【PR】「丁寧なお葬式を適正価格で」驚きの理由とは?

海洋散骨アドバイザーとは?資格の内容から取得方法・取得メリットまで徹底解説!

Dec 09 2020

皆さんは海洋散骨アドバイザーという資格をご存知でしょうか?

海洋散骨を行う上で必要な様々な知識を保有していることを証明できる資格ですが、取得するためにどのような手順が必要なのでしょうか?

この記事では資格試験の内容や募集要項から海洋散骨の基本的な俊樹について詳しく解説していきます。

海洋散骨アドバイザーとは

海洋散骨アドバイザーは、海洋散骨を希望する遺族をトラブルから守るために、海洋散骨に関わる幅広い知識を保有しているという証明となる資格です。

ここでは海洋散骨アドバイザーと海洋散骨についての基本的な知識や背景について解説していきます。

海洋散骨アドバイザーとは

海洋散骨アドバイザーとは、「一般社団法人日本海洋散骨協会」が認定している資格です。

法律や海洋のルール・マナー、遺族へのサポートなど幅広い分野で活躍するための知識を持った上で海洋散骨を行うために設けられました。

海洋散骨とは

そもそも散骨とは、遺骨を粉末状にした遺灰と呼ばれるものを、海や山の中など自然のなかにまく供養方法の一種です。

このうち、海上に散骨をすることを海洋散骨と言います。

現在、日本では散骨を規制する法律は存在しませんが、自治体によっては散骨自体を禁止している地域があるため、事前に散骨をして良い土地なのかどうかを確認する必要があります。 

