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棺桶(御棺)とは?意味と選び方と副葬品に入れてよいものダメなものを解説!

2021/6/13 情報更新

故人を見送る際、棺桶に遺体を納めることは誰しもご存知かと思います。棺桶は宗教や文化の理由により形状や習わしが異なりますが、世界の多くで定着している共通の習慣です。

日本でも地域ごとで細かい差はありますが、葬儀から火葬までの間に故人の体を納めるための目的で使われています。

今回は棺桶の基本的な情報から、選び方や実際の使用にあたる注意点をご紹介します。副葬品の選び方やマナーなども合わせて参考にして下さい。

棺桶(かんおけ)とは?-棺桶の意味-

棺桶は故人の体を納めるための入れ物であり、この習慣は縄文時代からの名残として現代に続いているといわれています。

棺桶の歴史

名前の由来は、鎌倉時代の葬儀で『座棺(ざかん)』といわれる形式が主流であった頃、遺体を座らせた状態で円形の入れ物に納めており、その形状が桶に似ていたことから棺桶という名前が定着しました。

また棺には『霊魂を継ぐ』という深い意味が込められており、『霊(ひ)継ぎ』という言葉が由来しています。

棺(ひつぎ)と柩(ひつぎ)の違い

棺と柩はどちらも読みは「ひつぎ」です。二つの意味の違いは、棺はご遺体が納棺されていない空の状態を指し、柩のほうはご遺体が納棺されていることをいいます。霊柩車の「柩」の漢字は、既にご遺体が納められているので、霊柩車となります。

棺桶については下記記事もご参考ください。
納棺とは?意味・流れ・入れるもの・マナーを完全解説!
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棺桶の種類

棺桶は遺体を納める入れ物ですが、文化や風習が多様化した現代では用途や故人・ご遺族の意向で種類を選ぶことができます。その中でも一般的な4種類の棺桶をご紹介します。

木棺(もっかん)

木棺の特徴

檜や桐、もみなどの天然素材により作られるものや、『フラッシュ材』といわれる複数の加工板材を活用したものがあります。

また天然素材で作られる棺には彫刻や漆を施すことも可能であり、フラッシュ材を加工する棺には木目などを模したプリントを施すなどの加工が可能です。

木棺の費用

費用は、4万円くらいのものから100万円以上のものまで幅広くあります。

現在では、軽量のフラッシュ棺を選ばれる方が多い傾向にあります。フラッシュ材であれば比較的コストがかからず、デザインなどのオプションを付け加えられることが人気の背景にあります。

布棺(ぬのかん)・布張棺(ぬのばりかん)

布棺・布張棺の特徴

周りを布で覆った棺です。覆うための布にはデザインや幅広いカラーバリエーションを指定することが出来るため、故人やご遺族の希望に併せた棺を用意することができます。

比較的費用を抑えて棺桶のデザインや装飾ができることが人気の理由の一つです。

また、デザインのバリエーションやオーダーメイドもできるため、ご自身の名前や特別な文字などを入れるケースも増えてきています。

布棺・布張棺の費用

費用は、1万円くらいから30万円くらいまでとなっています。

エコ棺

エコ棺の特徴

二酸化炭素の排出を最低限に抑えた棺です。価格については、一般の棺よりも割高となりますが、材料には段ボールや間伐材といわれるものを使用し、火葬時に環境への負荷を抑えることができます。

エコ棺の費用

費用は、5万円くらいから20万円くらいまでになります。

エンバー棺

エンバー棺の特徴

エンバーミングといわれる、衛生処置を施した遺体を納めるための棺です。

ほとんどの場合、遺体の消毒や殺菌だけでなく化粧や衣装なども施されるため、参列された方々が棺の中身を見られる仕様になっており、ほとんどの場合棺のふた部分が透明なアクリル板になっています。

エンバー棺の費用

費用は、10万円くらいから30万円くらいまでになります。

エンバーミングについては下記記事もご参考ください。
エンバーミングとは?聞き馴染みのないエンバーミングについてその役割や方法、長所短所まで徹底解説!

