想定されているお墓はないため、ペットの遺骨は自宅の庭に埋葬されたり、ペット専用の霊園で供養、もしくは人間と一緒に入ることのできるお墓で家族とともに埋葬されることが一般的です。

手元供養

手元供養は文字通り、身近な場所に遺骨を置いておくことです。人間と違い、ペットには継承するお墓、つまり自分の死後入る可能性の高いお墓の存在がありません。

また、火葬をする際においても、人間の死体に発行される「埋葬許可証」と呼ばれる、墓地に遺骨を埋めても良いという証明書がペットにはありません。

したがって、ペットの遺骨の埋葬や諸々の処理に関してはルールがあまりないと考えられており、「愛するペットがなくなってしまったので、遺骨は大好きだった庭に埋めた。」という人もいます。 

ペットの遺骨を粉骨するのに向いている人

粉骨というのは、遺骨に物理的なダメージを与えて細かくする行為でもあるため、人によってはショッキングな行為であるとも考えられます。

「ペットの遺骨に手を出すなんて信じられない。」「大切に思っていたらそんなことできるはずがない。」と考える人もいます。

それでは、ペットの粉骨を行うにあたり、向いている人というのはどんな人なのでしょうか?考えられる特徴について以下のようにまとめました。

天災に備えたい人

日本はこれまでに幾度となく天災に見舞われてきました。実際、天災が起こってしまうと、必要最低限の荷物で避難を行ったりするため、大きい骨壷を持って行動するのはなかなか難しくなります。

大切なものだからこそ、緊急時に手元に持って移動できるように準備しておきたいものです。

したがって、いつ来るかわからない天災といった非常事態の際に、ペットの遺骨を持っていけなかったことを後悔したくない人などは、あらかじめ遺骨を粉骨しておくと良いと考えられます。 

粉骨すると、もともとの遺骨の体積の半分かそれ以下になるため、遺骨を身に付けるための専用のアクセサリーや、できる限りコンパクトにした骨壷での管理が可能となり、持ち運びに負担がかからないため、非常事態でもペットの遺骨と離れ離れになる心配が少なくなります。 

遺骨のカビが心配な人

ペットの遺骨は基本的に骨壷で管理しますが、骨壷の中と外の温度差が生じ結露することで、水が底に溜まってしまうケースが多く見られます。

せっかくペットの遺骨を大切にしまっていても、カビが生えてしまうと悲しい気持ちになります。

遺骨のカビが心配な人は、粉骨してしまい、真空パックで保存するとカビの発生を防ぐことができます。

したがって、ペットの遺骨を管理する上で、カビへの懸念が強い方は粉骨を検討されてもよいかもしれません。 

自分が亡くなった後のことを考えている人

自分が死亡した後、ペットの遺骨の行方を考えると、他の人に引き継いで管理してもらうケースか、もしくは一緒のお墓にいれてもらうケースなどが考えられます。

いくら家族同然で尊い存在のペットの遺骨であっても、自分が死んでしまうとなると物理的な管理ができなくなります。

そうなった場合、親族などの近しい人に代わりに面倒を見てもらうこともあるかもしれません。

ただし、人に管理を委ねるのであれば、できるだけコンパクトなサイズ感で、相手の生活の邪魔にならないようにするなどの配慮が必要であり、その手段の1つとして、粉骨による遺骨収納のスリム化があると考えられます。

また、一方で、ペンダントなどのアクセサリーに遺骨を入れ手元供養で管理をしておくと、自分の死後、副葬品として一緒に埋葬してもらえる可能性もあります。

したがって、自分の死後のペットの遺骨の管理を懸念している人は、ペット遺骨の粉骨に向いていると言えるでしょう。 

ペットの遺骨の粉骨を依頼する方法

ペットの遺骨を粉骨するにあたり、専門の業者に依頼することができます。ペット遺骨の粉骨を依頼する場合、対応業者をリサーチし、実際に粉骨の作業をとり行ってもらいます。

