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一周忌の挨拶・お礼の言葉|法要当日・会食・電話での伝え方

Dec 02 2025

一周忌は、家族にとってひとつの節目となる大切な日です。
一年という時間が経ち、深い悲しみが少しずつやわらぎ、故人への思いを穏やかに語り合える──そんな優しい時間でもあります。

その一周忌で必ず必要になるのが 「挨拶」「お礼の言葉」 です。

しかし、いざ当日を迎えると、

・どんな言葉を選べばいいのか迷う
・形式に沿うべき?それとも自然体でいい?
・会食の挨拶はどのタイミングで行う?
・欠席者へは電話で何と言えばいい?
・例文があれば安心して準備できる

──このように悩む方はとても多いものです。

この記事では、一周忌の挨拶を「誰でもできる・心が伝わる言葉」にするためのポイントと例文を、専門家として丁寧にまとめました。

読み終えるころには、「これなら自分にも言えそう」「自然に気持ちが整った」と感じてもらえるはずです。

INDEX

01
【1】一周忌の挨拶は“完璧さより誠実さ”が大切
02
【2】一周忌の挨拶は3つのパートで構成すれば迷わない
03
【3】法要当日の挨拶(喪主)──最も使いやすい例文集
04
【4】会食(お斎)の挨拶──開始時と締めの言葉
05
【5】欠席者への「電話での伝え方」──たった2文で丁寧に伝わる
06
【6】関係性別の挨拶例──親族・友人・職場関係で“言い方を少し変える”と好印象
07
【7】一周忌で避けたいNG表現──知らずに使うと“少し不自然”になる言葉
08
【8】言葉に自信がない人のための“万能ひとこと挨拶”
09
【9】会食の場が“穏やかな雰囲気”になるコツ
10
【10】“故人が安心できる挨拶”とは?──心を整えるための考え方
11
【11】場面別「完全例文集」──当日までそのまま使える
12
【12】まとめ──一周忌の挨拶は“優しさを伝える行為”

【1】一周忌の挨拶は“完璧さより誠実さ”が大切

まず覚えておきたいのは、一周忌の挨拶に「正解の形」はないということです。

仏式だからこう言わないといけない、会食では必ずこの文言を使う──
そんな厳密なルールはありません。

もっとも大切なのは、

・参列してくださった方への感謝
・無事に一年を迎えられたご報告
・故人を偲ぶ気持ち

この3つが丁寧に伝わっていれば、それだけで“十分に美しい挨拶”になります。

言葉に詰まっても、多少順番が前後しても問題ありません。
ご家族としての真心こそが、もっとも大切なのです。

【2】一周忌の挨拶は3つのパートで構成すれば迷わない

一周忌の挨拶は、次の3つを入れるだけで自然に整います。

① 参列へのお礼

まず最初に「お越しいただいたこと」への感謝を伝えます。

② 一周忌を迎えたことのご報告

故人を見送ってから一年という時間をどう過ごしてきたか、簡単に触れます。

③ 今後へのお願い

「これからも見守っていただければ幸いです」という気持ちを添えれば締まります。

この3つが揃えば、長さに関係なく上品で落ち着いた挨拶になります。

【3】法要当日の挨拶(喪主)──最も使いやすい例文集

法要の開始前、または読経が終わったタイミングで喪主が挨拶を行います。
ここでは、もっとも一般的で、誰が使っても自然な表現をまとめました。

● 基本の挨拶(短め)

「本日はお忙しい中、故人 ○○ の一周忌法要にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで無事に一周忌を迎えることができました。
今後とも変わらぬご厚誼を賜れましたら幸いです。」

● 丁寧バージョン(やや長め)

「本日はご多忙のところ、故人 ○○ の一周忌法要にご参列いただき、心より御礼申し上げます。
皆さまに支えていただいたおかげで、この一年を家族一同、穏やかに過ごすことができました。
これからも故人を偲びつつ、日々を大切に歩んでまいりますので、変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。」

● 高齢者の喪主でも言いやすい簡易文

「今日は来てくださってありがとうございます。皆さんのおかげで一年を過ごせました。今後もよろしくお願いします。」

長く話す必要はありません。
簡単な文章でも、心がこもっていれば十分に立派な挨拶です。

【4】会食(お斎)の挨拶──開始時と締めの言葉

法要後の会食では「開始時の挨拶」と「締めの挨拶」の2回行うのが一般的です。

● 開始の挨拶(定番)

「本日はご多忙の中、一周忌法要にお集まりいただきありがとうございました。
ささやかではございますが、お食事をご用意いたしましたので、どうぞお召し上がりください。」

● 親戚の多いときの丁寧バージョン

「本日は皆さまにお集まりいただき、家族一同心より感謝申し上げます。
故人もきっと喜んでいることと思います。
ごく簡単ではございますが、どうぞおくつろぎいただきながらお召し上がりください。」

● 会食の締めの挨拶

「本日は最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
皆さまのおかげで、無事に一周忌を終えることができました。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」

会食の挨拶では長く話す必要はありません。
「ありがとう」の気持ちが伝われば、それだけで場が和やかに整います。

【5】欠席者への「電話での伝え方」──たった2文で丁寧に伝わる

一周忌は、遠方や体調の都合で参列できない方も多いものです。

そのため、欠席者へは「電話」または「メッセージ」で簡単に連絡すると丁寧な印象になります。

● 電話での基本フレーズ

「お忙しいところ失礼いたします。
本日、無事に一周忌を終えましたので、ご報告までお電話いたしました。
温かいお心遣いに心より感謝申し上げます。」

● 香典だけ受け取っている場合

「先日は故人のためにご丁寧なお心遣いをいただき、ありがとうございました。
おかげさまで本日、一周忌法要を無事に終えることができました。
あらためて感謝申し上げます。」