海洋散骨は一般的にフェリーなどをチャーターし、遠洋まで出てから遺灰を撒きます。

業者に遺灰を送付し全て行ってもらう委託・代行と自ら立ち会う方法のふた通りがあります。

基本的には代行してもらう方が費用を抑えることが可能です。

立ち会う場合にも、他の遺族と合同のプランや身内だけのプランなどが多数用意されており、そのほかに献花や献酒などのオプションがあります。

散骨が完了したら、散骨証明書をもらうことが一般的です。 

海洋散骨にかかる費用は、委託の場合は数万円程度です。立ち会いでの場合、合同では100,000円程度で個人の場合は200,000円程度かかるとされています。

海洋散骨が注目されている背景

海洋散骨が注目されている背景として、少子高齢化や都市部への人口集中における、お墓の管理などの問題が挙げられます。

お墓を持たない供養の方法として、墓じまいをしてから散骨を行ったり、初めから散骨を行うことで子供への負担を減らすことができるからです。 

そのほかにも、死後は自然の中に還りたいという希望から、散骨が選ばれることがあります。 

一般社団法人日本海洋散骨協会とは

一般社団法人日本海洋散骨協会とは、2014年に設立された組織です。

海洋散骨をする上で遺族がトラブルなどに巻き込まれないように、「海洋散骨ガイドライン」や「海洋散骨ルールブック」などを定めています。

2020年7月時点で、正会員34社・特定事業会員6社が加入しています。 

海洋散骨に関するルールとマナー

海洋散骨は最近になって知られてきましたが、まだまだ世間からの認知度は高くありません。

そのため利用者のマナーが重要となっています。ここでは場所別による海洋散骨のやり方を解説します。 

海洋散骨に関する自由と節度

もし船舶をチャーターする場合、港や桟橋では喪服を着用せず普段着で集合し、船の中で喪服に着替えるなど港を利用する周囲の人への配慮を行うことが大切です。 

必要な環境対策

海洋散骨では、環境への配慮として水に溶ける袋に遺灰を入れて撒く必要があります。また、献花の際にも花束ではなく花びらを撒くようにしましょう。

湖や沼での散骨

湖や沼での散骨は原則禁止です。湖の水は生活水として利用されているため、最悪社会問題まで発展してしまう恐れがあるため絶対にやめましょう。

河川や滝での散骨

河川や滝での散骨も、湖や沼での散骨同様に生活水として利用されている水源なので、社会問題になる可能性があるため原則禁止です。

フェリ一や遊覧船・交通船からの散骨

フェリ一や遊覧船・交通船からの散骨は、他の利用客に対して迷惑がかかるため原則禁止です。

しかし、海洋散骨を業者に依頼する場合は船をチャーターすることになることが一般的です。 

海岸や浜辺や防波堤での散骨

海岸や浜辺や防波堤での散骨は、漁業関係者や観光の風評被害となる可能性がありますので、刑事ではなく民事の訴訟リスクがあります。 

湾内や近海での散骨

湾内や近海での散骨は、漁を行なっている場所や養殖を行なっている場所は避けるようにしましょう。

外洋での散骨

外洋での散骨は、基本的に問題になることは少ないです。

しかし、湾内などと同様に、漁を行なっている地域や養殖の地域は避けるようにすることが重要です。また、航路なども避けるようにしましょう。 

空からの散骨

海洋散骨の一種で、セスナやヘリコプターをチャーターして外洋や山林まで飛んでいき、そこから遺灰を撒く方法があります。

この場合は撒く場所がルール・マナーに違反していないかの確認が必要です。

海外での散骨

海外での散骨は、国によっては可能です。例えばハワイなどでは散骨を行うツアーなどが組まれているため、そちらに参加すると良いでしょう。

また、有名なグランドキャニオンなどでも散骨を行うことが可能です。

海洋散骨アドバイザー資格取得の意味とメリット

海洋散骨アドバイザーの資格を取得すると、どのようなメリットや意味があるのでしょうか。

メリットの一つ目として、協会のロゴマークを使用することが可能になります。

二つ目は、海洋散骨を受託して加盟している会社に海洋散骨を任せることが可能になります。

もし正式に依頼となった場合には、紹介手数料が受け取れます。

3種類の資格

海洋散骨アドバイザーには、認定海洋散骨アドバイザー・認定海洋散骨シニアアドバイザー・認定海洋散骨プロデューサーの全部で3種類の資格があります。それぞれの資格にどのような違いがあるのか詳しく解説していきます。

認定海洋散骨アドバイザー

認定海洋散骨アドバイザーは、資格の中で最も難易度の低いものになります。受験資格や検定試験の内容について詳しく見ていきましょう。

認定海洋散骨アドバイザーとは

認定海洋散骨アドバイザーとは、海洋散骨の知識を遺族などに対してしっかりと説明・アドバイスをできることが証明される資格です。

試験時間は20分で、ライセンスの更新は不要です。

検定試験の募集内容

検定試験は誰でも受験することが可能なため、受験資格は特にありません。申し込みを行うことで、必要なテキストが受験前に送付されてきます。

受講料は税込11,000円で、試験の方法は全50問、75点以上で合格となります。 

検定試験のカリキュラム・内容

カリキュラムは散骨概論・供養・法律・マナー環境・海洋散骨体験談の全5種類です。

ガイダンスから試験終了まで約4時間、結果は後日郵送にて通知されます。 

認定海洋散骨シニアアドバイザー

認定海洋散骨シニアアドバイザーは、資格の中で二番目に難易度の高いものになります。受験資格に必要なものや試験内容について詳しく見ていきましょう。

認定海洋散骨シニアアドバイザーとは

認定海洋散骨シニアアドバイザーとは、海洋散骨を事業で運営できるレベルの知識が求められます。

試験の所要時間は7時間30分で、結果は後日郵送にて通知されます。 

検定試験の募集内容

検定試験は認定海洋散骨アドバイザーを保有している人だけになります。受講料は税込20,000円で試験は記述式、60分となります。

合格には75点以上が必要で、資格は2年更新となり、更新の際には5,000円が必要です。

検定試験のカリキュラム・内容

検定試験ではガイダンス・講座・グループワーク・オリエンテーション・試験の順番で行われます。遺族へのグリーフサポートや船と海の知識などについての講座が行われます。

また、テキストは認定海洋散骨シニアアドバイザーの際と同様のものを使用します。

認定海洋散骨プロデューサー

認定海洋散骨プロデューサーは資格の中で最も難易度の高いものになります。受験資格には何が必要なのかなどについて見ていきましょう。

認定海洋散骨プロデューサーとは

認定海洋散骨プロデューサーは、公式ホームページで検定試験の詳細はまだ公開されていません。

受験には認定海洋散骨シニアアドバイザーの資格が必要で、海洋散骨を受注から施行までを行える人物が要項となります。

海洋散骨アドバイザーについてのまとめ

ここまで海洋散骨のルールやマナーのほか、海洋散骨アドバイザーの資格などについて解説してきましたがいかがだったでしょうか?

海洋散骨はだんだんと広まってきていますが、いまだに世間からの認知度は低いです。

そのため、明確な法整備などがなされていないため、海洋散骨を行いたくても不明点が多く踏み切れない人もいると思います。

そのような場合には、資格保有者が所属している業者を選びヒアリングして不安を払拭することをおすすめします。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

ジャンル一覧

同じジャンルのコラム

新着コラム