ここからは、業者に依頼する際の手順や流れについてご紹介していきます。 

対応業者を探す

ペット粉骨の依頼を受けてくれる業者としては、ペットが亡くなったあと、火葬と一緒に粉骨を行ってくれる業者や、ペット粉骨を専門で行っている業者、人間とペットどちらの粉骨も受け付けているという業者、もしくは散骨の中のサービスの1つとして粉骨を行ってくれる業者も存在します。

粉骨を行うにあたり、まずは、ペットの遺骨を受けてくれる業者をリサーチし、条件に当てはまる業者へ依頼をしましょう。 

火葬と一緒に行う

ペットの遺骨を粉骨する手段の1つとして、ペットの死後、火葬の際に一緒に粉骨を依頼することが挙げられます。

そもそもペットの遺体を燃やす理由としては、遺骨に水分が残っている状態である場合、いざ粉骨をしようと思ってもうまく粉末状にまで粉砕することが難しいからです。

したがって、ペットの遺骨の状態としては、水分がしっかりと抜けていて、乾燥している状態でなければならないため、火葬で燃やすことは必須条件となります。

もし、ペットの死後まもない段階で粉骨を検討されている人であれば、火葬時に粉骨が可能であるか確認するとよいでしょう。 

持ち込みする

無事に業者へとペットの遺骨の粉骨が依頼できた後は、実際に粉骨を行ってくれる場所にペットの遺骨を持ち込み、粉骨を行ってもらいます。

万が一、持ち込みするにあたって、飛行機での移動が必要である場合、機内持ち込みも可能です。

ただし、機内持ち込みをする場合には、骨壷をむき出しで持ち込むのではなく、布や袋で包んで持ち込むことをおすすめします。

また、何かあった時の場合に、埋葬証明書や火葬証明書などの書類を準備しておくとなお良いでしょう。

なお、持ち込みの際、骨壷を割って破片が遺骨に混じってしまわないよう、運搬には十分に注意しましょう。

郵送する

持ち込みの方法についてご説明しましたが、遠方に住んでいたりするなど、場合によっては直接持ち込むのが難しいケースも考えられます。

そのように業者への持ち込みが困難である場合、配送も手段として有効です。

ただし、遺骨の配送の場合、配送業者が限られているため注意が必要です。現時点で、日本において「遺骨」と表記をして配送できるのは、日本郵便のゆうパックのみとなっています。

ただし、ペットの遺骨は損害賠償の対象外であり、万が一紛失したとしても保障が受けられないため注意が必要です。

なお、ペットの遺骨を郵送する具体的な方法としては、まず遺骨の入った骨壷の蓋をテープでしっかりと固定し、郵送の際に蓋が開いたりしないようにすることが必要です。

そして、骨壷入れに骨壷を入れ、緩衝材を詰め込んだ適切なサイズのダンボールに骨壷入れを入れ、揺らしても動かない程度まで隙間を埋めます。

そして最後にゆうパック専用の送り状をつけて送付したのち、無事ペットの遺骨を郵送が完了すると、はれてペットの遺骨を粉骨してもらえることになります。

ただし、遺骨を骨壷から出して郵送しなければならない業者もいるため、事前に配送方法と手順に関してはチェックしておきましょう。 

ペットの遺骨の粉骨にかかる費用

実際にペットの遺骨を粉骨するとなると、費用はどのくらいかかってくるのでしょうか?費用の構成内容はまちまちですが、骨壷の大きさが料金体系の目安となるケースが一般的です。

ここでは、ペットの遺骨の費用相場と、チェックすべきポイントについてご説明していきます。 

費用相場

ペット遺骨の費用が決まる1つの要素として、骨壷の大きさがあります。

たとえば、犬であれば小型犬や大型犬でも骨壷の大きさは異なり、また小さいものであれば猫やうさぎ、鳥やハムスターなどの動物もいることから、骨壷のサイズ感には個体差があります。