棺桶の形状

棺桶には大きく5種類の形状があります。シンプルな形状はもちろん、装飾に向いた形状や存在感がある形状などを軸に棺桶の形状を選ぶことが出来るので、故人やご遺族のご意向で幅広く検討してみてください。

箱型棺(キャスケット型棺・平棺)

最もシンプルな形の棺です。長方形の形状をしていて、ふたの部分も平らな板状になっています。

山型棺

箱型とほとんど変わりませんが、ふたの部分が台形型に盛り上がっているため、装飾やデザインが目立ちやすい形状をしています。

かまぼこ型

ふたの部分が、曲線状に盛り上がっており、山型棺と同様に装飾やデザインが目立ちやすい形状となっています。

コフィン型

頭側が広く足側が狭くなっている棺で、海外映画などで見かけることが多いかもしれません。和風の棺桶というよりは海外の文化を取り入れたような形状をしています。

インロー型棺

蓋の縁の部分が印籠のようにはめこみ式になっており、縁まわりのデザインが特徴の棺です。一般的な形状よりも故人のお顔回りの縁が目立つことで、高級感のある見栄えを演出することができます。

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棺桶のサイズの選び方

一般的に、棺の基本サイズは6尺(180cm)とされていますが、サイズを選ばれる際には死後硬直を考慮し少し故人の身長よりも大きいサイズを選ぶことをお勧めします。

遺体は、一定の時間が経過すると、死後硬直といわれる筋肉が硬直した状態になります。

死後硬直状態の遺体は、足の爪先が伸びることにより、生前より10-15cm程高い身長となるので、棺桶の中に納まるよう、若干大きいサイズで選ぶ必要があります。

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棺桶を選ぶ際の注意点

棺桶は、葬儀中から火葬が終わるまで遺体を納めるので、棺桶のサイズを選ぶ際には葬儀で利用する火葬炉の大きさを考慮する必要があります。

棺桶のサイズと同様、一般的な火葬炉の規定は6尺(180cm)の棺桶を火葬するよう設計されている事が多いため、大型の棺桶を選ばれる際には火葬炉の大きさを確認するようにしましょう。

大型の棺桶が入る火葬炉が無い場合

 

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棺桶の値段の相場

棺桶の値段は材質やデザイン、形によって変動します。値段の相場は様々で、数万円~数百万円の範囲があるため、親族の中でよく相談する必要があります。

棺桶にオプションを付ける際のデザインや形状の参考データを、木棺を基準に紹介します。

木棺単体の相場

一面木を使用した棺桶の場合

こちらはシンプルな一面木を使った棺桶の材質です。
4万円~10万円

布張りをした場合

棺桶に装飾として、布を貼った場合の追加費用相場です。
10万円~

布張りと、棺桶の蓋を加工した場合

棺桶の蓋を彫刻でデザインし、かつ装飾として棺桶に布を貼った場合の費用相場です。
15万円~

刺しゅう入りの布貼りをした場合

棺桶の装飾として、刺繍の入った布を貼った場合の費用
25万円~

棺桶の一部に彫刻を施した場合

棺桶の一部に彫刻でデザインを施した場合の費用
30万円~

全面に彫刻をした場合

棺桶の全面に彫刻でデザインを施した場合の費用
50万円~

棺桶に入れてよい副葬品

副葬品とは、棺桶にご遺体と一緒に添える品のことを指します。生前に故人が愛用されていた物などを入れることが一般的です。

火葬場ごとで副葬品に関する取り決めは異なりますが、一般的な副葬品としての良し悪しをご紹介します。

燃える物であれば、原則問題なく副葬品として棺桶に入れることができます。

棺桶に入れてよい副葬品例

・お菓子
・洋服
・紙パックの飲料
・趣味に関するもの(金属類はNG)
・故人が好きだったもの(金属類はNG)
・煙草
・手紙や色紙

棺桶に入れてはダメな副葬品

一般的に、金属などの燃えないものや、発火性・有毒性のあるものは副葬品として選んでいけないものとされています。

お金

実は、文化によってはお金を棺桶に入れる場所もあるのですが、厳密に言うと法律に違反することになってしまいます。

昔から、「三途の川の運賃用」として小銭を故人に持たせる風習がありますが、現代では、貨幣を意図的に変形させる行為が法律違反となりますので注意が必要です。

腕時計などの装飾品

故人が生前に愛用していたものの中で、腕時計やアクセサリーが該当するケースが多くあるのではないでしょうか?