電話は1〜2分でも十分です。
大切なのは、「きちんと気持ちが伝わること」

長々と話す必要はありません。

【6】関係性別の挨拶例──親族・友人・職場関係で“言い方を少し変える”と好印象

一周忌の挨拶は、相手との関係によって少し表現を変えると、より自然で温かみのある言葉になります。

● 親族への挨拶例

「本日はご多用の中、遠方より足を運んでいただき、ありがとうございました。
皆様の支えがあったからこそ、この一年を過ごすことができました。
これからも家族一同、故人を思いながら穏やかに暮らしてまいります。」

親族には「支えへの感謝」を入れるのが自然です。

● 友人・知人への挨拶例

「本日はお越しいただき、誠にありがとうございました。
故人も皆さまに会えたら、きっと喜んだと思います。
これからも生前と変わらぬお付き合いをいただければ幸いです。」

● 職場関係の方への挨拶例

「お忙しい中ご参列いただき、心より御礼申し上げます。
仕事でもご迷惑をおかけした一年でしたが、温かく見守っていただき本当に助かりました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

職場の方には「ご迷惑をかけた一年への感謝」を添えると印象が良くなります。

【7】一周忌で避けたいNG表現──知らずに使うと“少し不自然”になる言葉

一周忌の挨拶で、つい使ってしまいがちなNGワードがあります。
これらを避けるだけで、挨拶がぐっと上品に整います。

① 「お祝い」という言葉

仏事では使わないため、代わりに「法要」「一周忌」を使いましょう。

② 「成仏してくださいね」

気持ちはあっても、直接的すぎる表現は避けた方が無難です。

③ 過度に沈んだ表現(悲しみを強調しすぎる)

「ずっとつらいまま」などの言葉は、場を重くしてしまいます。
一周忌は“前を向く節目”。落ち着いたトーンで十分です。

④ 自分を責めるような表現

「もっとできることがあったのに」などは、参列者が返答に困ってしまうことがあります。

丁寧・控えめ・前向き の三つを意識すると、自然に良い挨拶になります。

【8】言葉に自信がない人のための“万能ひとこと挨拶”

一周忌当日は緊張してしまい、覚えていたことが飛んでしまうこともあります。
そんなときは、次のような“短くても心が伝わる挨拶”を使えば安心です。

● 万能フレーズ(誰にでも使える)

「本日はお越しいただき、ありがとうございます。
おかげさまで一周忌を無事に終えることができました。」

● 会食での万能フレーズ

「ささやかではございますが、お食事をご用意しました。どうぞごゆっくりお召し上がりください。」

● 電話での万能フレーズ

「本日、一周忌を無事に終えることができました。温かいお心遣いをいただき、ありがとうございました。」

シンプルなひと言でも、相手はきちんと気持ちを受け取ってくれます。

【9】会食の場が“穏やかな雰囲気”になるコツ

会食は、故人をしのびながらも少しずつ前向きな気持ちになれる大切な時間です。

その雰囲気を自然に作るためのポイントは3つ。

① 故人の“あたたかい思い出話”をひとつ添える

「生前は皆さまに良くしていただき、本当に幸せな人でした。」
「今日は故人もきっと喜んでいると思います。」

こうした柔らかい言葉が場をなごませてくれます。

② 参列者の体調や距離へ気配りをする

「どうぞご無理なさらないでくださいね。」
「遠方からありがとうございます。」

③ 締めの言葉は「感謝」で終える

「本日はありがとうございました。」
このひと言が全体を美しくまとめます。

【10】“故人が安心できる挨拶”とは?──心を整えるための考え方

一周忌の挨拶は、実は参列者のためだけではありません。
喪主自身の心を整える役割もあります。

● 一年の歩みを振り返る
● 周囲の支えに気づく
● 故人の思いを家族で語り合う

こうした時間そのものが、供養になります。

挨拶の上手さより、“故人を思う気持ち”が何より大切。

もし言葉に詰まったとしても、それは「真剣に向き合っている証」。
その姿勢こそ、故人がもっとも喜ぶことです。

【11】場面別「完全例文集」──当日までそのまま使える

● 法要後の締めの挨拶

「本日は最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
皆さまのおかげで、一周忌を穏やかに終えることができました。
これからも変わらぬお付き合いをお願いいたします。」

● 遠方の親族への電話

「今日は無事に一周忌を終えましたので、ご報告のお電話をいたしました。
いつも気にかけていただき、本当に心強く思っています。」

● 会食にて

「本日はお忙しいところ、故人を偲び集まっていただき、本当にありがとうございます。
ささやかですが、故人の好んだ料理も用意しましたので、どうぞ温かく召し上がってください。」

● 欠席者へのメッセージ(メール・LINE)

「ご多用の中、お心遣いをいただきありがとうございました。
本日、一周忌法要を無事に終えましたのでご報告申し上げます。」

【12】まとめ──一周忌の挨拶は“優しさを伝える行為”

最後に、この記事でお伝えした大切なポイントをまとめます。

・一周忌の挨拶は「感謝」「報告」「お願い」の3つで十分
・長い言葉より“誠実さ”が大切
・会食では始まりと終わりの短い挨拶でOK
・欠席者には電話やメッセージで簡単に伝えると丁寧
・NGワードを避ければ上品な印象に
・万能フレーズを覚えておくと当日の緊張がラクになる
・挨拶そのものが“心の供養”になる

一周忌の挨拶に自信がなくて当然です。
ですが、あなたが故人を思って言葉を選ぶその時間が、すでに立派な供養になっています。

「ありがとう」「無事に一年を迎えました」
その気持ちさえあれば、どんな挨拶も必ず温かいものになります。

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