具体的な費用としては、

ハムスターなどの小動物や小型犬といった種類のペットの遺骨が入ると想定される2~3寸までの骨壷サイズで約5,000円〜6,000円、

中型犬などの遺骨を入れられる4~5寸の骨壷で約7,000円〜10,000円、

そして大型犬といったペットの遺骨を収納する6寸〜8寸以上のサイズの骨壷であれば、おおよそ10,000円〜15,000円程で粉骨の依頼が可能です。

一方で、骨壷のサイズではなく、全て粉骨するのか、もしくは一部のみパウダー化させるのかによって価格が変化するプランであったり、「ペット一体粉骨につき、○円」といった価格体系のサービスなどもあります。

このように業者によってサービス料金の構成方法が異なるため、しっかりと確認しましょう。

費用とサービスのチェックポイント

費用とサービスを比較する上でポイントとなるのは以下のような点です。

・料金体系が明確に示されているか

・サービスの内容が明確に示されているか

・立会いのサービスがあるか

ペットの遺骨の粉骨サービスを利用するにあたり、料金設定やサービスの内容が明確になされているか、そして立会いができるのかどうか、といった点はチェックしておくことをおすすめします。 

ペットの遺骨の状態には当然個体差があるため、別途オプションを追加し、処置を施していくことで、粉骨に適した状態へと整えていくこともあります。

たとえば、何かしらの理由で遺骨が汚れていたり、一緒に不純物が混じってしまっていることもあり、ほかにもカビが生じていたりすると、カビ取りの工程を踏まなければなりません。

このように、ペットの遺骨の状態によってかかってくる費用に変動があるため、粉骨における料金構成項目がきちんと細かく明記されているかどうかをチェックしましょう。

また、これは必要な人に限りますが、立会いサービスがあるのかどうかも確認しおくとよいでしょう。

立会いサービスがある業者の粉骨では、ペットの遺骨が粉骨される瞬間を見届けることができます。 

ペットの遺骨を自分で粉骨する際の道具

ペットの遺骨は、もちろん業者へと依頼をかけて粉骨することが可能ですが、自分で行うこともできます。その際、粉砕するためには以下のような道具を用意しなければなりません。 

・金槌や綿棒など遺骨を叩いて砕けるもの

・手袋

・乳鉢・乳棒、もしくはミル

・遺骨を入れる袋

・バットなど遺骨を広げて置けるもの

・ピンセット 

ペットの遺骨の量にもよりますが、乳鉢は大きめのサイズを用意しておくと安心です。

なお、8寸のものでも、10,000円弱で販売されており、他のアイテムも100均で手に入れることができます。

ペットの遺骨を自分で粉骨する手順

手段としては人間の粉骨とペットの粉骨でそこまで大差はありませんが、ここでは犬や猫を想定し、ペットの遺骨を自分で粉骨する場合の手順についてまとめていきます。 

まず手袋をはめて骨壷から遺骨をバットに取り出します。

この段階でもしペットの遺骨が十分に乾燥していないようだったら、半日から1日程度乾燥をさせておきましょう。

十分に乾燥していることを確認できたら、ピンセットなどでゴミなどを除去し、2重3重にした袋に遺骨を入れ、上から金槌などで叩いて粉砕します。そしてその後、乳鉢もしくはミルなどでパウダー状になるまですり潰します。

ペット遺骨の粉砕は自分でもでき、比較的安価ですみますが、遺骨を粉砕する行為であるため、精神的・肉体的にも過度に負担がかかる可能性もあります。自分の状況を鑑みて、自分で行うのかどうか判断しましょう。

ペットの遺骨の粉骨についてのまとめ

散骨や手元供養の環境を見直す上で、ペットの遺骨を粉骨することも珍しくなくなってきました。

粉骨は、業者に依頼する、あるいは自分自身の手で行う、どちらの手法であっても問題はありませんが、費用や業者に求める項目などを鑑みた上で、ご自身のご都合に合致した手段を選択し、大切なペットの遺骨の粉骨で後悔のないようにしましょう。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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