しかし、金属は燃やすことができず、最悪の場合、火葬炉を破損させる要因になりうるため、副葬品として棺桶に入れることは禁止されています。

プラスチック類

可燃により有毒の物質が発生するものは、もちろん入れてはいけません。一般的なルールと同様で火葬の際にも、可燃により有害な影響を与えないことを念頭に副葬品を選ぶ必要があります。

棺桶に入れてはダメな副葬品例

・お金
・腕時計などの装飾品
・プラスチック類
・眼鏡
・缶や瓶に入った飲料(紙パック類はOK)
・生もの
・金属
・ライター
・ペットボトル
・発泡スチロール
・燃えにくいもの…厚手のコート、大きなぬいぐるみ、辞書など

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棺桶に入れる際に注意が必要なもの

上記に紹介した副葬品の例以外にも、考慮が必要な場合があります。良かれと思い副葬品として添えてあげたいものの中に、もしかするとマナーとして相応しくないものがあるかもしれません。

故人の写った写真

マナーとして、故人の写った写真を副葬品として入れてはいけません。

旅立つ個人に思い出になるものを持たせてあげたい、という気持ちはもちろん理解できますが、写真はご遺族や親しい方々の中で思い出として保存しておくようにしましょう。

>>遺影写真の原稿で悩まないようにするには

位牌

位牌は故人そのものとして存在しますので、こちらもマナーとして副葬品には相応しくありません。

※しかし、地域やご寺院様の考えにより、小さな白木位牌などを御棺に納める場合もございます。
>>俗名とは?戒名との違いから俗名での位牌の作り方まで完全解説!

棺桶に関する疑問

 

最後に棺桶に関する疑問についてご紹介します。

棺桶は必ず使用しなければいけないのか?

火葬場では、棺桶は燃やしてしまうので使用しなくてもよいのではないかと思われるかも知れません。棺桶にご遺体を納めていないと、火葬場で火葬を断られてしまいます。例え、直葬や家族葬だったとしても棺桶は必ず用意しましょう。

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棺桶の入手方法

棺桶は葬儀を依頼した葬儀会社から購入します。プラン内で選ぶこともできますし、棺桶の種類によっては差額費用が発生するのでご注意ください。

棺桶はネット通販でも購入できる

最近では、Amazonなどネット通販でも棺桶は購入できます。ただし、棺桶は場所も取りますし亡くなってからすぐの手配が難しい為、葬儀社にお願いした方が無難でしょう。

棺桶に関する知識のまとめ

「棺桶」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

【棺桶(かんおけ)とは?】
●棺桶は故人の体を納めるための入れ物
●鎌倉時代の葬儀で遺体を座らせた『座棺(ざかん)』といわれる納棺方法から棺桶の名前が付いた
●棺には『霊魂を継ぐ』という深い意味が込められている

【棺桶の種類】
●木棺(もっかん)
●布棺(ぬのかん)・布張棺(ぬのばりかん)
●エコ棺
●エンバー棺

【棺桶の形状】
●箱型棺(キャスケット型棺・平棺)
●山型棺
●かまぼこ型
●コフィン型
●インロー型棺

【棺桶のサイズの選び方】
●死後硬直を考慮し少し故人の身長よりも大きいサイズを選ぶのがお勧め
●身長は生前より10-15cm程高くなる
●火葬炉の大きさを考慮する必要もある
●一般的な火葬炉の規定は6尺(180cm)の棺桶を火葬するように設計されている

【棺桶の値段の相場】
●木棺単体の相場
 -4万円~10万円
●布張りをした場合
 -10万円~
●布張りと、棺桶の蓋を加工した場
 -15万円~
●刺しゅう入りの布貼りをした場合
 -25万円~
●棺桶の一部に彫刻を施した場合
 -30万円~
●全面に彫刻をした場合
 -50万円~

【棺桶に入れてよい・ダメな副葬品】
●入れてもよい副葬品


●入れてはダメな副葬品

【棺桶に入れる際に注意が必要なもの】
故人の写った写真や位牌はマナーとして入れてはいけない

いかがでしたか?葬儀で故人を送り出す際、棺桶は遺体を納めるための役割を持っています。棺桶の材質やデザインによっては、故人の個性やご遺族の想いを伝えることができる重要なものです。

紹介した通り、素材やデザイン、装飾の方法によって大きく費用が異なりますので、ご遺族の中で慎重に選ばれることをお勧めします。

また、棺桶を選ぶ際のサイズや棺桶に副葬品として入れる物のマナー確認に合わせて、葬儀を行う地域や斎場によって存在する風習やルールについては、事前に葬儀屋さんへの確認をしましょう。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

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葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
どのようなご葬儀を選択することがよいのかを丁寧にヒアリングさせていただき、ご提案いたします。

お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。